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- この度、発言の機会を得ましたので日本共産党市議団の一員として、以下数点にわたり質問させていただきます。
まず初めに、金沢駅西広場隣接地へのホテル誘致についてお尋ね致します。
市長は提案説明の中でもインターナショナルブランドホテルを駅西に誘致する計画を明言致しました。この計画は、金沢市が保有する金沢駅西広場に隣接した土地で7,423.74平方メートルを1平方メートル当たり30万5千円で売り出すとのことです。
金沢駅周辺の路線価格は上昇しており平成28年度に公表されたものを調べると駅から
320m離れた広岡1丁目112番の商業地域は1㎡44万5千円の価格が付いています。
路線価格に比べてあまりにも安い価格と言わざるを得ません。どのような基準で1㎡あたり30万5千円という価格が算出されたのか伺いたいと思います。
そして、市民の財産である土地を路線価格よりも安く売り出すことは市民の理解を得られると思っていらっしゃるのか、お聞きします。
また、譲渡対象面積は7,423.74平方メートルですが、最低譲渡面積は4,000平方メートルとなっています。最低譲渡面積で契約が成立した場合、活用されるのは約53.9%にしか、
すぎません。応募者が敷地の一部のみを希望した場合には、それ以外の敷地には本市が
立体駐車場を整備するとのことですが、最低譲渡面積で契約が成立すれば、3,423平方
メートルの土地に本市の負担によって駐車場を作ることになります。これは一部の業者、
それも海外資本や県外の大手資本の便宜をはかるものではありませんか。観光客が増えてもその儲けは海外資本や県外の大手資本に吸収されるだけで、金沢の経済の活性化につながりません。さらに言えば、この立体駐車場は誰が使用すると想定されているのか、伺いたいと思います。仮に、ホテル利用客だと考えておられるならば、疑問を持たざるを得ません。
ブランドホテル利用者層は、県外や海外から来られる方が大半を占めることになるでしょう。その方々が車でお越しになるとは思えません。むしろ、新幹線などを使って利用されることになるでしょう。
市民にしてみれば、ホテルに併設された駐車場となれば使い勝手が悪くなりますし、
ホテル運営業者が周辺の駐車場よりも高い利用料を設定すれば、ますます市民の利用は
なくなるでしょう。
市民の財産である駅西広場隣接地に大手資本が建設するホテルの為に立体駐車場を作って、更に、市民から高い料金を取るのは市民の理解を得ません。
市長のお考えを聞かせてください。
金沢を世界の交流拠点都市としてブランド力を高めるとして、富裕層の本市への観光を呼び込むためにホテル建設を積極的に勧めるという事は、一部の人の利益を優先することにならないでしょうか。市外企業の呼び込み型の拠点開発での観光政策は改め、地元業者の利益が還元されることを中心にすえた政策の転換を図るべきと考えますがいかがでしょうか。
市民の財産である私有地を安く提供し本市が駐車場まで作り、結局、大手資本の儲けづくりを応援するというのが、この事業ではありませんか。これは市政の仕事ではありません。
市民の憩いの場となるような構築づくりをお願いして次の質問にいきます。
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