2010年7月20日~23日 | |
市民福祉常任委員会 行政視察報告(感想) | |
委員 升 きよみ | |
【苫小牧市 7月20日】 苫小牧市立病院の経営について 医師不足と診療報酬の悪化で自治体病院の縮小再編が相次いでいる中で、医療の公共性を守ってきた公立病院が、国の公立病院改革ガイドラインで存廃の危機にまで立たされる事態の中で必死に取り組んでこられた様子が事務局長の報告から熱く伝わってきました。 病床稼働率の向上、在院日数の縮減を図る等して如何に診療報酬の点数をあげ、医業収益をあげるか、看護体制7対1に向けての取り組みを進める等行っているか等公立病院の共通課題に取り組んでいるかを学んだ。当日、事務局長は、金沢市や小松市と対比して如何に苫小牧市が頑張っているか、北海道は社会的入院者が多い環境化がある実態の中で、自ら進めてきたことが並々ならぬ事であったか、その様子を誇らしげに語っておられました。 しかし、苫小牧市立病院はそれなりに経営を安定させているが、周辺の医療関係への影響、療養病床の削減、老健、特養施設の不足の中で、患者、市民に対するしわ寄せがもたらされていないのか。その対応はどうなっているのか。限りなく民間病院化するような状況にあるのではないか。地域医療との関係では、多分王子病院のみであったり、北海道という地域事情、周辺自治体との関係で、うまく進んでいるようであって、金沢市との環境の違いを感じながら、それでも多くのことを学びました。 かつて、高知市の市立病院をPFI事業が(株)オリックスの経営導入で進めている状況を視察してきましたが、(当時政府は盛んに「低いコストで高いサービス」を鳴り物入りで進めてきた)その後どうなっているのか、行政視察もいいところずくめだけでなく、負の部分も見たり聞いたりする必要があると思いました。【旭川市 7月21日】 災害弱者支援事業について 総合防災センター ひとり暮らしの高齢者の方々への緊急通報措置は、本市でも設置しているが、旭川市では福祉的事業が消防センターに行われているのが特徴。 金沢市では、通報連絡員として民間の2世帯の方々の協力を得ながら、それで連絡がとれない時には、包括地域支援センターにつながり、サポートすることになっていますが、様々に問題が生じており、市の消防で対応している点はそれなりに旭川方式と呼ばれるものと思う。 暮らしの中の不安や危険を解消するために、高齢者の実態を、災害弱者と受け止めての行政のサービス事業としての位置付けとしている点はそれなりに傾聴に値すると思った。 防災センターは国・県(道)との対応の中で広大な場所を開発して進められており、防災拠点で最近的なものですが、一連の土地利用政策、公共事業の一環のように思えた。【札幌市 7月22日】 子育て支援ガイドライン 認定こども園にじいろ 政令市の取り組みだけに、色々と国の制度をストレートに受け入れての認定こども園は、公立の幼稚園、保育園を統合し、子育て支援事業として進めている。厚労省が意図している点が良くわかったが、金沢市ではかなりむずかしい。又それを進める点でも如何かと思った。職員、保育園、幼稚園の身分の違い、子どもの親達の生活の違いなど、諸矛盾も沢山ありそうだったが、充分にそれを学ぶことが出来なかった。
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市民福祉常任委員会 行政視察日程 |
7/20(火) | 市役所…小松空港…新千歳空港…南千歳駅…苫小牧駅…苫小牧市立病院 ○苫小牧市視察 「苫小牧市立病院の経営について」 |
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7/21(水) | 苫小牧駅…札幌駅…旭川駅…旭川市役所…総合防災センター ○旭川市視察 「災害弱者等支援事業について」 「総合防災センターについて」 |
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7/22(木) | 旭川駅…札幌駅…札幌市役所…認定こども園…札幌駅 ○札幌市視察 「子育て支援ガイドラインについて」 「認定こども園について」 |