2014年3月議会
補正予算討論
広田 みよ
私は、日本共産党市議員団を代表して、提案されました平成25年度補正予算に関して討論を行います。
我が党は、議案第58号平成25年度金沢市一般会計補正予算および議案第60号平成25年度金沢市市街地再開発事業費特別会計補正予算、議案第61号平成25年度金沢市工業団地造成事業費特別会計補正予算、そして議案第72号財産の取得についての議案4件に反対します。
その主な理由ですが、議案第58号については2つ。1つは、大友地区の区画整理事業費です。これは、8車線の高規格道路である海側環状道路建設事業とあわせ、必要以上に大規模に進められた区画整理であり、わが党はかねがね反対をしてきたものです。
もうひとつは、港湾債です。これは、金沢港の水深を13メートルにして、4万トン級の船舶入港を図りたいとする大企業コマツの要請に応え、総額250億円を投じて港湾整備事業が進められてきたもので、大企業への優遇施策であり、わが党は反対です。
議案第60号は、リファーレの2階部分の施設管理費です。これは、本市が行った再開発事業である第5工区のビルであるリファーレの2階340坪について、もしもしほっとラインが昨年の7月で退去し空いたままとなっており、その分を一般財源から繰り入れをしているものです。わが党はこの再開発事業にははじめから反対をしてきたものであり、この予算にも反対です。
議案第61号は金沢森本インター工業団地の工業団地分譲収入に係わるものです。金沢森本インター工業団地造成事業は、総事業費は34億円に上り、用地費23億円、造成事業費8億4,000万円で進められました。この工業団地のすぐ上には、金沢テクノパークもあります。280億円を投じて、先端産業を誘致するとして造成された工業団地です。最初の企業立地から18年が経過しましたが、6区画、8.5ヘクタールが売れ残っています。これは、全体の4分の1で、東京ドーム1.8個分に相当します。こうした一連の大手企業中心の呼び込み型工業立地からは脱却し、本市の中小企業を支援する方向に転換すべきです。
議案第72号は「建設発生土処理施設建設事業費」です。これは、内川第一建設発生土処理施設の用地を再取得するためのものです。わが党はこれまで、国内希少野生動植物種であるオオタカが生息する、内川の自然環境を守る立場から問題を指摘してきたものです。
以上をもって、反対討論を終わります。