「国保をよくする金沢市実行委員会」が、市に要望書と署名2043筆を手渡し、懇談しました。
【要望書】全文
2012年7月10日
金沢市長 山野 之義 殿
国保をよくする金沢市実行委員会
国民健康保険制度の改善を求める要請書
国民健康保険は、加入者の過半数が年金生活者などの「無職者」で、加入世帯の平均所得は160万円程度に過ぎません。そのため、国の手厚い援助があってはじめて成り立つ医療保険ですが、国は国庫負担の引き下げをはじめ、責任を次々と後退させてきました。そのため、国保料がどんどん高くなり、金沢市では加入世帯の約2割が滞納する状況になっています。
私たちはこれまでに4回の電話相談を開催しました。その中で、「会社を辞めてから国保の相談に行ったが保険料が高くて加入できなかった」、「保険証がなく治療を中断している」といった深刻な相談が数多く寄せられています。特に高すぎる保険料の相談が最も多く、払いたくても払えないのがその実態です。
さらに、金沢市では2013年度から国保料の計算方式が変更されることとなっており、私たちは低所得者層や多人数家族、障害者のいる家族などで国保料が大幅に増額となることを懸念しています。
いま必要なことは、国保の深刻な現状を改善するために、国が責任を果たすこと、払える国保料に引き下げることです。
以上の立場から、2043筆の署名とともに次のことを要望します。
記
1, 国保料の大幅引き上げは中止し、払える国保料に引き下げること。国保料の賦課方式の変更をおこなうとしても、応能負担の原則を貫くこと。
2, 保険料の条例減免制度の対象を拡大すること。
3, 国保財政を支えるために国庫負担を増やすよう、国に要望すること。
4, 命を奪う資格証明書の発行はただちにやめること。
5, 国保運営協議会の議論は全て市民に公開すること。
以上