日本共産党金沢市議員団 は7月18日、志賀原発の直下に活断層の可能性があるとの発表を受け、金沢市は、北陸電力に対して、志賀原発の再稼働を行なわず廃炉にするよう求めよ、との市長申し入れを行ないました。
山野市長からは、「報道をみて知りました。びっくりする内容です。申し入れを真摯に受け止め、内部で検討します。」とのコメントがありました。
【申し入れ書】全文
2012年7月18日
金沢市長 山野 之義 様
志賀原発の直下に活断層の可能性があるとの発表を受け、
申し入れ
日本共産党金沢市議員団
升 きよみ
森尾 嘉昭
広田 美代
経済産業省原子力安全・保安院は、去る17日、各地の原発敷地内の断層について専門家による意見聴取会を開き、北陸電力志賀原子力発電所1号機の原子炉建屋の直下を走る断層が活断層である可能性が高いと発表しました。
原発の耐震安全審査指針は、活断層の上には、原子炉建屋など安全上重要な施設は建てられないとしており、志賀原子力発電所そのものが「立地不適格」につながる重大問題となっています。
昨年3月11日の東日本大地震と福島原発事故が発生して以来、全国各地で原発の安全性に対する厳しい批判が起こり、「なくそう原発。再稼働やめて」の世論が広がっています。
毎週金曜日の首相官邸を包囲する集会とデモは日に日に大きくなり、全国各地に広がっています。また先の16日には、東京で17万人が参加しての大集会が開かれました。
こうした中で、今回の指摘は、市民、県民をはじめ、国民に大きな衝撃を持って受け止められています。従って、46万市民のいのちと安全に責任持つ市長として、以下の点を行うよう申し入れるものです。
記
1志賀原発の直下にあると指摘された「S―1断層」などについて県独自にも調査を行うよう県知事に申し入れること。
2 本市は、北陸電力の株主でもあり、北陸電力に対して、志賀原発の直下にあるとされる「S―1断層」、北約9キロにある「富来川南断層」など、その安全性が根底から問われる事態となっており、再稼働を行なわず、志賀原発の廃炉を決断するよう求めること。