トピックス

2011年6月定例議会

 日本共産党 升きよみ

質問の第一は原発事故災害に関してです。

東日本大震災から3ヶ月、筆舌に表し難い現状にあり、今もなおつづく被災地の方々の苦しみを思うと胸が痛くなるほどに復興が大きく立ち遅れております。そして何よりも福島原発事故の収束の見通しが立たず、放射能汚染が広がっていることに日本と世界の人々に大きな衝撃を与えております。それは原発に依存したエネルギー政策をこのまま続けていいのかと言う大きな問題を人々に突きつけられることともなり、そのことはイタリアでは国民投票により、又、ドイツ、スイス等では原発推進から期限を決めて廃止の方向にむけ、自然エネルギーへと大胆な転換へとなったように急速にそうした流れが大きく広がってきています。

 国内でもNHKをはじめ各種の世論調査で原発の縮小、廃止を求める声が広がり、直近の世論調査でも82%が「廃炉を望む」と急増していることもご承知の通りです。

私たち日本共産党は、過日、原発からの撤退を決断し、自然エネルギーを本格的導入をすすめ、5年から10年の間に原発をゼロにすることを呼びかけた提言を発表しました。その実現に向けて国民的合意形成を図ることに全力をあげております。

 そこで市長!原発をゼロにする。期限を切ったプログラムを策定し、自然エネルギーを本格的に導入する。こうした提案に対し、どの様にお考えか御所見を問うものです。わが党は日本で最初の東海村での原子力発電所建設の頃より、安全性の保障の無い未完成の技術のままであることに、厳しい指摘をしてきました。それは、100万KWの原発を一年稼動すると広島型原爆の1000発を超える死の灰、即ち放射能物質がたまることになり、人類はこの死の灰をどんな事態でも原子炉内部に安全に閉じ込める手段を手に入れていないからです。そして使用済み核燃料の後始末の方法がないことは、原発の致命的欠陥で、「トイレなきマンション」の言葉にも例えてきました。それを世界有数の地震、津波大国で作ることの無謀さが、いかに重大で深刻な事態を生むのかを一貫して問題にしてきましたが、今回の福島の事実を持ってそれが明らかになりました。

「安全な原発などあり得ません。」市長!

あらためて原発依存のエネルギー政策から自然エネルギーの本格導入をすすめる政策への転換を、国に求めると共に本市としてどの様に進めていかれるのか。特に本市の水力発電所の機能強化についてもお聞かせください。

②次に現在停止している志賀原発についてです。海江田経済産業相は運転停止中の原発の安全宣言を行い、地元同意があれば再開はあり得ると言われました。これはとんでもないと言わねばなりません。国の原子力安全保安院の『大丈夫』の答えを市民、県民が信用できる環境に無いことは明白です。

志賀の1号機、2号機は合計200万㍗弱の規模です。わが党の調査では使用済みの核燃料はウラン換算で120㌧、広島型原爆の12万発分が貯蔵されています。この運転再開についてはとても認められるものではありません。原子力発電所の「緊急時計画区域」見直しがようやく言われだし、羽咋市等からも範囲拡大が求められていますが、本市も同様にして要求すべきです。それは、志賀原発から50~60km地点にあり、市民の安全を守る上で必要なことです。

アメリカではスリーマイル島の事故の教訓から32kmまでは退避、80km内は放射能汚染による防災計画を立てることを決めています。放射能は同心円状に広がるだけではなく気象、地形状況等の変化があるだけに決して「わが市」が大丈夫と言う状況にはありません。

 県の防災計画によると、本市は有事の情報が伝わるルートや避難想定対象外であり、放射線測定資機材配置なども除外されていますが、これは納得できるものではありません。

 

福島原発事故の収束と今回の大地震と事故の検証を、それを踏まえての新しい基準での安全総点検や、国や県の防災計画の抜本的見直しを求めることは当然ですが、しかし、国、県頼みでなく、あくまでも市民の安全確保から県や北電に再稼動中止を申し入れるべきではありませんか。

③市長本市から原発被害者を出さない、放射能汚染防止を図る、その為に早急に原子力防災資器材の配備や緊急時連絡体制など、対策を執る時ではありませんか。伺うものです。
 ④この問題に関連して、今回の災害後の地元企業等への影響と対策についてです。

