トピックス

①高市政権と経済対策について

高市政権と非核三原則について

-広田議員

質問の機会を得ましたので、日本共産党金沢市議員団の一員として以下質問いたします。

高市政権が発足し1カ月半ですが、次々にむき出しの対米従属、軍備拡張へ暴走する姿勢があらわになっています。軍事費のGDP比2%への引き上げとともに、安保3文書の改定を表明、「台湾有事」は「存立危機事態」と発言し、非核3原則の見直しにまで及んでいます。国会で高市首相は「非核三原則」堅持を明言せず、与党内で「持ち込ませず」の見直し検討が進められているとのことです。唯一の被爆国として、国会が全会一致で決議し、歴代内閣が「堅持する」と引き継いできた原則を一内閣の判断で変えることは許されません。そして市長、核兵器禁止を柱とする本市の平和都市宣言とも重大な矛盾を引き起こします。非核三原則は見直しではなく堅持し、法制化こそ求められますが市長の見解を伺います。

-村山市長

核兵器の廃絶と世界の恒久平和は、人類すべての願いであり、我々はその実現に向けて不断の努力をしていかなければならないと考えています。本市の平和都市宣言は、世界の人々と友好関係を深める中で恒久平和に貢献していくことを宣言したもので、今年は戦後80年、平和都市宣言40周年を記念して、8月にヒロシマ原爆・平和展を開催し、原爆による悲惨な状況や命の尊さを伝えてまいりました。引き続き、平和の尊さと戦争の悲惨さを伝える取り組みに重点を置いて周知・啓発を行っていきたいと存じます。

(広田所感

この市長答弁は、現在自民党が進めている「非核三原則見直し」そのものについては触れずに、金沢市の「平和都市宣言」と今年行ったヒロシマ原爆・平和展のことを語っています。市長はもともと自民党から担がれて市長になっているので政府批判はできないのでしょう。ただ、平和都市宣言や加盟している平和首長会議との関係から「見直し」について肯定もできません。よって、このような答弁になったと考えられます。本当ははっきり「堅持が必要だ」とおっしゃってほしいですね。

市民のくらしと経済対策について

-広田議員

市民のくらしと経済対策についてです。物価はこの50カ月連続上昇し、実質賃金は下がり続け、2012年アベノミクス以降で見ると、年額34万6000円もの減少です。わが党は、ここに直接応える消費税減税、大幅賃上げに踏み出すことが、暮らしの危機や経済の行き詰まりを打開できると考えます。

一方、今審議されている国の補正予算案の一般会計総額は18兆3千億円とコロナ危機を除けば過去最大規模で、そのうち経済対策の17兆7千億円の中身は消費税減税を拒否し、「最低賃金1500円」目標さえ取り下げるなど、物価高から暮らしを守り経済を立て直すという太い柱がありません。

それどころか、軍事費のGDP比2%の2年前倒しを補正予算で行い11兆円規模となりました。さらに、「危機管理投資・成長投資」の名で6兆4千億円もの大企業支援が含まれています。まさに無責任な大軍拡、バラマキ財政であり、その財源も国債頼みです。これではインフレを加速させかねません。

さらに、医療や介護の自己負担を増やす議論も行われています。市長は今回の経済対策が国民のくらしのためになっていると考えるのか、あきらかにしてください。

-村山市長

先般取りまとめられた国の総合経済対策でありますが、電気料金・ガソリン代の引き下げ、食料品などの物価高騰対策に加え、賃金の引き上げ環境の整備、成長分野への投資、国土の強靭化といった、我が国の未来を見据えた多岐に渡る政策が盛り込まれており、一定の評価をしているところであります。 

重点支援地方交付金の使い方について

-広田議員

その中で重点支援地方交付金についてです。本市では今議会中にその使い道が追加提案される予定です。わが会派は、国レベルでの消費税減税が最も効果的だと考えますが、地方に任されるのならば、その交付金は市民に最大限活用するため、事務経費も少なく、申請や購入など市民の負担もない、市民に広く影響のある活用方法を提案します。例えば、石川県がすでに2,3月の水道基本料金の減免を行うとしていますので、金沢市ではさらに4,5月までの延長や下水道部分をあわせて行うなど求めます。そして、白山市のように県の対象外となった世帯についても補うよう求めますがいかがですか。

-村山市長

自治体の独自財源となる重点支援地方交付金を活用し、食料品等の物価高騰の影響を強く受ける市民や事業者に対する支援策をできるだけ早く実施したいとの思いから、今議会中に市独自の物価高騰対策を追加提案したいと考えております。県の水道基本料金減免制度の活用も含め、取りまとめを急いでおり、財源に限りがある中で支援を必要とする市民に対し効果的な対策を講じていきたいと考えています。

②都市再生緊急整備について

-広田議員

次に、都市再生緊急整備について伺います。市民のくらしが大変な中、緊急整備については税金の減免をはじめさまざまな補助金などが制度化されています。また今予算ではプレーゴの解体費用も追加、さらに旧日銀跡地をめぐっては当初予定していない地下の活用などに多額の税金投入が見込まれます。これらが、市民のくらしや地域経済活性化につながるのか疑問のお声が寄せられています。

