お知らせ |日本共産党 金沢市議員団

お知らせ

-山下議員

 発言の機会を得ましたので、日本共産党市議員団の一員として質問いたします。

 最初の質問は、市立病院の移転整備についてです。地域のみなさんから寄せられた声をもとにうかがいます。新病院整備に向けた用地取得費が補正予算案に計上されました。国有地である平和町公園、約9,300平方メートルを取得するというものです。市立病院が別の地域に移転にならなくてよかったと、地元の方やバスを利用して通院されている方々からは、安堵の声が寄せられています。一方で、取得予定の平和町公園の敷地は、現在の敷地よりも狭くなります。市長はこれまで、周辺用地の取得も検討すると答弁されてきましたが、具体的な進捗や方向性が示されていません。地域では、今後の生活環境にどのような影響が出るのかと、不安の声もあります。現時点での、周辺用地取得の検討状況について明らかにしてください。

-村山市長

 現状として、県道側に隣接するところの用地についてでありますけれども、病院利用者の利便性や、あるいは緊急車両の動線の確保などの立地環境の向上が図られるというように考えておりまして、地権者に売却について打診をしているところであります。現時点でまだ合意に至っていない状況でありますけれども、基本設計の進捗を見据えながら協議を継続していきたいと考えております。

-山下議員

 地域の関心事は他にもあります。新病院移転後の現有地についてです。現病院には、比較的新しい建物も残っています。一部を活用するのか、すべてを解体するのか、解体する場合は跡地をどう活用するのか。いずれにしても、現有地は市民の大切な財産であることに変わりはありません。まちづくり全体に関わる重要課題として、新病院移転後の現有地について、どのような活用の方針を持っているのか、明らかにしてください。

-村山市長

 市立病院の移転整備につきましては、これから基本設計の段階となっていきます。まずはこの新病院の概要を固めて、実施設計・建設工事へとしっかりと進めていかなければならないと思っておりまして、現病院の敷地の活用、こちらについてはこれらの新病院の移転整備の状況の進捗に合わせて検討していきたいと考えております。

-山下議員

 ぜひ、現有地の活用方針の決定にあたっては、市民の幅広い意見を丁寧に聞きながら進めていただきたいというふうに思います。

 移転整備にあたっては、やはり地元住民への丁寧な説明は欠かせないというふうに思います。平和町公園は緑も木陰も多く、遊具やバスケットコートもあり、季節ごとにお花見や夏まつり、運動会、レクレーション活動などに、子どもから高齢者まで多くの市民が利用してきた公園です。災害時の一次避難場所になっていることからも、地域にとっては重要な場所です。地域住民からは、「いつから公園が使えなくなるのか」、「いつ新病院が完成するのか」といった移転スケジュールの関心とともに、「公園が別の場所で確保できるのか」「防災拠点はどうなるのか」といった声が寄せられています。そこで、新病院開設までの具体的なスケジュールと、公園や防災機能の代替措置について明らかにしてください。

-村山市長

 新しい病院の整備のスケジュールにつきましては、基本設計を令和8年度末、そして実施設計については令和9年度末までに策定して、そのあと3年間の工事期間を見込んでおります。詳細については設計の段階で確定させていただきたいと存じます。公園の代替機能につきましては、今後の検討となりますけれども、避難所について、この代替については地下駐車場の設計の中で、シェルター的な防災機能について考えていきたいと思います。

-山下議員

 来年度の基本設計の完了をひとつの区切りとして、整備スケジュールや公園、そして防災機能の代替え計画などについては、やはり住民説明会や懇談の機会を設けるべきだと考えますが、見解をうかがいます。

-村山市長

 地域の皆さま方に対しての説明ですけれども、地質調査の段階から整備に関する事前説明会を丁寧に行いたいと思っております。また、新病院の概要などにつきましては、基本設計がまとまった段階で広く市民に公表することを考えておりまして、あわせて地域の皆さま方にもお知らせしていきたいと考えています。

-山下議員

 市立病院は、市民のいのちと健康を守る重要な施設です。移転整備にあたっては、市民に対して情報を積極的に開示して、地域住民と丁寧な対話を重ねることが不可欠だと考えます。十分な説明と合意形成のもとで進めるよう求めます。

 次に、配食サービス事業についておたずねします。

 在宅で生活をする高齢者、とりわけ独居や高齢者のみの世帯では、加齢に伴う身体機能の低下や買い物の困難、社会的つながりの希薄化などが重なり、栄養不足や孤立のリスクが高まります。こうした中で配食サービス事業は、栄養バランスの取れた食事を届けるだけでなく、安否確認や見守りといった重要な役割を担い、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための欠かせない事業となっています。金沢市の配食サービス事業は1994年に始まり、当初2つの事業所でしたが、現在では17事業所が高齢者の在宅生活を支えています。利用者数は年々増加しており、2023年度は845人、2024年度は948人、2025年度は1月末時点で1049人と、近年は毎年約100人ずつ利用者が増えているという状況です。こうした利用者増加の背景には、様々な社会的要因があると考えられますが、金沢市はどのように捉えているのか、お聞かせください。

-山口福祉健康局長

 超高齢化社会の進展であったり核家族化などの世帯構成の変化に伴いまして、高齢者の単身世帯であったり夫婦のみの世帯が増加してきております。こうした状況を背景に、配食サービスの利用者の増加につながっているのではないかというふうに認識をしております。

-山下議員

 近年、食材費や光熱費、燃料費、人件費など、あらゆるものが上昇しており、配食サービス事業者の経営に大きな影響を及ぼしています。特に小規模事業者は厳しい状況に置かれています。いくつかの事業者からお話を伺ったところ、5年前には1食当たり200円台だった食材単価が、今年は370円~450円と2倍近くまで上がっているとのことでした。「お米の高騰が大きく影響している」、「事業継続が困難になりつつある」、「現在の委託料では厳しい」といった声をうかがっています。事業者の経営がひっ迫すれば、提供数の縮小や撤退につながりかねず、結果として、高齢者が安心して在宅生活を送るための基盤が揺らぐことになります。金沢市として、配食サービス事業者の経営実態をどのように把握しているのか。また、物価高騰が事業運営に与えている影響についてどのように認識しているのか、お聞かせください。

-山口福祉健康局長

 一部の事業者からは、物価高騰に伴う食材費の上昇であったり昨今の深刻な人手不足に伴う人件費の高騰、こういったことが経営を圧迫しているとの声を聞いております。明年度の予算では、安否確認に要する市の委託料単価の方を増額することといたしております。

-山下議員

 2026年度当初予算案では、見守りに要する人件費の高騰をふまえ、委託料を1食あたり200円から220円へ引き上げるという方針が示されています。引き上げ自体は大変歓迎できますが、食材費の高騰が続く中、現行の委託料の考え方では事業者を支えきることはできません。他自治体では、より踏み込んだ支援が行われています。例えば中核市の高槻市は、委託料を1食あたり400円に設定し、さらに物価高騰対策として補助も行っています。石川県内の市町と比較しても、金沢市の委託料は依然として低い水準です。物価高騰が長期化するなかで、食材費高騰分を明確に位置づけた支援策への見直しが必要だと考えます。安否確認に加え、栄養改善の観点も含め、委託料の考え方を見直し、食材費高騰分をしっかり支援していくことを求めますが、見解をうかがいます。

-山口福祉健康局長

 本市の配食サービス事業ですけれども、安否確認に要する人件費等の経費を市が委託料として負担いたしまして、配食する食事に係る経費を利用者の方にご負担をいただいております。利用者に負担していただく額は利用者の経済状況等を鑑みて上限額を定めております。安否確認に要する委託料単価ですけれども、繰り返しになりますけれども明年度の予算で200円から220円に増額することとしております。なお、物価高騰が続いておりますことから、適正な利用者負担と配食サービス事業者への支援につきましては引き続き研究してまいります。

-山下議員

 事業者が本当にこの物価高騰で大変厳しい経営に陥っているということをぜひ認識していただいて、現場の実態を把握し、事業継続ができる支援をぜひお願いしたいと思います。

 次に、こども誰でも通園制度についてお聞きします。国の子ども・子育て支援法に基づく新たな給付として、2026年4月から全国で「こども誰でも通園制度」が本格実施されます。どの子にも健やかな育ちを保障し、保護者の負担を軽減して、社会全体で子育てをしていくという制度の理念そのものは重要だと認識しています。しかし一方で、その中身が、保育現場の実態を踏まえたものになっているのか、子どもや保護者、現場の職員の安心安全が十分に保障されたものになっているのか、そういう点については大きな懸念があります。現場からは新たな制度でより負担が増える、一時保育を充実させることで対応できるのではないかという声もあります。こども誰でも通園制度は抜本的な見直しが必要だという立場で、数点おたずねします。

 金沢市は、本格実施を前に今年度モデル事業を実施しています。モデル事業における実施状況をうかがいます。

-安宅こども未来局長

 昨年7月末からこのモデル事業を実施しておりまして、実際に8月から利用が始まっております。8月から利用が始まりまして、本年1月末時点での利用実績は21施設、児童の方は82名でございました。

