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お知らせ

2010年9月7日

産業企業常任委員会行政視察の報告

金沢市議会議員 森尾 嘉昭

1 日時 2010年8月24日(火)から8月26日(木)

2 視察先 京都市、松山市

3 調査目的 和装産業活性化戦略プラン、環境ビジネス創出支援事業

4 調査結果と報告

①京都市では、和装産業活性化に関して京都市産業観光局から説明をうけました。生産量では、西陣織はピーク時の90%減、京友禅は97%減となり、出荷額でも、西陣織はピーク時の89%減、京友禅は85%減となり、壊滅的減少となっていることに驚きました。こうした中で「伝統産業活性化推進条例」が平成17年10月に制定され、平成22年7月には、和装産業活性化戦略プランが策定され、すすめられています。「伝統産業の日」の制定、出荷額1%増を目標に、伝統産業に関する創造的活動への支援、教育や学習の場における取り組み、関心と理解を深める取り組み、技術の継承や後継者の育成、拠点施設等の機能の充実、表彰や奨励の施策を進めています。担当課の年間予算は、1億5千万円との事です。市の一般会計規模は、7500億円です。苦労を重ねながらも伝統産業の推進をすすめておられました。

②松山市では、環境ビジネス戦略策定支援事業について、担当者から説明を受けました。内容は、環境ビジネス戦略策定支援事業として市内の中小企業やグループからの提案を募集し、優れたものに対象経費の1/2以内(上限1年度50万円)を支援する者です。また、まつやま環境ビジネス創出支援事業として、対象経費の1/2以内(上限1年度1000万円)で最大2年間、研究開発費、販路拡大に要する経費などを補助するものです。

初年度である一昨年度は、ハイブリット式模型自動車、壁面緑化、新型ソーラーの3件、昨年度は、飲料水備蓄タンク、新型太陽光発電併用型LED照明灯、今年度は、二件の採択となっています。新しい分野ですが、いろいろな課題があり、意見交換が行われました。 

2010年7月20日~23日  
市民福祉常任委員会 行政視察報告(感想)  
委員 升 きよみ  
【苫小牧市 7月20日】
 苫小牧市立病院の経営について
 医師不足と診療報酬の悪化で自治体病院の縮小再編が相次いでいる中で、医療の公共性を守ってきた公立病院が、国の公立病院改革ガイドラインで存廃の危機にまで立たされる事態の中で必死に取り組んでこられた様子が事務局長の報告から熱く伝わってきました。
 病床稼働率の向上、在院日数の縮減を図る等して如何に診療報酬の点数をあげ、医業収益をあげるか、看護体制7対1に向けての取り組みを進める等行っているか等公立病院の共通課題に取り組んでいるかを学んだ。当日、事務局長は、金沢市や小松市と対比して如何に苫小牧市が頑張っているか、北海道は社会的入院者が多い環境化がある実態の中で、自ら進めてきたことが並々ならぬ事であったか、その様子を誇らしげに語っておられました。
 しかし、苫小牧市立病院はそれなりに経営を安定させているが、周辺の医療関係への影響、療養病床の削減、老健、特養施設の不足の中で、患者、市民に対するしわ寄せがもたらされていないのか。その対応はどうなっているのか。限りなく民間病院化するような状況にあるのではないか。地域医療との関係では、多分王子病院のみであったり、北海道という地域事情、周辺自治体との関係で、うまく進んでいるようであって、金沢市との環境の違いを感じながら、それでも多くのことを学びました。
 かつて、高知市の市立病院をPFI事業が(株)オリックスの経営導入で進めている状況を視察してきましたが、(当時政府は盛んに「低いコストで高いサービス」を鳴り物入りで進めてきた)その後どうなっているのか、行政視察もいいところずくめだけでなく、負の部分も見たり聞いたりする必要があると思いました。【旭川市 7月21日】
 災害弱者支援事業について
  総合防災センター
 ひとり暮らしの高齢者の方々への緊急通報措置は、本市でも設置しているが、旭川市では福祉的事業が消防センターに行われているのが特徴。
 金沢市では、通報連絡員として民間の2世帯の方々の協力を得ながら、それで連絡がとれない時には、包括地域支援センターにつながり、サポートすることになっていますが、様々に問題が生じており、市の消防で対応している点はそれなりに旭川方式と呼ばれるものと思う。
 暮らしの中の不安や危険を解消するために、高齢者の実態を、災害弱者と受け止めての行政のサービス事業としての位置付けとしている点はそれなりに傾聴に値すると思った。
 防災センターは国・県(道)との対応の中で広大な場所を開発して進められており、防災拠点で最近的なものですが、一連の土地利用政策、公共事業の一環のように思えた。【札幌市 7月22日】
子育て支援ガイドライン
  認定こども園にじいろ

 政令市の取り組みだけに、色々と国の制度をストレートに受け入れての認定こども園は、公立の幼稚園、保育園を統合し、子育て支援事業として進めている。厚労省が意図している点が良くわかったが、金沢市ではかなりむずかしい。又それを進める点でも如何かと思った。職員、保育園、幼稚園の身分の違い、子どもの親達の生活の違いなど、諸矛盾も沢山ありそうだったが、充分にそれを学ぶことが出来なかった。
 
            市民福祉常任委員会 行政視察日程
7/20(火) 市役所…小松空港…新千歳空港…南千歳駅…苫小牧駅…苫小牧市立病院
○苫小牧市視察 「苫小牧市立病院の経営について」
 
7/21(水) 苫小牧駅…札幌駅…旭川駅…旭川市役所…総合防災センター
○旭川市視察 「災害弱者等支援事業について」
          「総合防災センターについて」
 
7/22(木) 旭川駅…札幌駅…札幌市役所…認定こども園…札幌駅
○札幌市視察 「子育て支援ガイドラインについて」
          「認定こども園について」
2010年7月27日
金沢市長 山出 保 様
市立小立野小学校改築工事にかかわる入札談合情報に対する申し入れ
日本共産党金沢市議員団
升  きよみ
森尾 嘉昭
 大桑   進
 去る7月26日わが党に対して、市立小立野小学校改築工事にかかわる入札談合情報が寄せられた。その内容は、第1期分の工事3件について、落札業者が事前に決まっているとしており、その内2件については、具体的業者名が明らかにされている。
 わが党市議員団は、早速市当局に対して、報告と調査を求めた。
 今回の入札は、事後審査型制約付き一般競争入札で、総合評価方式をもって、7月27日から電子入札を実施し、7月29日開札する予定となっていた。
 しかし、今回の指摘を受け、談合情報に伴う状況の調査を行うと共に、入札を3日間延期することとした。(7月30日から入札を実施し、8月3日開札する)
 わが党は、入札方式の検討などあらゆる方策を持って、引き続き、談合防止に全力をあげると共に、公正・公平な入札を実施するよう強く求めるものである。

金沢市議会議長へ

 4月8日(木)党金沢市議員団は高村佳伸議長に海外視察の中止、公平、公正な議会運営など5項目について議会改革と議会の公正な運営を求める申し入れを行いました。
 翌日開かれた議会代表者会議では、各派による議会改革について話し合うことが決まりました。

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