旧都ホテル跡地の開発について

-広田議員

旧都ホテル跡地の開発について伺います。報道によれば、9月21日、旧都ホテル跡地の開発について、近鉄不動産社長が金沢市内で馳知事、村山市長、岡田参院議員らに対し、日本海側で随一となる高さ約160mの官民複合ビルの開発構想を提案したとされています。最上階に展望フロア、上層階にホテル、中層にレジデンス、下層に公共スペースを配置するとのことです。

市長、報道では地元側は「文化観光施設を検討する」とし、すでに実務者による協議を開始していると今議会初日に述べられました。しかし、この事業はあくまで民間の開発です。公共施設やスペースを入れるというのはまさに寝耳に水です。そのような検討が行政や議会で議論された事実はありません。いったいどうなっているのでしょうか。また公共施設やスペースなど、具体的に開発者側から示されているのかもふくめ、明らかにしてください。

-村山市長

金沢都ホテル跡地につきまして、岡田直樹参議院議員が近鉄不動産と地元との間の橋渡しに汗をかいていただいており、9月には近鉄グループホールディングスの小林相談役と、近鉄不動産の倉橋社長に金沢市にお越しいただき、私は馳知事からのお誘いを受け、岡田直樹参議院議員と馳知事とともに同席をさせていただきました。この懇談の内容については相手のある話のため申し上げることはできませんが、地域整備方針に示した文化の奥深さを体感する文化観光の促進や、広域観光の拠点となる格調高い賑わいと魅力の創出など、まち全体の賑わいに資する多様な都市機能を備えた文化都市金沢にふさわしい複合ビルにしてほしいと考えております。

(広田所感)

いち民間企業に対し政治家(岡田直樹参議院議員)が橋渡しになっていると明らかにしていますが、これから税金の減免はじめ補助金などが使われる事業に携わる企業に対してそんな動きが許されるのでしょうか。さらに、馳知事からのお誘いで同席したというのはなにを意味しているのかわかりません。そして、「懇談の内容は相手のある話のため申し上げられない」っておかしくないですか。もし、報じられている通り、官民複合ビルだとしたらすでに市民や議会に関係してくるわけです。民間と民間の話合いではなく、片方は公なのです。このまま、非公開のまま議論がされて突然「公共施設入れます」という話になるとしたら、市民や議会どころか市役所ってなんですかという話になります。

-広田議員

市長、提案された手法は、最初から公共施設を組み込むスキームであり、開発側はマンション部分の売却益と自治体の負担を組み合わせることでリスクを減らすことができます。まさに開発側の利益のために、市民にとっては目的もない公共施設などが提案され、市民の税金が使われることは絶対に認められません。公共施設やスペースは入らないと明言していただくよう求めますがいかがですか。

-村山市長

金沢駅から片町に至る都心軸におきましては、金沢都ホテル跡地の開発だけでなく、老朽ビルの再整備等が課題となっております。そうした民間開発を促進していくため、都市再生緊急整備地域制度の活用を進めてきたものであります。近鉄不動産に対してはこれまで一貫して地域整備方針に沿った開発を求めておりますほか、9月に策定した都市再生特別地区の運用指針に沿って、地域整備方針との整合や都市再生への貢献などを個別に協議しているところであります。

(広田所感)

市長は公共施設やスペースが「入る」とも「入らない」とも言いませんでした。さいごの「都市再生への貢献」というのが、公共施設を入れてあげるという民間の「貢献」とでも言うのでしょうか。

規制緩和について

-広田議員

つぎに、規制緩和についてです。現在金沢駅前の高さ規制は60m、容積率は600%までとなっていますが、報道での提案は高さ160mです。高ければ高いほど、マンション部分などの売却益を増やすことができるので、大手民間企業を呼び込むための緩和と言えます。つまり、一部民間の利益と天秤に金沢市民が培ってきたまちづくりや景観を手放してよいのか問われています。高層建築物に対しては地震や火災の影響も心配されています。高さや容積率の規制緩和は行わないよう求めますがいかがですか。

金沢市民が守ってきた規制が緩和された建物に、市民の税金を使って大手資本の負担を減らす目的で公共施設が入るなどということは、絶対に認められません。見直しを求めます。

-村山市長

高度地区の規定を適用除外にする都市再生特別地区の決定権者は石川県であります。県とも連携を密にしながら、近鉄不動産と具体的な協議をすすめ、県と金沢の玄関口にふさわしい開発を誘導したいと考えています。

(広田所感)

金沢の玄関口にふさわしいのは高さ規制を守った建物です。

プレーゴの解体費支援について

-広田議員

プレーゴの解体費支援についてです。突然のプレーゴの閉鎖方針、それに至る前所有者との借地権契約の終了、土地購入者によるあらたな開発という一連の動きを見ると、地元が存続を望んでいた施設が都市再生緊急整備という呼び込み型事業によって終了を余儀なくされた結果ではないでしょうか。市長の見解を求めます。それにもかかわらず緊急整備支援の考え方だけを都合よく用い、本市が民間所有の建物の解体費7637万円のうち6360万円もの支援をするのはなぜなのか、あきらかにしてください。