-山下議員

 今回のモデル事業でも、どのような家庭が利用できていて、またできていないのかということを見ていく必要があるというふうに思います。こども誰でも通園制度は、利用者が施設と直接契約する仕組みであり、従来の保育制度に比べて行政の関与が希薄になるということが指摘されています。本来支援を必要としている、孤立している家庭や子育てに不安を抱えている家庭、経済的・社会的に困難を抱えている家庭が利用できているのかということが非常に重要かと思います。この制度が、支援の必要な家庭が、実際に利用しやすいものとなっているのか、伺います。

-安宅こども未来局長

 乳幼児健診の場で気になる家庭の保護者への制度紹介や、母子健康手帳アプリ母子モなどによる情報提供を通じて、制度の周知を図っているところでございます。今後も様々な機会をとらえて、制度の周知に努めていきたいと思っています。

-山下議員

 この2月議会に上程された条例には、利用開始前の面談について「オンラインでも実施できる」とされています。しかし現場からは、乳幼児の発達状況や生活リズム、保護者の様子、家庭環境などを丁寧に把握するためには、対面での確認が重要だという声があがっています。特に、孤立や不安を抱える家庭ほど、オンラインでは困りごとが表面化しにくいという指摘もあります。子どもの安全確保や適切な支援を行うためには、面談は原則として対面でおこなうということを条例上、明確に位置づける必要があると考えますが、見解をうかがいます。

-安宅こども未来局長

 条例に規定しておりますオンライン面談についてですが、感染対策が必要な場合などの例外規定でありまして、モデル事業において施設からは直接会って面談することが望ましいとの声も聞いております。また国においては改定作業を進めております「こども誰でも通園制度の実施に関する手引き」の中で、事前面談は原則対面で実施する方向で検討をしております。本市におきましてもその結果を踏まえまして適切に対応していきたいと思っております。

-山下議員

 今回設置する条例についても、それは明確にぜひ示していただきたいというふうに思います。

 本格実施では40施設が登録予定というふうに伺っています。安全で安心できる保育を保障するためには、本格実施後も丁寧な検証が必要だと考えます。子どもが安心して過ごせているのか、保育の質が保たれているのか、通常保育への影響はないのか、支援が必要な家庭に届いているのかなど、これらを検証するためには、保護者や現場の声を継続的に聞いていく必要があります。保護者や現場の声を反映する検証の場を設けるべきと考えますが、見解をうかがいます。

-安宅こども未来局長

 保護者の意見を大切にする必要はあるかなというふうに思っております。利用者アンケートを行うとともに現場の声を聞き、より良い事業にしていくために、今後とも実施施設との情報交換会を実施したいというふうに考えております。

-山下議員

 子育て支援の充実を図るということであれば、この一時的・限定的な支援にとどまるのではなく、通常保育そのものの拡充や、保育士のさらなる処遇改善、配置基準の見直しなど、保育の基盤そのものを強化することが不可欠だと考えます。国にならえの制度ではなく、市民に最も身近な基礎自治体だからこそできる保育制度の構築を求めたいと思います。

 次に、不登校施策についてうかがいます。学びの多様化学校については、昨年11月に基本構想の答申が示され、12月議会では、校舎となる旧馬場小学校の改修に向けた実施設計費が計上されました。現在、早期開設に向けた準備が本格化していると認識しています。不登校の子どもたちにとって、安心できる学びの場、喜びある学びの場が整えられることはたいへん重要であり、子どもの権利保障の観点からも大きな意義をもつものと考えます。そこで、2026年度当初予算案に示された、学校指導課に設置予定の「学びの多様化学校開設準備室」は、どのような体制で、どのような役割を担うのか、うかがいます。

-野口教育長

 学びの多様化学校、いわゆる不登校特例校になります。この学校につきましては、不登校児童生徒の実態に配慮した特別の教育課程を編成して、教育を実施する必要があると認められる場合に学校教育法施行規則第56条に基づいて、文部科学大臣が指定するものでありますけれども、この学校を今回金沢市に開校しようということで今準備を進めています。準備室におきましては、子どもひとりひとりを理解し、主体的な学びを促す力、またひとりひとりのペースに合わせて多様な学びを実践できる力など、多様な背景を持つ生徒に対してきめ細やかに支援できる柔軟な指導力を持つ教員を配置したいと考えております。また、文部科学省が派遣する豊富な知識を持った学びの多様化学校マイスター、いろんな力が必要なんだなって改めて思ったんですが、不登校児童生徒への支援や関係法令等に関する豊富な知識を有し、教育活動や支援に携わった実績のあるもの、学びの多様化学校の設置準備および設置に携わった経験がある、もしくは長年の学びの多様化学校の運営や教育活動に携わった経験や実績のあるもの、文部科学省等と連携して全国における学びの多様化学校設置のための意識啓発や広報活動に協力できるものの中から文部科学省が委嘱をすると、こんなふうになっております。こうした力を持っていらっしゃいます学びの多様化学校のマイスターを積極的に活用したいと考えております。また、これから設置することになりますが、専門家等による検討会におきまして、子どもが安心して過ごせる学習環境の創出や金沢独自の教育課程の構築などについて検討してまいりたいと考えております。

-山下議員

 そうした専門家の力も借りて、施設やカリキュラムを整えていったということにあっても、実際通う子どもたちや保護者の思いが反映されなければ、「通いたい」と思える学校にはならないと思います。どんな環境なら安心できるのか、どんな関わり方を望んでいるのか、当事者の声を丁寧に受け止めることが、学校づくりの出発点だと考えます。開設準備室は、児童生徒や保護者の意見をどのように反映できるのか伺います。

-野口教育長

 不登校の児童生徒やその保護者のご意見を昨年の2月に「不登校児童生徒及びその保護者等のアンケート調査」ということで実施をさせていただいております。この結果を今後進めていく教育課程の編成とか施設整備、人材の確保などに活かしていくことにいたしております。児童生徒や保護者のご意見を把握することは、学びの多様化学校の理念を具現化するうえで大変重要であるとらえておりまして、今後準備室が中心となって、この意見を元にしながら開校に向けて準備を進めてまいります。

-山下議員

 今後、開校準備や教育内容、支援体制も含めて、また細かくは制服や校則、給食はどうするかなど、そういうことも決定が行われていくかというふうに思います。その際には当事者を置き去りにせずに、アンケートや個別のヒアリング、ワークショップなどを行って、児童生徒や保護者、教職員が学校づくりに参画できるような仕組みをぜひお願いしたいというふうに思います。

 学びの多様化学校は、もちろん開校して終わりではありません。子どもたちの状況や社会の変化に応じて、柔軟に改善していくことが重要かと思います。開校後も、児童生徒や保護者の声を聞き、学校運営の改善につなげていくことが重要だと考えますが、その点に柔軟に対応できるのか見解をうかがいます。

-野口教育長

 今ほど山下議員がお触れになりましたけれども、私も開校後についてはやはり柔軟にきちんと意見をお伺いしながら進めていくことが大事だと思っています。学びの多様化学校におきましては、そこで学ぶ不登校児童生徒の意思を十分に尊重しつつ、個々の状況に応じた支援を行うことの重要性や、不登校児童生徒に対する多様で適切な教育機会の確保の観点から、開校後におきましても教育課程、環境、講師等を固定することなく不断の見直しを図っていきたいと考えております。

-山下議員

 基本構想の答申の最後に、委員のみなさんが学びの多様化学校に期待することとしてメッセージを寄せられています。「安心して学べる環境づくり」や「多様な学びを広げてほしい」といった声が寄せられていました。学びの多様化学校に対して、現在の学校の在り方を問い直すきっかけになるようにといった期待も読み取られたというように思います。市内すべての学校が子どもにとって安心して学び過ごせる場となるよう、私たちも力を合わせていきたいと思います。

 次は、小学校低学年の不登校支援についてです。全国的に不登校児童生徒数は増加傾向にあり、とりわけ小学校低学年での増加が顕著であると指摘されています。 金沢市が2025年2月におこなった「不登校児童生徒及びその保護者のアンケート調査」でも、「いつごろから学校を休む日が多くなったか」の問いに、小学生では「小4年」が約24%、「小1年」が約22%、「小2年」 が約18%となっていました。子どもたちにとって学校という場が「安心して学べる場所」ではなくなっているのではないかという声も聞かれます。小学校低学年において、学校に行きづらい子どもが増えている現状を、どのように捉えているのかお聞かせください。