製造業の方々からは「商品の入荷が行われない」、飲食業の方々から「全く客が減った」等景気悪化、不況時にダブルパンチで大変と悲鳴が上がっています。今回、金融融資制度が創設されましたが苦境にある中小企業の実態をどのように掌握され、応えようとされるのか伺うものです

質問の第2点は地震、津波、放射能汚染対策の防災計画と児童クラブ、善隣館等の福祉施設の耐震化についてです。

 ところで、市当局は平成19年に策定された防災計画を、今回の大地震の教訓から改めてその見直しを図るとして被害予測及び津波対策を行うことを明らかにされました。

そこで具体的に伺います。

これまで、想定津波を金石で最大2.4mの高さとしていた事等から被害浸水世帯(約7300世帯23000人とみていた)や避難場所の学校などが果たして万全かと問われ、今後津波ハザードマップの策定や、防災計画全体の洗い直し、見直しが必要になっていますが、何時、何時災害があるやも知れない状況下、早期策定を願うものです。

特に気仙沼等での地震・津波後の屋外貯蔵タンクの火災類焼等、被害の甚大な状況と教訓から本市の2200を超える危険物施設や、大型タンクが存在する金沢港北地区の石油基地や、避難場所の不安があります。国の法整備を待つのではなく備えが必要でありますが如何なっていますか。更に先ほども申し上げましたが原発への防災対策も明確にすべきです。

 現在の市の防災計画書では、市民との密接な関係にある北陸電力との間では平成14年7月の北電の計画に基づき電力施設の災害応急対策および災害復旧を図るとしていますが、市民への原発への対応は全くありません。避難場所や放射能汚染対策等、当然今後検討されるものと思いますが当局よりお答えください。

次に早急にすべきこととして次の点を要望してお答えを願うものです。

それは、社会福祉施設、特に、児童クラブ、善隣館等の耐震化についてであります。

学校耐震化が強調され本市は76%状況にまで進みましたものの、それと比較してもまだ遅れているのが児童クラブや善隣館等の耐震化です。

昭和56年基準以前の施設でいまだに耐震未実施の施設があり、その内、本市の児童クラブに至っては79のクラブの内耐震化は67%、 未改修等の施設は31に及んでいます。耐震診断の補助もありませんが、ご承知のように児童クラブや善隣館の運営等は利用者及び地域の方々に委ねられているだけに、その費用負担を考えると遅々として進まない実態にあります。しかし「放課後の子どもたち、日中の高齢者の方々が集う場所の老朽建物状況のことを考えますと不安はぬぐいきれず心配です」との率直な声が寄せられています。こうした施設の耐震化については、地元任せにするのではなく市として思い切った支援を行うことは、市民の安全確保はもとより地域の仕事だしにもなり、積極的に行うべきです。市長にその意思をお聞きします。

質問の第3は、市長の在任期間に関する条例提案に関してです。

今議会に市長より提案がありました、市長の職に3期を超えて在任することのないよう努めるものとする。いわゆる多選自粛条例についてです。

ご承知の通り、①昨年9月議会では、議員提案でしたが、市長の多選自粛条例に関し議論が行われ、結果は反対多数で否決されました。しかるに今回提案された理由及びこの時期を選ばれた理由は何なのですか。市長ご自身の公約実現を行うことによるものですか。ご自身の事でしたら施政方針や宣言でよろしいのではないでしょうか。それが、将来にわたる次の市長まで拘束することの思いは如何かと思いますが、市長のお考えを問うものです。そして、条例案では長期にわたり在任することにより生ずる恐れのある弊害防止とするためとしておりますが、どのようなことを想定し、将来にわたる次の市長まで拘束されるお考えなのかお聞かせください。

②これまでも、わが党は多選を理由に条例などで期限を制限したり自粛と言うのは憲法が明記する基本的人権、民主主義の原則からも問題があるのではないかと指摘してきました。言うまでもなく、選挙権が基本的人権のひとつであり、立候補の自由を不当に制限することは憲法違反に当たるとしてきましたが、この点はどう認識されていますか。立候補自粛による制約的行為によることより、住民にとってよいものは良いと判断して選挙で審判を下せばよいのであって、市政の善し悪しを言うのは議会や選挙であって、そこで堂々と論戦をすることであり、市長ご自身もそうして選ばれたではありませんか。まさに選挙によって多選ストップを行ったのであり、自らが証明されたではありませんか。