-村山市長

プレーゴ用地につきましては、令和8年6月までの定期借地契約の満了が近づく中で、前所有者が入札により売却した後、新たな所有者が独自で開発する方針を示したことから、明年3月末でプレーゴの営業を終えるものであります。都市再生緊急整備地域の指定により大手資本が参入したという指摘はあたりません。

プレーゴを運営するTMOにつきましては、本市が50%を出資しているまちづくり会社であります。中心商店街の活性化を目的に様々な事業を展開し、まちなかの賑わい創出や回遊性向上のために重要な役割を担ってまいりました。プレーゴの整備にあたっては、国・県の補助に加え、本市も支援したほか、リニューアルの際にも本市が支援をしております。プレーゴの解体についても、TMOが本市のまちづくりに必要不可欠であることを踏まえ、今般、支援する予算をお諮りしているものであります。

(広田所感)

これまでも補助してきたとしますが、今回のような5/6を補助したことはこれまでにありません。
「TMOが本市のまちづくりに必要不可欠」というのが、経営を守るためということなのかどうか委員会でたしかめてみます。

③くらしに関わる予算について

-広田議員

都心軸緊急整備などの呼び込み型大型開発は見直し、市民のくらしに予算をまわすべきです。3点伺います。

能登半島地震被災者医療費・介護利用料の自己負担免除について

-広田議員

能登半島地震被災者医療費と介護利用料の自己負担の免除は、石川県だけが6月末で打ち切りました。振り返れば、国が補助を縮小し、県は継続の判断を市町に委ね、市町は他の保険者の動向を見て消極的な姿勢に終始しました。しかし、東日本大震災では、岩手県では医療費免除が10年間継続、宮城県ではいったん終了しましたが、住民の声を受けて再開した経緯があります。その際は国の財政支援の拡充が行われました。

市長、打ち切り後の保険医協会のアンケートでは、通院をやめたという被災者が多くいらっしゃいます。県内市町とともに県や国へ財政支援を求め、再開をするべきではありませんか。

-村山市長

能登半島地震の被災者にかかる医療費や介護利用料の自己負担金免除についてご質問いただきました。本市では国の財政支援の対象外であったこと、また被災者が多い能登の市町において免除を延長する動きがみられなかったということから、本年6月末をもって終了いたしました。国においてもこうした状況を踏まえて支援制度を9月末で終了したものであり、現状として本市として免除を再開することは考えておりません。

(広田所感)

県や国へ財政支援を求めることについて答弁がないです。

子どもの医療費助成について

-広田議員

子どもの医療費助成についてです。金沢市は通院の対象が18歳まで到達しておらず、窓口負担も残っている県内で唯一の自治体です。今では与野党双方の議員からこの是正を求める質問が行われています。以前確認したところ、年間4.8億円をあてれば他都市と同じ水準になります。市長は財源の問題をおっしゃいますが、本市決算の実質黒字は、ここ数年40億円台、昨年度はおよそ51億円であり、十分に実施可能と考えます。18歳まで完全無償化のご決断を求めますがいかがですか。

-村山市長

本市の子育て支援医療費助成について、その財源の確保が前提となりますことから、これまでも順次対象年齢の拡大等を行ってきております。今年度の当初予算では、少子化対策を最重要施策のひとつと位置付け、他都市における導入効果を踏まえ、3歳未満児の第2子保育料無償化を実施することといたしました。毎年限られた財源を有効に活用するため、施策の重点化を図っております。現時点で、子育て支援医療費助成の拡充は考えておりませんが、昨今の物価高騰の影響による子育て世帯の状況を見極めるとともに、その効果も見極めながら検討していきたいと考えています。

(広田所感)

これまでは「考えてない」で終わっていたが、「状況やその効果(どの効果だ?)を見極めながら検討したい」がつくようになりましたね。

2025年12月議会議会 広田作成資料 

補聴器購入助成の創設について

-広田議員

次は加齢性難聴に対する補聴器の購入助成についてです。高齢者の命と生活を守り、認知症予防としても効果のある補聴器の購入助成について、全国市町村で制度の創設が広がり、11月10日時点で518にのぼることがあきらかとなりました。47都道府県でみると石川県を含む3県の市町のみが行っていない状況です。国の交付金を活用をしている自治体もあります。以前紹介した山形市では「保険者機能強化推進支援金」を活用し、総合的な支援を行っています。さらに今年度からは、難聴高齢者の啓発や早期対応が『介護保険者努力支援交付金』の評価指標に入り、推進されています。市長、金沢市が県内で先陣を切って助成を行いませんか。これまで研究するとしていますが、どこまで研究が進んだのか伺うとともに、実現を求めますがいかがですか。

-村山市長

加齢性難聴者を対象とした補聴器購入補助制度について、中核市の状況を確認したところ、補助制度を持っているのは62市中28市と半数に満たない状況であり、また全国的な課題であることから、全国市長会から国に対して制度の創設を要望しておりますが、引き続き国や他都市の動向等を注視しながら検討していきたいと考えております。

(広田所感)

これまで「研究する」としていましたが、「検討する」に格上げされました!