-野口教育長

 ここ数年の本市における小学校の児童の不登校の傾向みたいなものについて、少し分析を自分なりにしているわけですけれども、その中でやはり多くなったなと思うのはコロナ禍のときでありました。そのコロナ禍をきっかけとして、不登校の児童数が増えてきておりますし、特に低学年が顕著になっているのかなと思っています。今の小学校の低学年の段階で登校が困難になる要因につきましては、新たな小学校という環境への戸惑い、それから学習への苦手意識、そしてもう一つあるなと思っているのは母子分離、ちょっとなかなか聞きなれない言葉ですが、子どもとお母さんが離れること、このことに対するこども側の不安、これがあると考えています。低学年は義務教育の基礎的内容とか、学び方そのものを学ぶ大事な段階でありますので、社会生活を行う上で最低限の基礎を学ぶという点で非常に重要なことでありますから、この時期に多様な他者と十分に学ぶ機会を得ることができないという状況は憂慮すべき問題であると私は捉えております。そこで、これではいけないと思いますので、これまで本市におきましては令和6年度から全ての小中学校で学習者用端末を用いて、心の健康観察を毎日実施しております。言語が特にまだまだ難しいという低学年におきましても、直観的な操作により、その日の心の状態を表現できるため、学校からは日々の児童の心や体調の状況・変化を早期に発見し、早期支援につなげることができたという報告も受けております。またコロナ禍の影響によりまして、生活リズムの乱れとか、対人間関係構築への未熟さも見られますことから、担任が学級の全ての児童を一人で抱え込むのではなく、複数の教職員でひとりひとりの児童を見ていく組織的な体制作りも大事だと思っておりまして、今後も心の小さなSOSを見逃さず、チーム学校として支援するよう指導・助言してまいりたいと思っております。

-山下議員

 本来、低学年は学校に慣れながら、学びの土台を築いていく時期だというふうに思います。今教育長がおっしゃったようにいろいろな要因があるとは思いますけれども、やっぱり子どもたちが安心して学校生活を送るためには、ひとりひとりへの丁寧な支援というのが欠かせないと思います。小学校の環境につながっていくための取り組みというのをどのように進めているのか、お聞かせください。

-野口教育長

 各学校におきましては、入学前の子どもたちが校内見学、それから授業体験などを通して学校生活への期待感、ワクワク感を醸成できるように取り組んでいます。また、小学校入学後になりますが、特に生活科という教科がありますけれども、この生活科を中心として幼稚園や保育所などの遊びや生活を通して得た学びと育ちを基礎として、友達や学校で接する身近な人などとの関わりのほか、また地域の自然と触れ合う体験などを通して、主体的に新しい学校生活がスタートできるように取り組んでおります。

-山下議員

 低学年児童の不登校や学校の行きしぶりは、中高生とは違った家庭の負担というものがあります。子ども一人を長時間自宅で過ごさせるということも難しく、保護者その多くは母親が、仕事を減らす、あるいは離職せざるを得ないケースがあり、その結果、収入が減少し、家計が不安定になる実態があります。私の身近でもそういう実態をお聞きしています。特に収入が減少した家庭にとっては、「子どもに合った学びの場を選びたいが、経済的に難しい」という状況があります。学校以外の学びの場としてフリースクールを利用したいと考えても、その費用が壁となって利用を断念せざるを得ないという家庭が少なくありません。経済的支援を求める声は、ほんとうにこれまでも多くあります。他の議員さんもこの場で質問されているかと思います。何度も求めていますが、改めて、こうしたフリースクールを選択できるような経済的な支援を求めますが、見解をうかがいます。

-野口教育長

 本市におきましては、フリースクールへの活動に対する理解を促進するために、令和4年度から不登校民間支援団体等連絡会に参加をしておりますフリースクールが行う体験機会の創出、どんなことがありますかというと、そのフリースクールにおきまして、ものづくり、それから野外活動の親子体験会の開催、不登校当事者から不登校についての理解を深める講演会の開催、フリースクールの紹介リーフレットの作成、こんなことをやっておりますが、こうしたものの活動に対して支援を行ってきております。現時点でフリースクールへ通所する家庭への支援は行っておりませんが、今後は他の自治体の事例についてさらに研究を深めてまいりたいと考えております。

-山下議員

 私は、不登校施策というのは学びの保障だけに収まらないというふうに思います。「安心して通える学校かどうか」、「子育てしながら安心して働けるまちかどうか」ということが問われる課題だというふうに思います。家庭の努力とか自己責任の問題で片付けられない、やっぱりそれを支える社会にするかどうかが問われるというふうに思いますので、またしっかり引き続き議論し、取り組んでいきたいと思います。

 次に、メタバースを活用したオンライン支援についてです。今年1月から、メタバースを活用した新たな不登校支援がはじまりました。12月議会の答弁で、市内には学校内外の相談機関につながっておらず、教職員からの継続的な相談・指導等も受けていない児童生徒が60人いることが明らかになりました。子どもたちの孤立を防ぎ、学びや社会とのつながりを取り戻すための支援が必要だと考えます。しかし支援があっても、子どもや保護者が知らなければ利用につながりません。また申請の負担が大きければ、支援が必要な家庭ほど利用しづらくなります。そこで、このオンライン支援について、どのように周知を行うのか、利用にあたってどのような手続きが必要なのか、明らかにしてください。

-野口教育長

 先月末に開設をいたしましたメタバースを活用したオンライン教育支援センター、そだちLinkについて、先般校長会議を開催した折にその内容や通室方法などを丁寧に説明させていただきました。合わせて、各学校の支援が必要な保護者の方々にもそだちLinkの周知をお願いをさせていただきました。利用にあたりましては、保護者との面接相談を行い、活動内容や申し込み方法についてご説明を申し上げ、保護者や児童・生徒本人がメタバース内容を見学・体験したうえで活動を開始していただいております。もうすでに申し込み等もありますし、体験をしている子もおります。ただ、学校の方からこの内容について周知するだけでは私は足りないというふうに思っております。まずはこの4月から本格運用ということになりますので、そこに向かってオンライン上で周知を進めていきたいと考えております。ひとりでも多くの不登校の児童生徒や保護者に情報が届けられるように、しっかり取り組んでまいりたいと思います。

-山下議員

 ぜひ多くの家庭に周知をしていただきたいと思います。

メタバースを利用するには一定の通信環境が必要です。また、デジタルに不慣れな子どもや保護者も少なくありません。通信環境の整備が難しい家庭に対する支援や、操作に不慣れな子どもや保護者へのサポート体制は、どのように整えているのか伺います。

-野口教育長

 オンライン支援にあたりましては学習者用端末を活用することといたしておりまして、インターネット環境が整っていないご家庭に対しましてはSIMカード入りのルーターを無料で貸し出しをいたしております。また端末の操作に慣れていない子どもや保護者に対しましては、児童生徒の見学・体験時にひとりひとりの実態に応じて対面やメタバース内でのやり取りを通しながら、基本操作等について丁寧に説明をいたしております。なお、このサポートにつきましては、状況に応じてやはり改善をしていく必要があろうかと思っております。利用している児童生徒の声や意見を聞き、保護者の方の面接相談から児童生徒の変化等を伺い、児童生徒ひとりひとりの実態に応じた効果的なオンライン相談・支援に取り組むなど、常により良いサポートを目指していきたいと考えていきます。加えて在籍校の校長先生や担任の先生等の学校からの意見も積極的に取り入れて改善を進めていきたいと思っております。

-山下議員

 オンライン支援は、学校や社会とつながりが持てず、家庭で多くの時間を過ごしている子どもたちにとって、つながりをもつ有効な選択肢のひとつだと思います。ただ、身体的、心理的フォローが十分に行き届かないのではないかといった課題も指摘されています。こうした課題があるなかで、子どもたちが孤立することなく、必要に応じて対面での支援につながれる体制が求められます。個々の必要に応じて、どのような対面支援につながれるようになっているのか、うかがいます。

-野口教育長

 オンラインを活用した不登校支援にあたりましては、担当する心理士や指導主事がアバターを通じた交流や個別の相談等で児童生徒の変化を観察いたしております。また、保護者との面接相談を継続しながら、児童生徒ひとりひとりがアバターを介し安全安心なメタバースでコミュニケーションや様々な体験を重ねる中で、児童生徒ひとりひとりの状況や興味関心を見とり、そしてその中で、教育支援センターそだちで開催しているリアルな体験に繋げていきたいと思っています。今、そだちの方では、不登校児童生徒たちの強味・得意に着目して、個々の才能や能力を引き出していけるように、例えば北陸新幹線の運転士等の体験、それから3Dやロボット操作等の最先端のデジタル体験、パティシエ体験、ドローン操作の体験、乗馬体験などを開催しておりますが、こうしたところに興味関心のあるところに繋げていきたいと思っております。

-山下議員

 子どもが安心して自分のペースで歩んでいけるように、支援のあり方を一層丁寧に整えていただくようにお願いします。

 最後の質問です。2月議会初日、市長は施政方針の冒頭で、市立小学校に勤務する教員が逮捕された事案にふれ、「市政に対する信用を失墜させたことを、市長として重く受け止めており、議員各位並びに市民の皆様にお詫び申し上げます」と述べられました。さらに、「一日も早い市政の信頼回復に努めてまいります」との表明もありました。教育にたずさわる教員が、今回のような事案で逮捕されたことは、被害にあわれた未成年者への深刻な人権侵害であると同時に、金沢市の教育行政に対する市民の信頼を大きく損なう重大な問題です。教育長はこの事案をどのように受けとめているのか、お伺いします。

