山野市長退職の件に関する緊急議会
賛成討論
2014年8月18日
日本共産党金沢市議会議員
森尾 嘉昭
ただいま緊急に上程された市長の退職について、日本共産党市議員団を代表して、賛成の立場で討論を行います。
本日午後1時から全員協議会が予定され、市長から競輪場外車券売場にかかわる問題について説明を受け、各会派から質問が行われる事となっていました。
ところが、市長は、今朝になって突然、議長に退職願を提出し、午前10時からの記者会見でこの件に関して道義的責任を持って辞職すると述べています。
しかし、未解明の問題もあり、事実経過も含め、明らかにしなければなりません。
今回、報道などによると8月8日自民党金沢支部県市議員会に提出されたとする資料、8月11日山野市長が行った緊急記者会見、8月14日業者の代理人を務めた弁護士から議長、議員宛ての見解文書などによって、明らかとなった内容は次のようなものであります。
1 2010年10月13日 当時議員であった山野氏が念書を業者と経済産業大臣宛の2通を作成し、その日に山野氏が市長選挙に立候補表明を行ったこと。そして、2010年11月28日山野氏が市長に当選しました。
2 その8か月後の2011年7月19日 山野市長が「設置同意文書」に署名・押印し、1年8か月後に文書が明らかとなり、市長が陳謝。
3 2011年8月2日 業者が経済産業省に設置許可申請したものの、経済産業省は、同意文書が私印であることなどをもって2012年5月21日不許可としました。その翌月2012年6月9日金沢市内のホテルで、業者の兄弟と市議が同席し、その中で、山野市長が業者設置予定のビルと敷地を本市のリサイクルブラザとして月額200万円の賃料で借りるとの代替案を提示したとのことです。
以上のように、山野市長が住民の願いとはかけ離れ、議会での発言とは食い違う対応が続いてきたことは、その責任が厳しく問われるもので、本来、議会と市民に明らかにすべきであります。
わが党は、今回の辞職願いに同意し、引き続き、その全容解明のため奮闘することをのべ討論を終わります。