2025年12月3日しんぶん赤旗より

④不登校施策について

-広田議員

さいごに不登校施策について伺います。

これまで不登校当事者の子どもや保護者のみなさんにお話しを伺ってきました。それぞれ状況はさまざまですが、共通するのは子どもの権利を尊重し、子どもも親も安心できる支援が必要だということ。そして過度の競争と管理をやめ、子どもを人間として大切にする学校に転換する必要があります。その視点に立ち、以下質問いたします。

学びの多様化学校と教育の転換について

こちらの資料も参考にしてください。→学びの多様化学校設置検討委員会からの答申

-広田議員

まずは、学びの多様化学校についてです。11月5日、本市学びの多様化学校設置検討委員会から基本構想について答申が出されました。旧馬場小学校に設置することや対象児童、教育課程の骨子が含まれており、その実施設計が今補正予算に上程されています。議事録によれば、アンケート結果から導き出したキーワード「個々のニーズ」「自分のペース」「主体性」の3つをふまえ議論がされてきました。この大切な3つを重視した学校にするためにどのようなカリキュラムや施設にし、実施設計に落とし込んでいくのか、教育長、あきらかにしてください。

-野口教育長

学びの多様化学校につきましては、設置検討委員会からの基本構想の答申に基づき、個別スペースや集団スペースなどを設置するほか、オンライン授業等の整備を整えるなど、ひとりひとりが自分の居場所を見つけ、環境面と心理面で安全・安心を実感できる空間を整備することとしております。今後、実施設計を経たうえで、旧馬場小学校の施設改修を進めていく期間中におきまして、基本構想の趣旨を基本とし、教育委員会内部での検討を深め、個別のニーズを踏まえた金沢らしい学びの多様化学校独自の教育課程を編成していくことといたしております。

-広田議員

つぎに、公表されている最新の2023年度本市の不登校の小学生は498名、中学生は822名となっています。そのうち中学生を対象にするということですが、本市が当事者に実施したアンケート調査では「学びの多様化学校に通ってみたいか」という問いに、中学生で88名、その保護者では174名が肯定的な回答でした。教育長、このような規模で通学希望があった場合、誰もが入れるような定員数となるのでしょうか。対象基準や定員数などをあきらかにしてださい。あわせて昨年度の不登校児童生徒の人数を教えてください。

-堀場教育次長

学びの多様化学校設置検討委員会からの対象となる生徒につきましては、金沢市立小中学校に在籍し、原則前年度に30日以上の欠席がある生徒、欠席日数に限らず、自分のペースで取り組むことを望む生徒等から、学びの多様化学校での学習活動を希望する生徒とすること、との答申をいただいております。このことを基本に、まずは中学生から優先して受け入れを行い、定員数につきましては今後検討していくこととしております。なお、本市における令和6年度不登校児童生徒数は、小学校は468名、中学校は715名となっております。

(広田所感)

欠席日数に限らず希望者も対象になるかもしれないです。

-広田議員

定員数に限りがあるかもしれない。足りたとしても選択しないことももちろんあります。小学生については現状通りです。

であるならば教育長、今こそ既存の学校を多様化学校に近づける転換が必要ではないでしょうか。答申でも「学びの多様化学校は不登校児童生徒のためだけでなくすべての児童生徒のための学校にすべき。通常の学校と分離するのではなく、市内すべての学校を魅力ある学校にすることを期待する」としています。不登校の急増は、学校での競争と管理をエスカレートさせた第2次安倍政権とともに始まっています。国連の子どもの権利委員会から日本に対し、競争主義的な教育制度に関する懸念と勧告が出されていることもご存じかと思います。今回提案された学びの多様化学校は、少人数で授業時間数も少なく、子どもたちを主体とした学校です。全国の多様化学校では定期テストなどがないところもあります。

教育長。不登校対策を強調しながら、不登校を増やす教育政策を続けるのは道理がたちません。少人数で子どもが主体、学力テストもない、「競争と管理」を見直す政策転換をはかるべきですがいかがですか。

-野口教育長

学びの多様化学校設置検討委員会で議論されてきた考え方や理念は、既存の学校に反映できるのではないかとのお尋ねでございました。私もその通りだと思っております。学びの多様化学校設置検討委員会での議論の根幹は、不登校児童生徒の思いを十分に尊重しつつ、個々の状況に応じた柔軟な支援を行うことであり、整備を進めていく学びの多様化学校での教育環境やひとりひとりのニーズに応じた学びの計画作りなどは、これからの学校運営のモデルとなるものと考えており、学びの多様化学校での実践を本市の小中学校に反映させていきたいと考えております。

(広田所感)

少人数学級や学力テストをどうするかという話からは論点をずらしましたね。

2025年12月議会 広田作成資料

校内教育支援センターの配置拡充について

-広田議員

転換をはかるのと同時に、既存の取り組みについても拡充を求めます。校内教育支援センターは、中学校には支援員が一日配置されていますが、小学校は午前中のみです。早急に一日体制となるよう支援員を配置すべきですがいかがですか。