-野口教育長

 今回の事案につきましては、真面目に教育活動に取り組んでおられる先生方がこれまで懸命に築き上げてきた教育への信頼を失う、言語道断の許しがたい行為であり、教員としてという前に、一社会人としてあるまじき行為であり、極めて遺憾に思っております。教育長として、今回の事案を重く受け止めており、改めて被害に遭われた方とそのご家族、当該小学校の児童ならびに保護者、地域の方々、そして議員各位、市民の皆様に心からお詫びを申し上げたいと思います。大変に申し訳ございませんでした。

-森尾議員

私は、日本共産党市議員団の最初の質問者として、以下伺います。

最初の質問は、総選挙の結果と市民のくらし、営業をめぐる深刻な状況と対策についてです。最初に、総選挙の結果と消費税減税について伺います。今回の総選挙の結果、自民党と維新の会が議席の3分の2を超えました。自民党は比例区で約4割の得票を獲得し、比例配分の議席数の約4割の議席を得ました。一方、選挙区では約5割の得票を獲得し、小選挙区全体の議席数のなんと約9割近くの議席獲得しました。4割の得票で7割の議席を得るといわれてきた小選挙制度ですが、今回の小選挙区でみると5割の得票で9割近くの議席を獲得するという民意をゆがめる弊害があらわとなったと言えます。

高市首相は、「私が首相でよいのか。国民が決める選挙」と述べ、突然の総選挙を強行しました。選挙戦では「国論を二分する政策を問う」と訴えましたが、その内容を語ったわけではありません。ところが選挙後の記者会見では、憲法9条改憲、非核三原則の見直し、安保三文書改定、防衛装備品の輸出規制の緩和など「戦争する国づくり」への具体化を打ち出しました。自民党が比例区での得票は、全有権者の2割にすぎませんし、国民は、高市首相に白紙委任したわけではありません。平和を守り、人権の擁護、民主主義の発展こそ望んでいます。私どもは、こうした高市政権が進めようとする強権政治に対峙し、国民とともにあらたなたたかいを起こしていく決意です。

高市首相は消費税減税について2年間に限り、食料品を対象に0にするとの政策について、国民会議で議論し、今年夏前までに中間とりまとめを行うとしました。市長は、この総選挙結果をどのように受けとめておられますか。消費税減税についてその実施を求める考えはないか、伺うものです。

-村山市長

衆議院議員総選挙の結果についての受け止めでありますが、高市総理大臣は責任ある積極財政を掲げるとともに、経済財政政策の大転換と位置付け、デフレ脱却と経済成長を最優先に、挑戦を恐れず、決断・実行していくという姿勢を強く打ち出しており、今回の総選挙ではこうした方針や姿勢が多くの国民の信任を得る一因となってたものと受け止めております。今後国が講じる様々な施策が、賃金上昇が物価上昇を上回る経済の好循環の実現に寄与し、国民生活の向上に目に見える成果をもたらすことを期待しております。

消費税については、飲食料品の消費税率2年間ゼロの検討加速を公約に掲げ、今後国民会議を開催し議論していくこととしており、市としては改めてその実現を国に求めることは考えておりません。一方、消費税を財源とする社会保障制度改革は、次世代に持続可能な社会を引き継ぐための待ったなしの課題であります。自治体経営にも大きな影響がありますので、引き続きその動向は注視してまいりたいと存じます。

-森尾議員

市長は、この議会の施政方針の中で「我が国の今後の進むべき方向性について議論が交わされることとなります」と述べています。金沢市は平和都市宣言を通じて核兵器廃絶と世界の恒久平和実現を高らかに宣言しました。こうした立場から「戦争する国づくり」に対し、NOと立場を貫くことが求められていると考えますが、その見解を伺います。

-村山市長

本市が平和都市宣言を行ってから40年が経過いたしました。核兵器の廃絶と世界の恒久平和は人類すべての願いであり、我々はその実現に向けて改めて不断の努力を続けていかなければならないと考えております。我が国の安全保障に関わることについては、国政の場において十分な議論がなされるべきであると考えております。

-森尾議員

次に、市民生活に直接支援する対策についてです。家計に占める消費支出に占める食費の割合が28.6%となり、44年ぶりの高水準となりました。物価高騰が市民生活を苦しめています。働く方々の実質賃金は4年連続のマイナスが続いています。中小企業・小規模事業をめぐる状況も深刻です。物価高騰、資材関係の値上げが続く中、製品価格や商品の価格に転嫁できず、経営は深刻となっています。そこで働く方々は、賃上げすら少なく、厳しい状況が続いています。市長。こうした状況をどのように受けとめていますか。伺います。

-村山市長

景気の回復が緩やかに続く一方で、長引く物価高騰の影響などにより、実質賃金が12か月連続でマイナスとなるなど、市民生活・企業経営については依然として大変厳しい状況にあると認識をしております。

-森尾議員

具体的対策として第1に、水道基本料金無償化を拡大する点です。県は無償化する期間を2ヶ月から4ヶ月に拡大しました。金沢市も先に打ち出した2ヶ月を県と同様にさらに2ヶ月を追加し、県と合わせて8ヶ月無償化する考えはありませんか。また、下水道料金の引き下げを求めます。見解を合わせ伺います。

-村山市長

水道料金につきまして、今議会にお諮りした水道基本料金の減免期間の延長については、今般、県が市町向けの支援金の拡大を決めたことに合わせ、市の支援期間を延長するものであります。財源が限られている中で、市独自のさらなる期間の延長や、下水道料金の引き下げなどは考えておりません。

-森尾議員

第2に、すべての市民を対象とする支援策についてです。県内の自治体では、すべての住民に対し、給付金の支給や商品券の交付などが行われています。金沢市として、すべての市民を対象に支援策を実施する考えありませんか。伺います。

-村山市長

すべての市民を対象とする支援策については、ただ今申し上げた水道料金の基本料金の減免について、これがすべての市民を対象とするものであります。その他に物価高騰対策といたしましては、その影響を特に強く受ける低所得者層、低所得世帯や子育て世帯への支援を行いました。またこれに加えて、消費喚起を通じた地域経済の活性化策など、多角的な視点から総合的に勘案し、実践していく必要があると認識しております。財源に限りがある中で、先の12月補正予算ならびに本議会にお諮りしている当初予算および最終補正予算において、できうる限りの対策を講じたところであります。

一方でこうした対策は、本来緊急かつ一次的な措置であるべきと考えており、物価と賃金の上昇による経済の好循環を実現し、我が国全体として物価情勢が安定的な軌道に乗るということが重要であると捉えております。今後も物価の高止まりが予測されておりますけれども、引き続き物価や賃金の推移、また国の動向などを注視しながら、市として時勢をとらえた対策を講じていきたいと考えています。

-森尾議員

第3に、金沢市中小企業・小規模企業振興条例に基づく支援策について伺います。働く方々の実質賃金は11ヶ月連続マイナスとなっている一方、大企業は4年連続で最高利益が続き、その利益が株主への配当や自社株を買うことに回っています。さらに、内部留保が561兆円も積み上がっています。こうした日本経済の構造的ゆがみをただし、大幅賃上げ、中小企業への直接的支援が求められています。

今回の補正予算で、中小企業賃金引上げ奨励金として5200万円が計上されました。そのねらいと具体的内容について伺います。

他の自治体が実施している内容を比べてみると、第一に、今回の提案では賃上げ5%以上を対象としていますが、他の自治体では、小規模事業者の場合、賃上げ3%以上を対象にしています。第二に、対象年齢について、提案では35歳未満としていますが、年齢制限をなくすことはできないか。第三に、対象期間について、提案では半年としていますが、一年間にできないか。第四に、限度額について、提案では50万円・10人までとしていますが、200万円・40人までと拡大できないか。以上を提案します。見解を伺います。

-村山市長

中小企業賃金引上げ奨励金につきましては、連合石川が公表しております2025春季生活闘争におけます、従業員300人未満の企業の賃上げ率4.6%、これを参考に、これを上回る5%以上の賃金引き上げを要件としております。また、対象年齢につきましては、厚生労働省が直近に発表した新規学校卒業就職者のうち、約3人に1人が3年以内に離職をしているという状況、これを踏まえまして、若年層の賃金引き上げや人材の確保・定着が喫緊の課題ととらえており、対象年齢を35歳未満として設定したものでありまして、年齢制限の撤廃は考えておりません。

奨励金支給の対象期間について、多くの企業が年度当初に賃金を改定していることに加え、毎年10月に行われる地域別最低賃金の改正が概ね8月下旬に公表されますことから、4月から9月末までとしたものであります。また限度額につきましては、限られた財源の中で、県の被災事業者賃上げ支援金も参考にしながら、先行自治体の実施状況を勘案し、総合的に判断したものであります。対象期間の延長および限度額の引き上げは考えておりません。

