金沢市議会2014年12月議会一般質問
金沢市議会議員 広田 みよ
このたび、質問の機会を得ましたので、日本共産党市議員団の一人として質問させていただきます。
①市長の政治姿勢を問う
まずはじめに市長の政治姿勢について伺います。
・総選挙について
14日に投開票で行われた総選挙は、アベノミクスと消費税増税の失策が国民の前に明らかになり、安倍政権が追い込まれ衆議院解散となった選挙でした。国民の9割近くが世論調査で答えているように、アベノミクスによって庶民へはなんの恩恵もなく、むしろ円安や物価上昇でさらに生活は苦しくなりました。実質賃金は16か月連続で減少し、特に消費税8%増税による影響は顕著です。中小企業も7割が赤字、円安倒産が急増しています。その一方で、大企業や大株主は大変な利益を得ています。アベノミクスの2年で資産が100億以上増えた株主は100人以上、大企業の内部留保も285兆円まで膨らんでいます。また安倍政権は国民の声を無視して暴走を続けてきました。集団的自衛権では閣議決定という民意を無視したやり方で戦争する国づくりをおしすすめ、秘密保護法は反対の世論が過半数を超えていたにも関わらず強行採決されました。原発再稼働も電力会社が電気の買い取りを拒否してまで進めようとし、沖縄の新基地建設では反対派の知事が圧倒的得票で当選したにも関わらず、安倍首相は基地建設を進めるなどオール沖縄の声を無視するもので許せるものではありません。
このことに怒りをもった国民の思いが現れたのが今回の選挙結果ではないでしょうか。自民・公明与党の獲得議席は2/3で自公大勝との報道もありますが、実際の民意とは異なります。民意をもっともよく反映する比例代表での得票を見ると、自民公明とも昨年の参院選より票は激減しています。にもかかわらず自民が大きな議席を得たのは、比較第一党が議席を独占できる小選挙区制の影響です。というのも、全有権者の中での自民党の絶対得票率を見ても、比例代表で16.99、小選挙区でも24.49%しかありません。とうてい国民の信任を得られたとはいえません。一方で、明確な反対票である共産党が得票も得票率も増やし、議席を8から21議席にも増やしたこと、沖縄で自民に1議席も与えなかったことはアベノミクスや数々の暴走を許さない証です。きわめて重要な民意として重く受け止めるべきです。
市長!今回の選挙結果に示された民意についてどうお感じになっておられるか見解を伺います。