-野口教育長

昨年度からすべての中学校におきまして、支援員の増員と配置時間の拡充を図ってまいりました。登校時から下校時まで支援員による対応可能としたことで、校内教育支援センターに登校できるようになったなどの報告を受けており、これまで以上により多様な支援を行うことができたと捉えています。仰せの小学校における校内教育支援センター支援員の拡充につきましては、小学生は中学生と比べて部活動等がなく、学校滞在時間が短いなどの小学校の実情、また今後の不登校児童数の推移などを踏まえながら、今後支援体制の拡充が図られるように努めてまいりたいと考えております。

(広田所感)

部活動の時間も中学校では配置しているのでしょうか?
どちらにしても、小学生であっても午後も授業があるわけですし配置が必要でしょう。

オンライン授業の保障について

-広田議員

また、別室登校はしないけれどオンラインで授業に参加したい、つながっていたいというお声も多くいただきます。その場合はどの学校でも環境は整っているのでしょうか。また、どのような手続きで行うことが可能なのかあきらかにしてください。

-堀場教育次長

金沢市立小中学校におきましては、ウェブカメラなどのオンライン配信用機材が整備されており、児童生徒はひとり1台端末を使ってオンライン授業に参加できる環境が整っております。オンライン授業の実施にあたりましては、担任への申し出ののち、本人および保護者と面談し、必要な配慮事項を確認したうえで行っております。

(広田所感)

どの学校も、機材や環境は整っていることがあきらかになりました。担任への申し出が必要ですが、ご活用ください。

相談・支援の拡充について

-広田議員

次に、相談・支援の拡充についてです。学校教育センターや「そだち」が主に不登校の相談場所となっています。しかし原則、平日土曜の日中に限られるため、ひとり親の方や共働きが多い現状ではなかなか相談にも行けません。センターの体制を拡充し、日・祝日や夜間も対応できるよう求めますがいかがですか。

-堀場教育次長

教育プラザでは来所の面談相談につきましては、事前に予約があった場合には平日21時まで対応しているほか、年末年始を除き、平日は9時から21時、土日祝日は9時から17時の間、子どもに関わる様々な相談を相談職員が丁寧に聞き、一緒に考える電話相談を開設しており、現状ではこれ以上の延長までは考えておりません。

(広田所感)

来所の場合でも、事前予約がある場合は平日21時まで対応しています。
電話相談なら、平日は21時まで、土日祝日も17時までやっています。

-広田議員

そして現在は、保護者が自分で行動しないと支援が得られないのが実態です。しかし、お話を伺うと、子どもの不登校がはじまり混乱や不安、疲弊の中で自ら早期に相談に行くことはハードルが高いと考えます。部局や官民を超えてさまざまな専門職が、早期のうちに子どもと保護者に対し積極的に包括的に関われる仕組みの確立を求めますがいかがですか。

-野口教育長

学校が把握した時点で、学校と相談機関が連携して相談機関に連絡するなど、保護者が自ら連絡しなくても専門職が早期に積極的かつ包括的に保護者に働き掛ける仕組みが必要であるがいかがかとのご質問でありました。これまでも教育プラザでは教育支援センター「そだち」等の案内や、そこでの様々な相談機能等についてホームページで発信するとともに、パンフレットやリーフレット等を作成し、校長会議をはじめ不登校や教育相談の担当者会議等において説明をし、周知を図っております。保護者が子どもの不登校や登校しぶりについて、早い段階で専門家の相談に繋げていくために、支援を必要とされている保護者には学校から積極的に情報提供に取り組んでおります。今後もひとりでも多くの保護者に寄り添い、情報を届け、早期の相談に繋がるよう学校との連携を強化してまいります。

(広田所感)

情報提供にはとどまるものの、早期の相談につながるよう連携強化をするとしました。

-広田議員

さらに、言うまでもなく学校側の関りは重要です。しかし教員誰しもが専門的知識やスキルを持っているわけではなく、教員が疲弊している現状もあるのではないでしょうか。包括的支援は学校と支援をわけるのではなく、すべてが一体となって取り組むべきです。見解を求めます。

-野口教育長

学校のかかわりは十分ではあるが、教員は疲弊しており、包括的支援が必要であると思うがいかがかという質問でありました。不登校の児童生徒やその保護者に対し、家庭訪問や校内での個別の関わりなどを行っております。そうした学校や教員の役割はとても重要であると考えております。一方で、教員任せではなく相談機関や医療機関、地域社会、民間支援団体等の関係機関が相互に理解や連携をしながら、必要な支援を届け、繋ぐ包括的支援につきましては、大切なことと考えております。引き続き、教育プラザの相談機能が学校と保護者を支える役割を果たせるように、ひとりひとりに応じた多様な支援・相談に努めてまいりたいと考えております。

(広田所感)