-森尾議員

質問の第2に、能登半島地震被災者の支援についてです。被災者に対する医療・介護費用の免除措置が昨年6月末で打ち切られました。その復活を強く求めるものです。被災者が医療・介護に関してお金の心配をすることなく受けられるようにと免除措置の再開を求める署名が1月29日現在、6万4794筆に広がり反響を呼んでいます。被災地では、免除措置がなくなり通院回数を減らしたり、受診や介護サービス利用をがまんしたり、こうした事態が発生しています。開業医などで構成されている石川県保険医協会が実態調査を行い明らかにされました。特に、奥能登では年金収入だけという世帯が多く、物価高騰もあって、免除制度がなくなり、経済的負担が大きくなっています。この免除制度が「いのち綱」ともなっているとして、早期に復活するよう求める声が相次いでいます。市長。こうした実態についてお聞きになっていますか。伺います。

復活を求める署名に取り組んでいる方々が、この1月22日、県に対し5万筆を超える署名を提出し、要請しました。これに対し県からは、「県として反対しているわけではない」「県と市町が歩調を合わせないと進められない」との表明がされたとのことです。市長。金沢市として、県に対し、免除制度の復活を要請することを求めたいと思います。市長はこれまで、能登半島地震からの復旧・復興対策を強調してきました。であるならば、金沢市として、免除制度を復活するよう求めるものです。見解を伺います。

-村山市長

能登半島地震の被災者にかかる医療費や介護サービスの自己負担金の免除につきましては、発災した令和6年1月から昨年6月末にかけて、1年半にわたり実施をされまして、被災者の生活再建等に寄与してきたと考えております。この免除の終了によって、免除措置を受けてこられた被災者の中には、改めて負担を感じておられる方がおられる、このことはご指摘の県保険医協会のアンケート調査などを通じて承知をしております。この自己負担金免除につきましては、本市では国の財政支援の対象外でありました。そして被災者が多い能登の市町においても、免除を延長する動きがみられなかった、そうしたことから昨年6月末をもって終了したものであります。国におきましてもこうした状況を踏まえて支援制度、昨年9月末で終了しております。現状本市として、免除の再開を県に求めることや、独自に再開することは考えておりません。

-森尾議員

質問の第三に、村山市政4年間をふりかえって、その施策について伺います。村山市政の「金沢未来共創計画」の柱として打ち出されたのが、都市再生緊急整備地域指定された金沢駅東地域での開発事業です。これは、国と県いいなりで巨額の事業費を投入し、「金沢のまちこわし」事業だと言えます。国の認定を受けた民間都市再生事業は、2015年から166件にのぼります。都市再生緊急整備地域にはこれまで金沢市を含め、55事業が指定されています。その多くが民間大企業、大手不動産、ディベロッパーなどが大規模な開発事業を進めています。こうした開発事業者に対し、建築物の容積率の緩和、高さ制限の撤廃や特定大企業者に対する所得税・法人税、登録免許税、不動産取得税や固定資産税・都市計画税の減免など優遇措置が行われてきました。その額は、2020年から2024年の5年間で総額583億円にのぼっています。そして各地で問題が発生しています。超高層のタワービルが海外投資の対象となり、実際住んでいない実態が生まれています。また、ビル風、太陽光の遮断、地震による長周期振動の発生や、火災対策、電源喪失への対策など問題が指摘されています。

県が主導する事業展開であることも指摘しなければなりません。一昨年6月県議会の予算委員会において、知事は次のように答弁しています。「特措法に基づく都市再生特別区の枠組みを活用して、高さ制限を緩和し、土地の高度利用を図るべき時期にきていると私はおもっています」と述べ、さらに「駅前は県都金沢の顔であり、石川県の顔だ」と強調し、県主導の事業であることを強調しています。徳田副知事は、都ホテル跡地をめぐって、高さ制限を撤廃し、素早い対応を主張すると共に、「日銀跡地は金沢の心臓部である」として日銀跡地利用について県の発言力を強めています。市長。一体、誰のための事業なのですか。国や県いいなりで金沢の伝統と誇りを投げ捨てていいのですか。このまま巨額の事業費を投入し、「金沢のまちこわし」をすすめるのですか。市長の見解を伺います。

-村山市長

未来共創計画におきますまちづくりの規範である保全と開発の調和、これをさらに際立たせたいという思いから、都市再生緊急整備地域制度の活用を進めてきたものであります。都心軸におきましては特に、緊急輸送道路の沿道における老朽建築物の更新が喫緊の課題となっております。国の支援策だけでは大規模な開発にしか対応できないため、昨年9月定例月議会におきまして、本市独自の支援策を取りまとめ、お認めいただいたところであります。これらの制度の積極的な活用を促すとともに、エリア全体の面的整備を促進し、都市機能の集積を図ることで、まちなかの求心力を高めていきたいと考えています。

 

-森尾議員

具体的に伺います。金沢駅前の旧都ホテル跡地での開発事業です。駅前は高さ60mに制限しています。ここに、160mの官民複合ビルを建設するとしています。民間の開発事業がいつの間にか官民複合ビルという方向になっています。金沢市が市民とともに作り出した高さ制限を壊したうえに、市民の税金を投入し、この官民複合ビルとして、金沢市はどんなものを作るおつもりですか。160mもの官民複合ビルの建設はやめるべきと考えます。見解を求めます。

-村山市長

金沢都ホテル跡地におきましては、高さ制限についてそして高さがどうなるか、そうしたことへの注目がなされていますけれども、私としては何より大切なのはその開発の中身であると考えています。近鉄不動産に対しては地域整備方針に沿った開発を求めておりまして、地域整備方針に示した、文化の奥深さを体感する文化観光の促進、あるいはまち全体の賑わいに資する多様な都市機能を備えた文化都市金沢にふさわしい複合ビルにしてほしいと考えております。県と金沢の玄関口にふさわしい開発の実現に向けて、地域整備方針との整合、また都市再生への貢献などについて、双方の実務者レベルで協議を進めているところであります。都市再生特別地区の決定権者である県との情報共有を密にしながら、具体的な協議をさらに加速してまいります。

-森尾議員

次に、武蔵地区での開発事業です。「武蔵ヶ辻地区再生計画」が昨年9月末策定されました。明らかにされていません。そして、金沢スカイビル、金沢ニュースカイビルを含めた武蔵ヶ辻A街区整備計画がこの3月末までには策定され、ビルの建て替え事業が始まります。その内容と今後の開発事業の手順を明らかにしていただきたいと思います。この地区での開発事業は、一部の事業者が「もうかるビル」として進められようとしています。金沢市は、地権者の一人です。この事業にどのような立場で係るのか見解を伺います。

-村山市長

現在武蔵地区におきまして、権利者で構成される武蔵ケ辻A地区市街地再開発協議会が再開発事業に向けて街区整備計画を策定中であります。今後の手続きにつきましては、一般的に金沢市による再開発事業の都市計画決定を経て、石川県による事業計画や権利返還計画の認可を受けたあとで工事着手が可能となります。なお、金沢ニュースカイビルには市有施設のITビジネスプラザ武蔵として床を所有しております。他の権利者とともに、市街地再開発協議会に参加しておりまして、引き続き権利者として今後の再開発に関わっていくこととなります。

-森尾議員

次に、日銀跡地利用についてです。今回用地取得費として45億円が計上されました。21世紀美術館のリニューアルに伴い、仮の施設活用などを含め、7億7千万円が予算化されています。さらに、周辺用地取得をすすめるとしています。金沢市は、この跡地利用としてどんな建物を建設するおつもりですか。そして、財源について規模をどの程度予定しているのですか。明らかにしていただきたいと思います。

-村山市長

日銀跡地につきまして、今議会にお諮りしております用地取得と改修工事にかかる予算をお認めいただければ、まずは敷地を取り囲む高い塀の撤去工事から着手したうえで、明年度には建物改修工事を本格化し、令和9年5月から休館となる金沢21世紀美術館の仮移転にあわせて市民や内外者に開放したいと思っております。先行利活用後の本格整備に向けて、私の思いとしては都心回帰の象徴となる場所にしたいと考えております。50年先、100年先といった将来にわたって市民が愛着を持ち、まちなかの賑わいや交流に資する場所としていくことが肝要であります。先行利活用を通じて市民ひとりひとりの思いをお聞きしながら、本格整備に向けた議論を深めて、方向性を定めていきたいと考えております。

-森尾議員

片町四番組海側地区開発事業についてです。この地区で「片町きらら」が建設されました。しかし、店舗が次々変わるなど新たな賑わいがつくられていません。この事業は片町・竪町の賑わいづくりにとって、どのような役割を担うのですか。金沢市は、この地区での賑わいづくりの起爆剤だとしたプレーゴは解体する事態となっています。今後、この地区での賑わいづくりへの方策を伺います。

-村山市長

片町・竪町地区につきましては、時代を先取りした北陸随一の繁華街として発展してきた歴史があります。加えて、歴史文化遺産や芸術文化施設が集積するエリアの中心に位置しておりますことから、市民にとって誇りや愛着を感じる拠り所となっております。そのブランド力を維持するためにも、時代に即して都市機能を適切に更新していくこと、それとともに地区としての魅力を高めていくこと、それが大切であると考えております。片町四番組海側地区の再開発事業は、片町や竪町のみならず、香林坊や木倉町なども含めたにぎわい創出の結節点としての役割を担っております。周辺の商業施設と連携し、相乗効果を発揮できるよう、市として積極的に支援をしてまいります。