③次に二元代表制からしても、議会による条例提案ではないものの市長の在任期間に関して議決することに問題が無いのか、市長は今度は自らの提案となさいましたが、二元代表制を尊重する旨のご発言からみてもこうした提案は如何かと思います。

すでに、多選自粛条例制定(19都市で)された自治体の杉並区では昨年、パブリックコメント等や市民の意見を聞く機会を経て、廃止となりました。今日、市政課題が多く、本条例提案が他の何よりも優先すべきと課題とは言い難く、それだけに条例提案はこの際、取り下げ撤回すべきと考えますが、市長のご見解をお聞きします。

質問の第4は焼肉チェーン店における食中毒対応と食の安全についてです。

本市に本店がある焼肉店での食中毒により他県とはいえ、死者4名を出すと言う重大な事態となり、連日マスコミ報道がされ、生の食肉の取り扱い、生肉を食べることへの是非を含め食肉の衛生基準の有り様などに関心が注がれました。今回の中毒原因は、腸官性大腸菌O111の感染によるもので、この事件の発生により、食肉の加工基準など国による法制化がされていないこと等が問題となっています。

しかも、厚生労働省は緊急調査をした結果、食用牛肉等を扱う国内の食肉店の内47.6%の施設が生食用食肉の衛生基準に不適合であった。その不適合の項目に①大腸菌の自主検査をしていないのが85%もあることや、②器具の洗浄消毒に83℃以上のお湯を使っていない③肉の表面をそぎ落とすトリミング不備などがあり、その上、調査対象の全施設が不適合だった自治体に、金沢市があるということが発表されました。こうした報道を見るととても消費者として、焼肉屋さんに行く気になれないと言うのが率直な思いです。

振り返りますと、5年前の7月市内焼肉店で、0157の感染により10名の方の食中毒事件がありました。改めて、チェック機能はどうなっているのか。その当時の教訓はどう生かされていたのか率直な思いをします。

金沢の食肉店は262店舗、内、卸売り食肉販売店は404店があります。焼肉店への監視回数、立ち入り検査は2~3年に1回とあります。監視計画でもその内の約5700店を年間に調査すると聞きますと、果たしてこれで安全が確保されるのか。又、今後もでき得るのか。食品衛生監視業務職員は9名で、全ての飲食業を含めると膨大な量で本当にしっかりとした立ち入り調査や指導ができるのか不安を憶えます。ともあれ、市当局は今回の問題をどう受け止められたのか。そしてどの様なご指導をされたのか伺うものです。

本市は「食の街」「食品産業」に力を注ぎ全国から「安全安心食物の美味しい街」を売りにして「安全、安心の都市宣言」をしている自治体です。消費者に「金沢の焼肉・食は安全です」と宣言できる程の取り組みが必要と考えます。そして、今回の事件を通しその教訓と今後の再発防止に向けてどう取り組まれるのか当局の決意を伺います。

質問の第5は介護保険制度の見直しに当たってです。

さる15日、国会で短時間審議の中で、改定介護保険法が成立致しました。

現場の介護関係者の方々からこんな大事な問題が充分な議論も尽くされていない中で決まったことへの憤りの声が上がっています。

今回の法が「要介護の低いとされる方へのサービス縮小など、一層の給付抑制を可能とするもので、老後の不安を拡大することになりかねない内容となっているからです。

具体的な問題として、1つに市町村独自の総合事業で軽度者へのサービスを安上がりにすることが法的に可能となる。2つに看護士等医療専門職を強化せず、痰の吸引など医療的ケアを介護職の業務でできるようにする。3つに介護療養病床の廃止方針を変えず、6年間の期限延長では患者が行き場を失うなど、国庫負担を新たに投入しないため介護保険料は際限なく上昇し、一方で劣悪な介護職員の労働条件の改善は見えないなどさまざまな問題があることが指摘されています。

そこで、お尋ねします。

先ず市長は今回の制度改正をどう受け止め、今度に臨まれるのか。基本的なお考えをお聞かせください。

次に具体的な点では、①つに、介護予防日常生活「支援総合事業」の創設がありますが、それにより要支援と認定された高齢者が本市の判断で従来のサービスが取り上げられ、「総合サービス」に置き換えられるのではとの不安がありますが、そうした事がないよう求めたいと思いますが如何か。

