金沢市議会3月議会 代表質問
日本共産党金沢市議会議員 森尾 嘉昭
私は、日本共産党市議員団を代表して以下質問致します。
今年は、戦後70年を迎え、過去から何を学び、後世に平和への願いを伝えていくかが問われる年となっています。
こうした中、安倍首相が今年「戦後70年談話」を発表するとして内外から懸念と批判の声が広がっています。この間政府は、憲法9条で掲げた戦争しない国との立場から戦後50年の年に表明された「村山首相の談話」を継承してきました。この「村山談話」は、「植民地支配と侵略」への「痛切な反省とこころからのお詫び」との表現で過去の誤りと反省を明記し、これからの日本とアジア諸国との平和と友好への方向を政府として表明したものであります。
ところが、安倍首相は、「キーワードを同じように使うことではない」と述べ、「村山談話」の中心部分の表現を事実上否定していることは重大です。
第二次世界大戦を教訓に侵略戦争への反省と、民主主義の発展をめざすことが世界共通の出発となったものです。したがって、「村山談話」は、「植民地支配と侵略」への「痛切な反省とこころからのお詫び」を明記し、平和への決意を述べ、世界に発信されたものであります。
市長は、提案説明の中で、「戦後70年の歩みを振り返るとともに、我が国が世界の人々から信頼され尊敬される国となるよう総力を結集していかなければなりません」と述べています。市長は、この「村山談話」についてどのように受け止め、戦後70年の歩みを振り返り、平和への決意と後世に伝えていかれるのか。その考えを伺うものです。
本市は、戦中に陸軍第9師団の司令部がおかれた軍都でしたが、戦禍を免れ、平和で伝統的なたたずまいをもつ都市として発展して来ました。そうした本市の決意を述べたのが本市の平和都市宣言です。今年30周年を迎えます。
ところが、市長、あなたは提案説明では一言も述べることはありませんでした。市長は、本市の平和都市宣言をどのように受け止めておられるのですか。そして、戦後70年の年でもあることから、本市の平和都市宣言に基づく具体的取り組みについて、どのように考えておられるのか伺うものです。 … 続きを読む →