-森尾議員

第二に、「くらしづくり」に掲げた金沢方式の見直しが破綻してきていることです。公民館の建設や消防関係の車両購入や施設などの改善に対し、地元住民が事業費の一部を負担するという、いわゆる金沢方式が続いています。市長はこれまで検討してこなかった金沢方式を見直し、地元負担についても25%を20%に軽減したとしています。ところが、物価高騰による資材費や人件費の高騰によって、5%の負担軽減が実際なくなり、逆に増加した事業費によって、新たな地元負担が増加する事態となっています。これ以上、地元から寄付ということで資金を集められない状況にあります。では、一体どうするか。建物を小さくして事業費を削減することまで検討せざるを得ない事態となっています。社会教育法第21条では、「公民館は市町村が設置する」としています。市長。この立場から、市が責任を持って公民館を設置するという立場を明確にして、これまでの地元負担をなくす決断が求められています。市長の決断を求めたいと思います。

-村山市長

本市の地区公民館につきまして、多少の地元負担を伴ってでも校下ごとに公民館がほしいという地域住民の強い要望を受けて設置してきており、その運営についても地域主導、ボランティア、地域による一定の負担といった、金沢の地域コミュニティの特徴と一体となって、地域の自主性や連帯意識の醸成に大きな役割を果たしてきており、今後も本市独自の方式として継承すべきものと考えています。今年度から施設整備や運営にかかる地元負担を見直したところでありますが、さらなる社会環境の変化等に対応するため、まちづくりミーティングなどを通じて地域の方のお声をお聞きしながら、持続可能なコミュニティを支える基盤の強化に向けて議論を続けていく、こうしたことも大切と感じております。

-森尾議員

第三に、「人づくり」についてです。この分野の施策は、県内でも遅れがめだっています。学校給食費無償化についてです。市長は、これまで「国の動向を注視する」と言い続けてきました。県内で実施していないのは金沢市と野々市市だけとなっていると指摘されても「実施する考えはない」と無償化実施を拒否してきました。今回、国と県が4月からの実施に向けて予算化されたことからようやく、この4月から小学校での無償化実施のための予算を計上しました。では、市長。中学校での学校給食費無償化について実施する考えはありませんか。答弁を求めたいと思います。

-村山市長

学校給食費の無償化につきましては、義務教育の観点からかねてより国が全国一律で実施すべきことだと申し上げてきたことから、今般の国の当初予算案に小学校給食費の保護者負担を軽減する交付金が盛り込まれたことは、大きな前進ととらえております。一方で、保護者の経済的負担については、中学校へ進学するにつれ相対的に大きくなると認識しております。先の答弁でも申し上げたとおり、未来を担う次世代への投資として、中学校給食の無償化について、早期の実現に向け、検討を進めていきたいと存じます。

-森尾議員

次に、子育て支援医療費助成について伺います。県内では対象年齢を18歳までとし、自己負担がありません。ところが金沢市だけは、入院については18歳までとし自己負担がありませんが、通院については15歳までとし、自己負担があります。今回の市長の施政方針の中では、制度の拡大について「検討」するとしました。いつどのような内容で改善を図られるのか伺います。

-村山市長

昨今の物価高騰の影響など、子育て世帯を取り巻く環境は一段と厳しさを増しております。先の国の補正予算におきましても、大型の物価高騰対策が講じられたことなどを踏まえ、市政方針の中で、子育て支援医療費助成の対象年齢拡大の検討に言及させていただきました。先般、石川県が子どもの医療費助成の補助対象年齢を令和9年度から拡大する、そしてその財源の活用について市町との間で協議するとの方針が示されました。県との協議も踏まえて、実施時期を判断したいと思います。再び市民のみなさまの負託をいただけたならば、改めて適切な時期にその予算や条例改正について議会にお諮りをさせていただきます。

-森尾議員

三番目に、補聴器購入助成制度の創設についてです。最近の研究によって、「難聴」が認知機能の低下につながることが明らかにされてきました。中年期における「難聴」が危険因子であるとして、その対策が注目されてきています。「聴こえにくい」状態の早期発見。そして、その対策として補聴器の活用が認知機能低下の抑制に寄与するとしています。市長は、補聴器購入助成制度の創設について検討するとしています。いつからどのような内容で制度創設をされるのか明らかにしていただきたいと思います。

-村山市長

加齢性難聴者を対象とした補聴器の購入補助制度について、石川県が補助制度を設ける市町へ支援をする意向を示しておりますこと、また全国市長会から国に対して制度の創設を要望しております。そうしたことから引き続き、国・県・他都市の動向などを注視しながら検討を深めていきたいと存じます。

-森尾議員

第四に、「仕事づくり」の中にある金沢中央卸売市場再整備事業についてです。基本計画の中で、青果と水産を一体的総合市場として再整備するとしてきました。ところが、青果は現在の市場がある場所から3.5キロ離れた金沢港周辺の県有地に移転新築するとしました。水産は現在ある市場の場所で新築するという方針に変更しました。すると水産と青果は分離されることとなります。青果と水産の両方から仕入れる小売り業者からは、これでは商売がやっていけない。どうして分離することになったのか。など訴えが続いています。市長。こうした意見を押し切ってまで分離案で強行されるおつもりですか。市場関係者あっての市場です。市場業者を切れ捨てて市場の繁栄はありません。

-村山市長

中央卸売市場につきまして、私自身、先月末に金沢市青果食品商業協同組合を訪問いたしまして、直接役員の皆さまから青果棟の移設について市場までの距離が遠くなること、また食材の仕入れに時間を要することになるなどの諸課題についてご意見等を伺ったところであります。市場の運営において、卸・仲卸事業者に加えて、小売事業者も重要な役割を担っていただいているということは十分認識しております。引き続き、市としてできうる施策等について真摯かつ丁寧に協議を続けていきたいと考えております。

-森尾議員

使用料についても大きな不安の声が出されています。物価高騰が続き、品物が売れなくなっています。さらに、市場の使用料が引き上がれば商売をあきらめざるを得なくなります。市長は、このまま再整備を進めて活気ある市場を作れると考えておられるのですか。いったん立ち止まり、市場関係者の納得いく方向で進めるべきではありませんか。見解を伺い、質問を終わります。

-村山市長

市場再整備後の使用料につきましては、建設資材や人件費の高騰が続く中、コールドチェーンなどの品質管理の高度化に向けた施設機能の充実などによりまして、基本的には現行使用料より増額となることが想定をされますが、青果棟移転することで工期の短縮や整備費の圧縮が図られ、使用料負担の軽減にも寄与するものであります。引き続き、市場事業者と連携をして、必要な市場機能を確保しつつ、施設の簡素化などによる整備費の縮減を検討するとともに、国の繰出基準に基づく一般会計からの繰入金に加えまして、市場敷地の活用による新たな収入の確保や基金の活用のほか、DXの導入等による業務の省力化などで経営の効率化に取り組むことで、持続可能な市場運営を実現していきたいと考えております。  昨年度来、基本計画に沿って様々な選択肢について市場事業者の皆さまとともに比較衡量をしていく中で、要望や意見を調整したうえで最終的に青果棟を移転整備し、水産物棟を現地建て替えとする方向性を決定させていただきました。市場再整備の基本計画の検証を通じて、青果棟移転することで工期短縮が図られるとともに、整備費の圧縮、使用料負担の軽減につながるなど、課題解決に寄与する項目も多くみられました。また、市場敷地のにぎわいに資する活用により、市場の付加価値が向上するなど、未来を見据えた持続可能な市場運営も可能となりますことから、これから金沢の豊かな食と文化を支え、北陸のハブ拠点となる未来共創型総合市場を目指してまいりたいと考えております。

(クリックするとPDFが表示されます。)

本日は、共産党市議員団で来年度2026年度の予算要望書を村山金沢市長に提出しました。

手渡した予算要望書はこちらから全文見られます。

画像をタップしてください。

私は、認定第2号 令和6年度金沢市公営企業特別会計決算認定について、認定できない立場を表明し、その主な理由を述べます。

まず第1に、中央卸売市場についてです。
2023年1月に策定された「金沢市中央卸売市場再整備基本計画」のもと、金沢の豊かな食と文化を支え、北陸のハブ拠点となる一体型総合市場」を目指し、再整備事業が進められてきました。
当初8,900万円で契約した基本設計は、2024年9月末に完了する予定でしたが、市場関係者との合意が得られず、2025年2月末まで延長されました。市当局はこの5カ月延長の方針を出した際も、期日通りに進行すると繰り返し説明してきたにもかかわらず、再び合意に至らず、2026年2月まで工期が再延長される事態となっています。
この間、どのような協議が行われ、何が問題となったのかについて、議会や市民への十分な報告がなく、進め方の不透明さは厳しく指摘せざるを得ません。
加えて、再延長に伴い基本設計に関わる3,500万円が2024年度最終補正に計上されましたが、期日通りに完了していれば不要であった経費であり、その責任は重大です。
さらに、基本計画の重点である「一体的総合市場」「現地建て替え」「工期10年」の方針に沿わない設計業務となるのであれば、追加補正ではなく新たな契約として履行すべきです。
以上を踏まえ、再整備事業については、市場関係者の理解と合意を改めて得たうえで、基本計画に立ち戻ることを強く求めます。