②つに今日高齢者の方々から、「ふれあい入浴券」やバス利用のシルバーパス、買い物や見守り、配食サービス等々沢山の要求が出されていますが、地域包括支援センターでこうした日常生活の要望がどう生かされますか。

③つにこれから医療・介護の現場に双方の乗り入れが図られていきますが、ともかく介護人材の確保が大変困難な状況下、処遇改善策をどのようにお考えですか

④つに高齢者の自立援助に、今日サービス付き高齢者向け住宅の供給促進が言われているが、本市での現状と今後の対応について伺って質問を終わります。

日本共産党金沢市議員団

      

 

議員団の役員

団長 升きよみ

幹事長 森尾よしあき

会計 広田みよ

 

議会の委員会所属

升きよみ 市民福祉常任委員会 ものづくり特別委員会

森尾よしあき 産業企業常任委員会 議会運営委員会

広田みよ 総務常任委員会 安全対策特別委員会

【旧姓使用の申し出】

2011年5月23日

金沢市議会議長  上田 章 様

旧姓使用の申し出                     

金沢市議会議員  広田美代

                            

わたくし広田美代は旧姓で今後の議員活動を行いたいので、議席表示をはじめ、議会等の氏名取扱いを旧姓使用で行っていただきますよう申し出ます。

 5月11日に事務局長あてに同様の旨を申し出ましたが、改めて申し出するものです。

  

【金沢市議会での旧姓使用について】

金沢市議会議員のみなさまへ    

   2011年5月9日

 

金沢市議会での旧姓使用について                      

                        金沢市議会議員  広田美代

 

 わたくし広田美代の「旧姓使用」につきまして、任期開始早々からみなさまにはお手数をおかけしております。

 みなさまから様々なご意見やご質問が出ていることを、代表者会議の報告を受けて知り得ました。

しかしながら私の発言する場もありません。失礼かとは存じますが、旧姓で選挙に出た経緯、今後の方針、国会や他の自治体の対応について、以下文書にてご報告いたします。

○旧姓で選挙に出た経緯 

 私が結婚しましたのは2009年のことで、2年弱が経っております。

 戸籍上は夫姓である「中西」に変更しました。

しかし、職場である城北病院での業務、市民活動などは全て旧姓である「広田美代」で行ってきました。

理由は、看護師・保健師として働く中で、多くの患者さんや会社さんとのやりとりが煩雑になるためです。

今回の選挙で旧姓を使用しましたのも、これらの延長上で、今までお世話になってきました方々や同級生のみなさんに、「私が市議会でがんばらせていただく」ということをスムーズにお伝えするためです。

○今後の方針

 みなさまのおっしゃる通り、「子どもができたらどうするのか」などのご心配もあるかと思います。

しかし、3871名の方に「広田美代」で認知され、選ばれた責任を果たす必要もありますし、「広田」で頼って来られる方が圧倒的に多いと思いますので、議員としても「広田美代」を名乗っていきたいと思います。

○国会や他の自治体の対応について

 すでに国や県の職員は旧姓の使用を認められており、本市においても認められ現在も旧姓をしようしている職員さんがいらっしゃいます。すでに24市が旧姓・通称使用を認めており、要綱や議運・代表者会議の申し合わせで使用基準を決めているとのことです。

 国会議員についても、参議院は1997年から、衆議院ではそれ以前から通称・旧姓使用が認められています。

 自民党さんでは、代表的な方では扇千景さん(本名:林寛子さん)。丸川珠代さん(本名:大塚珠代さん)。今は千葉県知事の森田健作さん(本名:鈴木栄治さん)らがいらっしゃいます。

 調べていく中で驚いたのは、2006年にはパスポートにも旧姓が併記できるようになったということです。

私が旧姓使用に至った経緯は、仕事をスムーズに行うために選んだものです。しかしその旧姓使用がなんの弊害もなく、すんなり受け入れられてきた背景には、社会的に旧姓使用が受け入れられているということを意味しています。

はじめてのことに対しては誰もが戸惑うと思います。しかし、すでに他都市でも旧姓・通称使用が認められてきていることから、金沢市議会に於いても可能となるようお願いする次第です。