包括的支援を行うとは言わないが、学校任せにせず関係機関と連携するということはおっしゃった。

保護者への就業、経済的支援について

-広田議員

保護者への就業・経済的支援についてです。

NPO法人キーデザインの調査では、不登校の子の保護者の4人に1人が離職しています。介護休業など制度のさらなる周知を求めます。さらに、経済的負担はさまざまです。離職による収入減だけでなく、フリースクールへの通所、お昼ごはんを家庭で用意しなければならないなど経済的負担が増えています。こうした経済的負担への支援の検討を求めますがいかがですか。

-野口教育長

令和4年度からフリースクールへの理解を促進するため、不登校民間支援団体等連絡会に参加しているフリースクールが行う親子体験教室やものづくり教室などの体験機会を創出する活動に対し支援を行っております。仰せの経済的支援につきましては、他都市の取り組み状況も踏まえ、今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。

 

教員の精神疾患による休職について

-広田議員

さいごに。この間教員も追いつめられてきました。教員の長時間労働が止まらず、精神疾患で病休となる教員も急増しています。子どもたちは「先生は忙しそうで話しにくい」と感じ、教員は「子どもと向き合う時間がない」と訴えています。子どもと教員の温かい触れ合いが減れば、学校は楽しくありません。根本的には教員定数を増やし、教員残業代ゼロ制度をやめ、教員の多忙化を解消することが重要ですし、本市の病休への対応も不可欠です。

2025年11月3日しんぶん赤旗より

そこで、本市の小中学校で、精神疾患による病気休職者および病気休暇をとっている教員の人数をあきらかにしてください。まずは復帰に向けてどのような取り組みをしているのか。さらに、その方々が復帰するまでは講師が代替えとして配置されると聞いていますが、すべて配置できているのか、するように求めますがあきらかにしてください。

-堀場教育次長

現時点で国・県において公表されている病気休職者の人数についてお答えいたします。令和5年度の病気休職者のうち、精神疾患により休職している教員は、小中学校で7名でございます。なお、病気休暇者の人数につきましては、国・県ともに公表されていないことから、お答えできないことをご理解いただきたいと思います。

精神疾患による病気休職者の職場復帰につきましては、石川県公立学校教職員職場復帰訓練実施要綱に基づき、休職開始から1年以内に対象者から復帰の申し出があり、その主治医が訓練可能と判断した場合、原則1か月間の職場復帰訓練を行っております。精神疾患以外の病気休職者及び病気休暇者の職場復帰につきましては、校長が対象者と面談し、必要に応じて主治医や家族とも連携を図り、業務の軽減等に十分配慮しながら安心して職場復帰できるよう努めております。

-野口教育長

病気休職者や病気休暇者が出た場合、その学校にはその教員が復帰するまでの間、代替えの講師が配置されることとなります。しかし、その教員が急な病気によって休む場合には、すぐに代替えの講師を見つけることができない場合もあり、早期に配置されるよう引き続き県教育委員会に対し要望してまいります。

(広田所感)

代替えの講師さんを見つけることができない場合もあるとあきらかになった。日頃からの十分な配置が必要ですし、精神疾患にならない教員の環境改善が必要です。

-広田議員

子どもも保護者も先生にとっても安心できる教育環境の転換を求め、質問を終わります。

(クリックするとPDFが表示されます。)

10月から12月まで、2024年度の決算について委員会が開かれました。

わたしは一般会計等決算審査特別委員会を担当し、一般会計や特別会計や基金について調査質疑、討論を行いました。

メンバー

以下がメンバー表です。

日程

日程は以下の通りです。

10月28日 一般会計質疑
10月29日 特別会計・基金・財産質疑
11月20日 書類審査・視察
12月1日 総括質疑・討論

決算書

成果説明書

監査委員の意見書

10月28日、29日の質疑

〇法人市民税

-広田委員

まず今回も法人市民税が伸びたというところで、企業収益が伸びて法人市民税が増えたということでしたけれども、どのような企業がどんな理由で収益を伸ばしたのか、分析していれば教えてください。

-総務局長

全般的には企業収益の増ですけれど、少し個別に業界別に見ますと、まず建設業がひとつ挙げられると思っております。これは能登半島地震による被災家屋やインフラの復旧・復興工事の需要の増というのが業績好調の理由になったというふうに推察しております。また金融・保険業につきましても、一部の企業では貸出金利の上昇とか保有株式売却の影響等の結果、全体として増収というふうになっておるというふうに伺っております。

-広田委員

今言われた災害の特別な要因ですとか金融ですとかという状況でしたけれども、全国的に言われているのは、「円安により輸出している企業が伸びている」とか「物価高騰で仕入れ価格を商品に転嫁できるような大手企業は利益を伸ばしいるけれども、価格転嫁ができないような中小企業は厳しいんじゃないか」といった点が指摘されていますが、その点はいかがでしょうか。

-総務局長

為替の円安が輸出企業の増収に影響したのではというご指摘ですが、こちらの方ではその根拠となる資料がないものですから、なかなか分析を行うのが難しいということで、確実なことを申し上げるのは難しいという状況です。ただ企業の努力と相まって、収益拡大に円安が一定の影響があったのではないかというふうには推察をしております。