第2に、水道事業についてです。
2024年度決算では、3億3,000万円余の純利益が計上され、これで15年連続の黒字となりました。老朽管の更新や設備の維持管理が重要であることは言うまでもありませんが、長引く物価高騰の影響を受け、日々の暮らしに不安を抱える市民に対して、水道料金の引き下げという形で利益を還元すべきです。
また、市民が利用する水道水の約半分は県水であり、残り半分が自己水です。県水は自己水に比べて4倍近く高額であるにもかかわらず、責任水量制により、契約水量の6割を受け入れなければならない仕組みとなっています。この制度のもとで、安価でおいしい自己水の活用が制限され、市民の負担が増しているのが現状です。
県水受水契約による膨大な受水量や責任水量制を見直し、自己水の供給を最大限に活用することこそ、市民生活を守る行政の責務です。

第3に、工業用水道事業についてです。
金沢テクノパークにおける工業用水道事業は、従来から給水収入の減少が続いています。全区画の企業誘致が完了したにもかかわらず、供給量の増加が見込めない状況です。
2024年度決算では、収益的収入および資本的収入をあわせて、一般会計から2,550万円の繰り入れが行われました。
現在、工業用水道を利用しているのは5事業所ですが、実質的には3社のみであり、そのうち1社が全体の9割を占めています。結果として、特定企業への依存度が極端に高い状況となっています。限られた市民の税金を用いて、特定企業のための水道事業を継続的に支えることが妥当なのか、検討が必要です。工業用水道事業の構造的課題に向き合い、抜本的な見直しを求めます。

第4に、下水道事業についてです。
2024年度には、下水道事業へのウォーターPPP導入検討調査が行われました。
国は2027年度以降、汚水管改築事業に対する交付金の要件としてウォーターPPP導入を求め、官民連携による維持管理や運営等を通じて、財政資金の効率的使用や行政の効率化などを図ると説明しています。
しかし、交付金の要件となるウォーターPPPレベル3.5の導入は、下水道事業の民営化を段階的に進めるものです。市民のいのちと生活に直結するインフラを利益追求の対象にすることに、強く反対します。
さらに、原則10年に及ぶ長期契約による民間委託は、議会のチェックが行き届かず、市民の声が反映されにくい構造をうみ、公共性を損ないます。災害時の対応や緊急修繕などを困難にし、地元業者の排除や雇用の不安定化も懸念され、行政や地域における技術継承にも悪影響を及ぼします。
下水道事業の持続可能性は、民営化によってではなく、公的責任のもとでの改善と市民参加によってこそ実現すべきです。

以上の理由から、令和6年度 金沢市 公営企業特別会計 決算認定に反対いたします。

(クリックするとPDFが表示されます。)

 私は、日本共産党市議員団を代表して、議会議案第17号外国人の国民健康保険料及び住民税に係る未納対策を求める意見書に反対する討論を行います。

 自由民主党のホームページによると 今年、4月22日自由民主党の外国人材等に関する特別委員会と在留外国人に係る医療ワーキンググループの合同会議が開かれ、関係省庁から説明を受けたとしています。

 その際、厚生労働省が国保の納付率はデータのある自治体区150自治体の平均は63%で、日本人を含めた全体の平均の93%よりも低い。と自民党ホームページの中で報じています。

 一方、政府は、今年5月20日衆議院の質問主意書に対する答弁書の中で、「厚生労働省が提示した資料は一部の自治体を対象にした調査である」として、「国民健康保険料の納付率は、外国人が日本人を大幅に下回っていることが明らかとなったとは考えていない」と述べています。

 また、住民税についても、今年5月13日参議院行政監視委員会において、政府答弁において、「外国人に限った個人住民税の滞納額、滞納件数については、総務省では現時点で把握していない」と述べています。

 したがって、この意見書が述べている「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている」との記載は、根拠が明確ではありません。

 まずは、自民党本部や政府に対し状況をお聞きし対応されることをお願いしたいと思います。

 よって、根拠が明確でないこの意見書には反対です。

 なお、今年7月15日厚生労働大臣の記者会見について同省の広報室が明らかにしています。その記者会見において、次のような質問が記者からありました。

 「SNS上で外国人に関する根拠のない投稿が拡散されていても厚生労働省所管の政策に言及している投稿についてお伺いします。『外国人による国民健康保険料の未納が年間で4000億円』とする投稿が拡散されていますが。これは事実でしょうか」

これに対し、厚生労働大臣は次のように答えています。

 「令和4年度の国民健康保険料の未納額については、外国人に限らず全体で約1457億円であり、『外国人の未納額が年間4000億円』という情報は、当方の認識とは異なっています」との大臣からの発言です。

 間違った情報によって、なすべきことがゆがめられることはあってはなりません。  以上で反対討論を終わります。

 私は、日本共産党市議員団として、議会議案第17号外国人の国民健康保険料及び住民税に係る未納対策を求める意見書について質疑いたします。

 この意見書に記載のある以下三点について果たして根拠あるものなのかただしておきたいと思います。

 第1点は、この意見書の前半の文章に次のような記載があります。

 「外国人による国民健康保険料の納付率が日本人を含めた全体の納付率より大幅に低い旨の調査結果が厚生労働省によって示された」との記載です。

 いつ、どのような場所で、どんな内容として示されたのか。伺います。

 第2点は、この意見書は、先の文章に続き、次のような記載があります。

 「徴収されるべき住民税についても、出国した外国人等に係る未納が確認されている」 との記載があります。

 一体、どんなところで、どんな内容として確認されているのか。伺います。

 第3に、この意見書は、先に示した二つの記載に続き、次のような認識に立ち、外国人の国民健康保険料及び住民税に係る未納対策を求める意見書としています。

 「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている」

としています。

 果たして、こうした状況にあるのか。こうした認識に至った経緯について明らかにしていただきたいと思います。

答弁(自民党・上田雅大市議)

 まず初めに、この意見書に記述されている「外国人による国民健康保険料の納付率が日本人を含む全体の納付率より大幅に低い旨の調査結果が、厚生労働省により示された。」いつ、どんな内容として示されたのかとのお尋ねでありました。

 本年4月22日に行われた、自民党内の外国人材等に関する特別委員会及び在留外国人に係る医療ワーキンググループの合同会議において、厚生労働省より、外国人による国民健康保険料の納付率は、データのある約150自治体の平均が63%で、日本人を含む全体の平均の93%より低いという説明がなされたとお聞きをしております。

 次に、「徴収されるべき住民税についても、出国した外国人等に係る未納が確認されているところであり、とはどんな内容か、お示しいただきたい」とのお尋ねでありました。

 本市において、令和6年度の外国人に対する市税等について、執行停止、いわゆる未納の実績として、海外退去によるものが80件で、696万7000円であることを本市所管課に確認しております。

 最後に、「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている」との記述について説明をいただきたいとのお尋ねでございました。

 税の原則としまして、税は公平でなければならず、また、国民健康保険料についても、その負担は公平の確保が必要です。これは日本人だけに限らず、外国人をも含め、広く日本社会の構成員に当てはまるものでなければいけないものです。これらの制度、そして、その公平性を維持していくために、外国人に係る公租公課への未納対策が、今日の重要な社会的課題であると考えております。

以上です。

再質疑(本共産党・森尾嘉昭市議)

 この意見書が記載している内容は、適切なものなのか。という点が最大の問題点です。

 今、説明のあったように、自民党内での会合の席上で出された資料だと、いうことが答弁の中で示されました。では、国会の場では、どういうやり取りと答弁があったのか、という点を指摘しておきたいと思います。

 政府は、今年5月20日衆議院の質問主意書に対する答弁書の中で、「厚生労働省が提示した資料は一部の自治体を対象にした調査である」として、「国民健康保険料の納付率は、外国人が日本人を大幅に下回っていることが明らかとなったとは考えていない」と述べています。これが、政府の見解です。

 第2に、住民税についても、今年5月13日参議院行政監視委員会において、政府答弁において、「外国人に限った個人住民税の滞納額、滞納件数については、総務省では現時点で把握していない」こう述べています。

 では、答弁のあった、本市はどうでしょうか。金沢市総務局納税課によると令和6年度の外国人に対する市税等の執行停止実績について、海外退去によるものが、80件・696万7千円とのことです。これは、金額では執行停止全体の約4%です。