2011年3月 
議会議案第2号 所得税法の見直しを求める意見書(案)
提案理由の説明

日本共産党金沢市議会議員 升 きよみ

私は、提出者を代表して、只今上程されました議会議案第2号、所得税法の見直しを求める意見書(案)について、提案理由を申し述べます。
働く女性が増え、ライフスタイルや家族の形が多様化する中で、税金に係る疑問や税金の使い道への関心か高まり、今、特に自営業者の方々の、税制への不満や公平性を求める声が強まってきております。
今回提案の内容はそうした自営業者の方々、とりわけ事業従事者の女性達の強い要望の中での意見書案提出であります。ご承知の様に自営商工業者の多くは、家族労働によって行われております。夫、妻、あるいは子ども達と、家族ぐるみで働き、その事業を支えており、その事業から得た収入を分け合って家族全員の生活の糧としております。それは、商工業者に留まらず、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業、その他全ての業種に共通しております。
そうした方々からの最大の要求は、所得税法第56条は事業主と生計を一つにする配偶者とその親族が事業に従事していても、対価の支払いはしないと定めていることについてです。自営業者の納税は、「白色」と「青色」の申告がありますが、おおかた白色申告をしておりますが、その申告をしている方には、同一生計の事業専従者の配偶者、子どもを必要経費として認めないと言うことになっています。
一方、同法の第57条では、特別の例外として青色で申告すれば同一生計の事業従事者への給料(賃金)が経費として認められることになっています。それは事業従事者がいる場合、配偶者で最高85万円、それ以外の親族では50万円の控除が出来ることになっています。実際に国税庁の発表でも、青色申告で納税した事業従事者は、約100万人で事業従事者1人当たりの平均給与は228万円。一方で白色申告で納税した事業所得者は約80万人で事業専従者1人当たり平均控除額は79万円です。
議論の中には、白色が不利益ならば、青色申告をすればとの声もありますが、帳簿の管理などに手間がかかるだけに、現実に中小企業、とりわけ家族労働に頼らざるを得ない実態にあり、零細な自営業者は、そうした申告方法の問題ではなく、法の根幹に係る戦前からの家父長制的課税の残存的な法を改めることであって、今日、経営の実情から乖離した過重な税負担を強いられることや、一家あげての過重な労務が例外的、特典的な扱いによってのみの措置で放置されている事に、今、その是正を求める声が強く挙がってきているのです。所得税法上の取扱いが、家族従業者の労働が適正に評価されているとは言い難く、この議論がとりわけ、「女性が家業に無償で協力するのは当たり前」という戦前の考え方が税制に残っているとして、女性問題としても重視され、女性差別撤廃の上からも重要な課題となっております。そして、家族従業者の労働対価が認められているドイツ、フランス、アメリカなどからも日本の女性の権利の問題としても注目されています。
よって、所得税法第56条は、配偶者と共に事業を営む人に過大な税負担を強いる仕組みで税の公平原則に反する。
女性の納税者としての権利を無視しており、見直しが必要なのであります。
こうした意見書が、昨年12月の石川県議会で採択されたことは、勿論各位もご承知の事と存じますが、既に東京23区を含め、全国300を越える自治体が、意見書提出を致しております。
議員の皆さん、是非ご賛同いただいて、金沢市議会としても、国に意見を挙げようではありませんか。
以上、よろしくご賛同下さい。

2011年定例第1回金沢市議会
討  論
                  日本共産党金沢市議員団
                        升 きよみ

討論に先立ち、一言申し述べます。
この度の東北地方・太平洋沖震災の犠牲者の方々に、御冥福をお祈り申し上げると共に被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。一刻も早い救援が行われることを願い、私たち市民も一丸となっていくことを表明するものです。
私は日本共産党市議員団として、今回提案された諸議案の内、議案第51号、2010年度一般会計補正予算(第4号)のテクノパーク造成事業にかかる措置には同意できないことを表明するものです。
今回提案された内容の内、土地開発公社の無利子貸付金30億円即ち、一般会計の歳入の部分、総務債及び歳出総務費財産管理費についてでありますが、自治体の土地開発公社が、バブル期に次々と土地取得を先行的に進めた結果、その後塩漬け土地問題等、住民の厳しい批判を受け、土地開発公社の経営状況が地方財政や住民に大きな負担となっていることが明らかになりました。そうしたことにより、国は財政健全化の名のもとで、支援制度として企業債の発行を進めるとしております。そして、今日、金沢市においては、280億円を投じた金沢テクノパーク造成事業を進めてきた土地開発公社の簿価(29億5000万円)の上昇を凍結し、なんとかこれまでの金利負担等を解消するべくとして、30億円の無利子貸し付けを受けて将来性を保持するためとして、対応をされようとしていますが、本議場でも我党の森尾議員が述べた通り、いまだに4分の1が売れ残っており、深刻な事態にあります。今回の措置が、将来にわたる採算性を保持するための財政手法として進めようとしておりますが、これを持って、失政のツケを免れるものとは言えません。
結局、国からの貸し付けを受け、返済には15年間かかって進める、即ち毎年一般会計から2億円の返済が始まる訳です。
山出前市長のもとで行われた事業の破綻によるものですが、こうした事業の失敗のつけを、市民に転嫁させることはとても許されるものではありません。
よって、とても同意できるものではないことを表明し、討論を終わります。