-広田委員

景気の良いところと不景気なところの企業が分かれているので、ぜひ全体が伸びて法人市民税が増えたという理解ではなく、しっかり業者別に、そして規模別に、これから条例(中小企業・小規模企業振興条例)を作ろうという段階での検討だと思いますので、よろしくお願いします。

〇定額減税

-広田委員

一方で、定額減税が今回行われ、個人市民税にも大きく影響しました。詳細に書かれていなかったので、個人市民税収が減ったということですけれども、定額減税の影響額を教えてください。

-総務局長

令和6年度決算での影響額は約17億円でございます。

-広田委員

その分の埋め合わせというのは、国からどれくらい来ているのかということと、実質の個人市民税収は増えているのか減っているのか教えてください。

-総務局長

いわゆる穴埋めというような形になります、令和6年度地方特例交付金というのがありまして、その中で定額減税の減収補填特例交付金とあります。この金額は20億3511万円余が歳入として補填をされております。この定額減税の影響により、先程17億円の減収と申し上げましたが、仮にその定額減税がなかった場合の個人市民税につきましては、約298億509万円余となりまして、前年度比で約4億7000万円、1.6%の増になる見込みと推計をしております。

-広田委員

昨年度同様、今年度も個人市民税も増えたという理解だと思います。

もし言えたらおっしゃってほしいのですが、国の穴埋めできたぶんは結局20億3500万円ですけれども、17億円から比べて大きいので、この要因を教えてください。

-総務局長

20億円と17億円ですので、3億円の差がありますけれども、この地方特例交付金を算定するにあたりましては、トータルの定額減税の影響を見る必要があります。特に給与所得者につきましては、令和6月6月から令和7年5月までの12か月で特別徴収をすることになりますが、令和7年の4月5月は、令和7年度の決算の方に回っていきますので、その差が約3億円というふうになっておりますので、令和6年度決算だけで限ると17億円の影響ということになります。

〇個人市民税

-広田委員

よって、個人市民税の増収についてですけれども、やはり昨年同様、名目賃金は上がっているから上がるということになりますが、結局物価高騰で、成果説明書にも書かれている通り実質賃金は下がっている一方ですということでは、市民のくらしの実態は依然として厳しいんですね。なので、税はきちっと取るけれども市民の負担は増えているという点についてはいかがお考えでしょうか。

-総務局長

今企業による賃上げ等も行われて、最低賃金も毎年上がっています。ただ、食料品等の物価上昇、いろんな資材単価の上昇もありますので、その上昇に賃金の伸びが追い付いていないというものが、やはり所得改善の実感が乏しい状況にあるものというふうに推察しております。金沢市といたしましては、そういった国の予算動向も今後もあるかと思いますが、今後の予算におきましても経済対策など様々な施策を講じていく必要があるかなというふうに考えております。

〇固定資産税

-広田委員

そして、ここにきてもうひとつ大きな負担が、固定資産税なんですね。これが今や市税収入の第1位となっています。まずは金沢市が、土地評価額の評価替えで上がったということは先ほど説明がありましたけれども、2015年から上がり調子ということですが、今後の見通しといいますか、市民の負担についてはどれくらい上がっていくのかということを教えてほしいと思いますし、市民の負担感ですよね、これについてはどう捉えているか。結局、新幹線が通って景気が良いようにして土地評価が上がるんでしょうけど、じゃあ直接その効果を受けている市民の方ってそんなに多くはないわけで、その負担感についてはどのようにお考えでしょうか。

-総務局長

まず土地の評価そのものが上がっております。地価の動向がそういった状況になりますので、ここ5年ほどずっと毎年のように上がっているという状況になります。今後の地価の状況についてはなかなか前もって判断することは難しいですが、今の状況が続くようですと、まだ上昇の可能性はあるのではないかというふうに考えております。そうなりますと固定資産税も、いろんな負担軽減の措置はありますけれども、上昇していくという可能性は十分考えられるかなと思っております。それに対します市民の負担感につきましては、確かに市民税のときでも実質賃金の伸びがなかなか実感できないということでしたので、そういう意味での負担感はあろうかなと思いますが、税は税の法律等に基づいての課税になりますので、ここはしっかり法令等に基づいてやっていく必要があるかなと思います。その他のいわゆる支援策等につきましては、先程の市民税も同様ですけれども、市民の生活実態も見ながらどういったことができるか、これは考えていく必要があるのかなというふうには思っております。国の動向も当然見ていきたいというふうに考えております。

-広田委員

固定資産税については、今おっしゃられました激変緩和措置もあるけれどもこれでも負担が大きいという状況でがっくし来るんですけれども、このように市民や中小の事業者については税金だけが増えているというような感じなんですよね。実態は厳しいと。だからこそ、税の所得再分配機能というのを、もちろん国がやるべきですし、県・市でも考えて具体策を練っていかなければならないと私は思うんです。なので具体的に各施策はどうだったかを次に伺います。

