私は、日本共産党を代表いたしまして、議会議案第18号教員定数の抜本的な増員等を求める意見書について、提案理由を述べます。
教員勤務実態調査によると、小学校の教員は、1日平均4時間25分の授業を行っており1時間の授業について1時間程度の授業の準備が必要とする国の基準に照らせば、連日の超過勤務は必然であり、勤務時間が1日平均12時間近くになっている状況は看過できない深刻なものとなっています。本市においても実態調査の中で教職員の働き方が浮き彫りになっており、持ち帰り残業を含めると小学校で約6割中学校になると8割近い教員が過労死ラインを超えて働いています。教員の働き方は他業種に比べても深刻です。教師の仕事は授業以外でも多岐にわたります。生活困難な子どもに対する貧困ケア、いじめや校内暴力の増加、不登校比率の高止まりでの推移、外国人や発達障害の児童・生徒数の増加、部活動への指導などに、きめ細やかな対応が求められ 教員の業務の増大は避けられない状況です。この問題の解決は、教員の命と健康を守るとともに子供へのきめ細やかな教育を可能にする国民的課題です。したがって、教員一人当たりの担当授業数を適正な水準まで引き下げる為にも、学校における働き方改革を実施し、教職員定数を増やす改善、具体的には35人学級の実現が緊急の課題です。
よって、この意見書は教員の命と健康を守り、子供へのきめ細やかな教育を可能とするため国に対して
- 学校における働き方改革を実施する為、教員定数の抜本的な増員を行う事。
- 創意あふれる授業と子供の生活指導のための時間を確保したうえで、教員の意見を十分に反映させて、思い切った業務の整理。削減を進めることを求めるものです。
以上、この意見書へのご賛同を各議員の皆様にお願いいたしまして、提案理由の説明をおわります。
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