 では、なぜ、こうした事態が起こったのか。

 住民税は、前年度所得により確定し、納付書が送られます。しかし、納付書が送られた時、すでに転居しており、あらたな住所がわからないことが出てきます。そうした場合、やむを得ず、執行停止をせざるをえない現状があります。

 答弁者、こうした事態を認識し把握しているのでしょうか。外国人の住民税未納だけが特段問題だとする理由があるのでしょうか。改めて答弁をお願いいたします。

答弁(自民党・上田雅大市議)

 森尾議員に再度、答弁をいたします。今ほど自民党のワーキンググループによる説明をさせていただきましたが、令和7年5月19日の参議院予算委員会におきましても、厚生労働省より答弁がなされております。「被保険者の支え合いで成り立っております医療保険制度におきまして、外国人の方にも適切に保険料を納付していただくことが重要だというふうに考えております。」ご指摘の外国人の国民健康保険料納付率は、自治体のシステムにより、外国人の保険料の収納状況が把握可能な自治体、約150自治体に対し、1人集計した結果、納付率が63%というデータが出ております。引き続き、システム改修等が必要になって参りますが、全国的な実態調査の実施に向けて、調整を進めるとともに、保険料を適切に納付していただけるよう取り組んでいく必要があるというふうに考えておりますという答弁でございました。

 また住民税につきましては、今ほど80件、696万7000円という回答させていただきましたが、件数におきますと、約300件の執行停止件数があります。この80件の件数を%で計算しますと、約27%の執行停止の率があるということであります。実際に696万7000円の未納があるということでありますので、ここがやはり一番問題だということであります。税は公平な制度でございますので、未納というようなことはやはり問題すべき内容だというふうに考えておりまして、自民党として、意見書を今回、この議会で提出させていただくということで問題意識を強く持っております。

 以上です。

再々質疑(本共産党・森尾嘉昭市議)

 政府公式見解として、先ほど指摘しました質問主意書に対する答弁書が、直近での政府の見解です。

その中に、次のようなくだりが述べられています。

 「厚生労働省が提示した資料における調査については、いずれも一部の自治体を対象にした調査であるところだ。」こう述べた上で、「把握可能な自治体、こちらのところについてよくお聞き取りを行い、その結果を踏まえた分析を、速やかに進めていきたい。」という答弁を述べ、「現時点では、必ずしも国民健康保険料の納付率は外国人が日本人を大幅に下回っているっていうことが明らかになったとは考えていない。」これが、数字からも、政府が述べた答弁と現状となっています。

 この事実をしっかりと受けとめなければならないと考えています。

 そしてまた、今度の意見書が述べている「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている。」いうことについて、答弁がありませんでした。

 一体、事実に基づいて、国保料のみの住民税の未納が、外国人に関わって、重要な社会問題になっている。一体、何を根拠に述べているのでしょうか。

 まともな資料と根拠がないまま、外国人をターゲットに、こうした意見書が作られることは全く根拠がないと考えています。意見書として成り立たない。この点について、再度答弁を求めたいと思います。

答弁(自民党・上田雅大市議)

 再度、森尾議員にお答えいたします。社会的問題となっているというふうなことに答弁が不足しているということでありましたが、財政負担、給付の公平性として、未納が増えますと、自治体の歳入が減少し、国保や福祉サービスの財源が圧迫され、納付している他の住民との負担の不均衡が生じる可能性があること。また、医療福祉の安定性からも、国保料の未納が広がると、被保険者負担の隔たりや給付抑制の圧力が高まり、地域医療や福祉サービスの質や持続可能性が損なわれるおそれなどがあることにより、今日の重要な社会的課題だと考えております。よって我が自民党会派といたしましても、意見書を提出させていただいてるところでございます。

 また再度繰り返しになりますが、納付につきましても、今、現状把握可能な自治体、約150自治体に対し、聞き取り集計した結果が、納付率が63%というデータが出ております。このデータは厚労省が発表しているデータでございますので、正確なデータだというふうに認識をしております。我が会派といたしましては、この内容で問題はないというふうに考えており、それぞれの見解の相違かと存じます。

 私は日本共産党市議員団を代表し、議会議案第16号「生活保護基準引き下げ訴訟判決をふまえた改善を求める意見書」について、提案理由の説明を行います。

 本年6月27日、最高裁判所は、2013年から2015年にかけて3度にわたり実施された、平均6.5%、最大10%、年間削減額にして670億円にも及ぶ、史上最大規模の生活保護費の引き下げについて、その違法性を認め、減額処分を取り消す判決を言い渡しました。この判決は、国の生活保護行政が、憲法13条の「個人の尊厳」、憲法25条および生活保護法3条が保障する「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を侵害し続けたことを厳しく断じる、きわめて画期的なものです。

 しかしながら、判決から2カ月以上が経過しても、国は原告に対して引き下げ分の補償を行わず、当時の判断について謝罪すらしていません。厚生労働大臣は、判決後の8月15日に反省の意を表明しましたが、「謝罪をするかどうかも含めて専門委員会の結論を踏まえたい」と述べ、いまだ謝罪には至っていません。専門委員会の結論を待つまでもなく、直ちに謝罪をすべきです。

 さらに厚生労働省が果たすべきは、最高裁判決を真摯に受け止め、勝訴した原告・弁護団と協議のうえ、差額保護費の遡及支給など、被害回復措置を速やかに実施することです。

 生活保護利用者は、基準の大幅な引き下げによる長期的な影響に加え、物価高騰や猛暑の影響で生活が一層困難となり、生存権と人権が侵害され続けています。全国で訴えを起こした原告1,027名のうち、2割を超える232名がすでに亡くなっており、ここ金沢でも原告4名のうち1名が亡くなられました。原告は、「一日対応が遅れれば、それだけ命が脅かされると認識してほしい」と強く訴えています。まさに本日午後、金沢市の控訴審判決が名古屋高裁金沢支部で言い渡されます。憲法25条に基づき、国民の生存権を守る「最後のとりで」として生活保護制度は機能すべきです。

 この意見書は、国に対し、被害の回復のため、原告および生活保護費引き下げの影響を受けたすべての生活保護利用者に対して速やかに謝罪を行い、減額された生活扶助費を遡って支給すること。また、同様の違法行為が二度と繰り返されないよう、生活保護行政の誤りについて検証を行い、再発防止に努めることを強く求めるものです。

 議員各位の賛同をお願いし、提案理由の説明といたします。

 能登半島地震の被災者に対する医療費窓口負担分・介護利用料免除について、国は免除を行った場合の保険者への財政支援を今年9月末まで延⾧する旨を3月末に通知しています。しかし、石川県内市町の国民健康保険および県後期高齢者医療保険は、今年6 月末をもって免除を打ち切りました。同じ被災地である富山県や福井県の市町、協会けんぽなどでは今もなお継続しています。

 国および自治体の最大の責務は、国民・住民の生命と財産を守ることにありますが、医療費・介護利用料免除は被災者にとってまさに「命綱」です。これを断ち切ったことは、到底容認できるものではありません。しかも、震源地である石川県だけが打ち切ったことは被災者からも失望と怒りの声が寄せられています。

  

 石川県保険医協会が実施したアンケートでは、被災された方々から5000件を超える回答があり、免除打ち切りについての影響の内容は、「通院に影響がある」との回答がおよそ85%、影響の具体的な内容は「生活費を切り詰めて医療費に」が63.6%(2542件)、「受診回数を減らす」が43.9%(1754件)、「受診せず我慢」が27.8%(1112件)となっています。「免除が打ち切られたら通院をやめ避難先で孤独死するのみ」「国は能登を見放したのですね」といった追い詰められた声も寄せられています。

 医療機関へのアンケートでは、「免除が終了した場合に患者の診療に影響があると思うか」との質問に、「影響がある」との回答が7割を超えました。受診抑制や診療拒否、重症化の懸念、さらに「災害関連死増加につながりかねない」との指摘もありました。

 石川県の免除が打ち切られた要因として、国が今年1月から免除に対する補助実施の基準を厳しくし、一部保険者へは補助の減額あるいは全く出なくなったということがあります。

 現在も免除を行う多くの被災自治体で財政負担が生じています。

 また、県内の国保・後期高齢者医療は震災の影響により医療給付費が増大し、財政が悪化しています。もともと抱えていた制度の脆弱性が、震災と過疎・高齢化の進行で一層深刻化する事態になっており、被災自治体は、このままでは保険料・税を引き上げざるを得ないほどに追い詰められています。 被災地をこれ以上疲弊させることなく、被災住民が安心して医療・介護を受け続けることができるよう、国において国保・後期高齢者医療、介護保険サービスへのさらなる財政支援を行うよう求めるものです。多くの議員の賛同を呼びかけ提案理由といたします。

▲ このページの先頭にもどる

日本共産党中央委員会
「しんぶん赤旗」のご案内
日本共産党石川県委員会
井上さとし(日本共産党参議院議員)
たけだ良介(日本共産党参議院議員)
藤野やすふみ(日本共産党衆議院比例北陸信越ブロック)
金沢市議会のページへ
サイトポリシー
© 2010 - 2026 日本共産党 金沢市議員団