金沢市議会議長 田中 展郎様
競輪場外車券売り場設置をめぐる真相解明には、調査権を伴う100条委員会を直ちに設置すると共に、関係した議員への辞職勧告を行うよう求める申し入れ
2014年9月12日 日本共産党金沢市議員団
1 本日、3つの常任委員会連合審査会が開かれ、競輪場外車券売り場設置をめぐって、大田武男元社長と山野之義前市長の参考人招致が行われました。
ところが、競輪場外車券売り場設置を計画した元社長は、出席したものの、山野之義前市長は、欠席し、代理弁護士による文書回答だけが行われました。今回の当事者である山野之義前市長が欠席したことは、市民と、議会への説明を回避するもので断じて容認できるものではありません。しかも、その文書回答についても、当事者であった山野前市長の責任を回避し、説明責任を果たす内容とはなっていません。
2 太田武男氏からは、①平成22年10月13日付念書②平成23年7月19日付け「設置同意」文書③平成24年6月9日の、業者所有ビルを月200万円(年間2400万円)の賃料で賃借するという代替案が提示されたことが改めて示されました。同席した弁護士からは、市の予算で市施設を入居させる代替案を提示したことは、背任未遂罪容疑にあたる重大な内容であることが述べられました。しかし、かかわった市議には、法的責任はないとしたものの、前市長が背任未遂罪容疑にあたるなら、内容に深く関与した市議も共犯と言えるものです。
また、市民から山野前市長に対して、今回の対応が背任未遂罪容疑にあたるとして県警に告発されたとのことも事の重大性を示しています。
3以上のことからも議会として競輪場外車券売り場設置をめぐってその真相を解明することはますます求められています。よって、調査権を伴う100条委員会の設置を行い、全容解明を行うよう強く求めるものです。
4 この間の資料や本日の参考人招致の中でも、競輪場外車券売り場設置をめぐって小阪市議と高岩市議が深く関与していることが明らかとなりました。山野前市長が「道義的責任」を表明し、辞任していることからも、二人の市議は、自らの発言と対応について政治的、道義的責任をまぬがれることはできません。よって、小阪市議と高岩市議に対して議員辞職勧告を行うよう求めるものです。