日本共産党金沢市議員団は、3月24日金沢市の山野市長へ、東北・関東大震災への救援・復興支援と防災に強いまちづくりに関する申し入れを行いました。

 

【申し入れ書全文】

2011年3月24日

金沢市長 山野 之義 様

東北・関東大震災への救援・復興支援と 
防災(地震)に強いまちづくりに関する申し入れ

日本共産党金沢市議員団
升 きよみ
森尾 嘉昭
大桑 進

 今回の東北・関東大震災は、亡くなられた方や行方不明の方が2万5千人にのぼり、避難されている方が26万人に広がる等かつてない被害をもたらしています。被災者・被災地のみなさんに心からお見舞い申し上げます。今、戦後未曾有の大災害に際し、すべての住民と自治体が総力を挙げて救援と復興に力を合わせなければなりません。今回の地震では、巨大な津波が大きな被害をもたらし、福島第一原発における原子炉格納施設損傷と放射能物質の外部放出という重大事態が同時進行し、さらなる被害を拡大しています。

 こうした事から、今回の大地震に対して国家的プロジェクトで救援・復興支援を強化すると共に、地震に強いまちづくりを進める上で以下の点について、申し入れるものです

1        被災自治体に対する救援・復興支援を最大限可能な対策をとること。

①    救援物資について現地の要望にこたえる内容となるよう、改善を進めること。その際、配送・分配を行う人的支援を合わせ行うこと。

②    医療関係者の支援を強化すること。

③    水道、ガス、下水関係の職員の支援を強化すること。

④    市営住宅等への被災者の受け入れ支援を強化すること。

⑤    ボランティアの支援準備を行い、市独自にも輸送などの支援策を検討すること。

⑥    行方不明者、安否確認、住宅提供の拡大などの情報に対する問い合わせなどにも支援を行うこと。

なお、市独自の財政的支援について補正予算で対応を検討すること。

2        本市の地震対策を見直し、災害に強いまちづくりを強化すること。

①    本市防災計画を見直し、津波対策など必要な対策を検討すること。

②    耐震対策を思いきって強化すること。本市市役所の耐震工事を早めること。

・学校施設の耐震化が71.5%にとどまっており、122棟の耐震化を急ぐこと。

・防災避難拠点場所となっている校舎、体育館は直ちに耐震化を図ること。

・社会福祉施設の耐震化が74.2%となっている。高齢者、障害者福祉施設等の耐震化を急ぐこと。

・保育所の耐震化は、73.2%であり、民間の30保育所の耐震化に対して支援を強化すること。放課後児童クラブの耐震化は、60.8%にすぎません。31施設の耐震化に支援を強化すること。

・その他、市営住宅等の公共施設の耐震化を進めること。

③    本市の木造住宅の耐震化は、57.3%にとどまっており、その促進を図る上でも住宅リフォーム助成制度等を本市で実施し、経済対策の上からも早期に実施すること。

3 福島第一原発の重大事態を受け、危機回避に万全を尽くすと共に、安全最優先の原子力行政、エネルギー施策の抜本的な転換を国や県に求めること。又、志賀町の原発について、安全対策を図るよう県や北陸電力に求めると共に、本市での常時監視体制をはじめ、あらゆる対策を図ること。

以上

平成23年定例第1回金沢市議会が3月18日に最終日を迎え、森尾市議が反対討論を行いました。

2011年3月
 金沢市議会3月議会 反対討論
       日本共産党金沢市議会議員 森尾 嘉昭
 討論に先立ち、東北・関東大地震による被害は日を追うごとに拡大し、かつて経験したことのない規模に広がっています。物資をはじめ、あらゆる支援を集中し、救命と復旧に力を合わせることを表明するとともに、関係の方々に心からお見舞い申し上げます。また、福島第一原発では、原子炉格納容器損傷、放射能物質の外部放出という重大事態が同時に進行しています。状況の正確な情報を公開すると共に、あらゆる英知をあつめ、事態の打開と安全対策を図るよう国に強く求めるものです。
私は、日本共産党市議員団を代表して討論を行います。
 わが党は、提出された議案50件のうち、議案第1号、第3号、第5号議案第9号、議案第10号、議案第16号、議案第24号、議案第44号、議案第46号及び、議案第48号の議案10件に反対であります。
 その主な理由について述べます。
 市民生活をめぐる状況は、一段と厳しさを増しています。
 本市が実施した商店経営と商店街の実態調査によると一年間の売上状況について、「減少している」と回答した商店は、57%にのぼり、「客数が減少している」と57パーセントの商店が答え、厳しい実情を訴えています。また、市内にある35の商店街への調査では、「停滞している」「衰退している」「やや衰退している」との回答は、実に34商店街となり、ほとんどすべての商店街が苦境に追い込まれています。市民生活の状況も収入が減ったり、仕事がなくなったり、不安が広がり、逆に税金や、保険料が増え生活の実態が厳しくなっています。また、特別養護老人ホームの待機者は、増え続け、1600人を超えています。老後の不安がひろがり、安心感の持てる生活が遠のいています。
 こうした中で、本市新年度予算が市民の生活不安に応え、市民生活を応援するものとなっているかが問われました。その点から、同意できない内容となっています。
 第一に、国民健康保険料の引き上げです。総額で、2億1千万円が新たに市民負担の増額となるものです。
 介護保険料分の保険料率の引き上げ、さらに、賦課限度額を医療保険料分、後期高齢者支援金分、介護保険料分がそれぞれ引き上げるとし、賦課限度額の総額は年額73万円から4万円引き上げ、77万円となるものです。賦課限度額の対象となるのは、2800世帯です。
現在でも、国民健康保険料が高すぎて支払えないという声が広がっています。例えば、4人家族で年間300万円の所得のある方の国民健康保険料は、38万円を超え、所得の1割以上が国民健康保険料となっています。
 その結果、国民健康保険料を支払うことができない滞納世帯は、1万2千世帯となり、加入世帯の約2割、5世帯に1世帯が滞納せざるをえない状況となっています。滞納を理由に、6カ月と短い保険証が渡されている世帯は、約4千世帯となっています。
解決しなければならない事は、すべての加入者に保険証を手渡すこと。一世帯年間1万円の保険料を引き下げること。その実行を強く求めるものです。
第二に、税金の使い方です。これまでの市政が進めてきた大型開発に市民の税金を注ぎ込む事を改めていない事です。
海側幹線道路と区画整理事業、金沢駅武蔵北地区再開発事業第三工区そして、金沢駅西口広場再整備事業について改めようとはせず、この事業に184億円を投入し進めています。
さらに、金沢テクノパークと新たな工業団地についてです。
 先端産業を誘致するとして280億円を投入して森本山間部に工業団地を造成しました。最初の企業が参入して15年が経過し、いまだ造成地の4分の1、東京ドームの約2個分に相当する面積が残っています。そのため、土地開発公社は、その土地の簿価として30億円が残り、その金利を負担続けています。今回、補正予算で、一般会計から無利子で30億円が土地開発公社に貸し付けられました。その資金は、15年間で返済する事になり、年間一般会計から2億円を負担することになりました。土地はいつ売れるかわかりません。失敗したツケをこうした形で市民の税金で対応する事は到底市民の理解を得られるものではありません。
そして、今度は、この金沢テクノパークから車で5分とかからない場所で、河原市流通工業団地を造成するとしています。
大手の企業呼び込み型で、誘致に依存した地域産業振興施策は、多くの問題を引き起こしています。その反省もなく、教訓を生かそうとする行政の姿勢がかけています。
本市の二つの工業団地についても未だ売れ残っているうえに、さらに、現在の景気動向からしても、新たな工業団地造成は、採算の見通しのないまま進めようようとするもので責任ある方策ではありません。
やるべきことは、本市の中小企業に対する支援策を思い切って強化すること。その具体化の一つとして、住宅リフォーム助成制度の実施を求めています。そして、売れ残った工業用地の利用と活用を促進することです。
第3に、これまでの市政が進めてきた施策が改められていません。
 金沢テクノパークへの工業用水に対する一般会計から年間5千万円にのぼる財政支出が続いていること。職員定数が実質削減され、市民サービスに直結するごみ収集体制の見直しや、小中学校校務士を各学校一人配置に削減する事などが進められていること。本市スポーツ施設や障害者高齢者体育館の施設管理に民間企業を指定することです。公共施設の管理運営は、市民サービスの向上と公共的な立場を貫いてこそ市民の期待にこたえる事が出来ます。その点で、利益を第一に追求する民間の企業にゆだねるべきではありません。今回、新たに、本市温水プールについても民間の業者に管理委託することは、民間のスイミングクラブと変わらない方向を歩むことにつながるもので認めることはできません。
 なお、後期高齢者医療制度は、すぐに廃止すべきであり、この特別会計予算に反対であります。
 次に、請願についてです。
 請願第51号は、後期高齢者医療制度を直ちに廃止し国民のだれもが安心して医療を受けられる医療制度を求めるもので、請願第52号は、2011年度の年金引き下げの撤回と無年金・低年金者に緊急措置を国に求めるもので、いずれも、全日本年金者組合石川県本部金沢支部から提出されたものです。
 請願第53号は、国保広域化への慎重な対応を求める国への意見書提出を求めるもので、金沢社会保障推進協議会から提出されたものです。
 わが党は、いずれの請願も市民から切実に求められており、賛成であります。
 よって、市民福祉常任委員会での不採択に反対するものです。
  以上をもって討論を終わります。

森尾嘉昭市議が代表質問
社保協加盟団体などから28人が傍聴

金沢市議会3月定例会の質問戦2日目、3月9日(水)に金沢社保協加盟の日本共産党から森尾嘉昭議員が登壇。①政治・経済をめぐる状況、②台湾訪問について、③国民健康保険について、④子どもの医療費助成制度、⑤住宅リフォーム助成制度、⑥税金の使い道、⑦市営医王山スキー場の改善と乙丸陸橋の架け替え―の7点を質しました。

■政治・経済をめぐる状況
森尾市議「2月26日に石川でも、TPP参加反対集会が千人の参加で行われた。JA石川会長も
    『参加は断じて許されない』と呼びかけた」
山野市長「慎重に対応することなどを国に要請しており、私も全く同じ思いだ」

■台湾訪問について
森尾市議「日本の植民地支配は、アジア諸国の人びとに多大な苦痛を与えた。日本は『一つの中
     国』を最も守らなければならない立場にある」
山野市長「訪台は都市間交流のため。『一つの中国』の認識に変わりはない」

■国民健康保険について
森尾市議「本市は住民税方式だが、政府は旧但し書き方式への一本化を打ちだした。この方式は
     低所得者を中心に保険料負担が大幅に増加する」
山野市長「頻繁に繰り返される税制改正の影響を受けている。動向を見守る」

■子どもの医療費助成制度
森尾市議「本市の現状は遅れた位置にある。子どもの医療費を窓口無料化し、通院・外来ともに
     中学校卒業までの拡充を。必要な財源は5億円だ」
山野市長「ご指摘の状況は承知しており、今回の改定につなげた」

■住宅リフォーム助成制度
森尾市議「住宅リフォーム助成制度が全国で広がり、実施自治体では大きな経済効果や雇用拡
     大が報告されている。本市でも制度の創設を」
山野市長「中古マンションを購入し、定住のための内部改装に助成を創設」

■税金の使い道について
森尾市議「海側幹線は、高速道路並は必要ないと批判が広がり、県も見直しを打ち出した。とこ
     ろが本市は、計8車線の計画どおり進めるのか」
山野市長「海側環状と山側環状は、一体となって金沢都市圏の骨格をつくる」

■医王山スキー場・乙丸陸橋
森尾市議「医王山スキー場は2基のリフトが25年以上経過し、老朽化している。この更新ととも
     に、ゲレンデ整備、ネット設置などの安全対策を」
山野市長「キゴ山ふれあい賑わい創出プログラムの中で研究したい」

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