〇能登半島地震関連

-広田委員 

まずは能登半島地震が1月にあって、4月からR6年度は影響したという点では、先程来からもありましたので簡潔に。まず全体費用で60億円ということでしたけれども、起債等々ある中で、国・県・市の実質の負担はいくらずつになるのか教えてください。

-財政課長

お示しした60億円の財源ですが、国からの補助負担金が約15億円。県の関係、復興基金も含めてですが、県から来ている補助金等が約10億円。先程来説明しています市債には後年度、特別交付税とか普通交付税とかっていうことで交付されるもの、そういったものが約15億円。差し引きますと、市の実質的な負担は約20億円。60億円ですので全体の約35%ということになります。

-広田委員

地方がなかなか財源がないと言っている中で、突発的な、地震が起こっても35%、20億円も負担しなければならないんだという実態です。

〇人事

-広田委員

次に、人事のところは先程ありましたが、ひとつだけ。自己都合のところでは、定年退職の方も影響しているということなんで、早期退職の人数と、定年に関わらない自己都合の人数を教えてください。

-総務局長

早期退職の令和6年度、先程主要施策の23ページのところに表がありますが、早期と定年合わせて令和6年度は64人ですが、そのうち早期は24人になります。早期募集定年退職で64人とありますが、定年が40人で、早期募集に応じたのが24人という内訳になります。自己都合の90人とありますが、この自己都合の中には令和6年度に60歳に達して、定年が伸びたんですけど60歳で退職した方というものもいました。その90人の中にいた60歳以降の方は30人ですので、実質は60人がいわゆる自己都合ということになります。

〇商店街補助

-広田委員

次に商店街について伺います。平成30年度でしたか、今とは体系も事業も異なりますけれども主に店舗の賃料を支援する事業があり、つぶさに調べさせていただいたところ、開店休業中みたいなところとか、週1回しかやっていないんだというところが見受けられ、今はフォローアップ体制を敷いているという事業が成果書131ページにある中心市街地出店促進フォローアップ事業であるとか地域商店街出店促進事業です。この点についてどうなっていたかを久しぶりに確認いたしますけれども、まず、47店舗は今回継続したけれども、継続できなかった店舗が5件あると聞いていますが、何が原因で、フォローアップはどうされていたのか教えてください。

-経済局長

当該事業は、出店料及び1年目、2年目の継続時に奨励金を交付しているものでありまして、令和6年度は47件交付しておりますが、退店により1年目継続奨励金を交付しなかった店舗が2件、2年目継続奨励金を交付しなかった店舗が3件ありました。退店の主な理由は経営不振でありますが、地震の影響で市外の製造工場が被災したため閉店した店舗もあると聞いております。また、フォローアップにつきましては、金沢商業活性化センターが出店の前後に加え、1年2年の経過時の節目ごとに営業実態や経営状況を把握するとともに、必要に応じて助言するなど事業継続に向けたフォローを行ってきております。

-広田委員

退店したのが2店あって、そのうち震災の影響で経営不振だった店舗が1店舗あったということですね。残りの1店舗はどういう理由だったのかということと、次の3店舗は事業継続を節目ごとにフォローアップしてきたけれども、何が理由で続かなかったのか。お願いします。

-経済局長

退店の主な理由は経営不振であると、こちらの方は聞いております。

-広田委員

そういうことをフォローするのがTMOさん、委託された団体の役割だと思うんですけれども、そこまでフォローできなかったのか、言っても聞かずにわが道を行って失敗したのか、そのあたりの分析をお願いします。

-経済局長

経営不振であると聞いております。そこまでのことは聞いておりません。

-広田委員

結局同じなんですよ。もう何十年続けている竪町のお店とかでも一切補助金出ない中で、初めてやるよ、がんばってと補助金出して、平成30年に調べたときに本当に中途半端な状況だったからフォローアップをしますとなったけれども、結局ただただ「経営不振ですか、さようなら」ってなるようならば、今のフォローアップだってどうなのかということになるので、そこら辺をもうちょっとしっかり委託だとは言えしっかり市の方も分析しないと、これだけ家賃を出したりしている意味がないので。答えてほしかったということです。また次回までに、詳しく聞けたら教えてください。

-広田委員

次に、同じ商店街のことでは、残念ながら今回、歳入の点でその後発覚した不正のものの雑収入があったと聞いています。平和町大通り商店街振興組合の商店街プレミアム商品券の不正受給が、R6年度末とR7年度当初に発覚し、その処理をR6年度にされたと聞いていますので、その内容を教えてください。

-経済局長

令和6年度に金沢の買い物応援商品券事業補助金の事務費の一部支出につきまして、平和町大通り商店街振興組合が不正受給及び不適切会計によりまして、過大に補助金を受給した事案が発覚いたしました。令和7年3月に商店街から返還の申し出があり、令和6年度に商工費雑入として43万円の受け入れをしております。令和6年度決算ではございませんが、令和7年4月に商店街の実施した調査で、不正受給により過大に補助金を受給した事案が発覚したため、令和7年度に追加の返還金6万2千円を商工費雑入として受け入れを行っております。

-広田委員

R6年度決算に間に合った分は第1回目の発覚で、そのあと2回目はR7年度の決算に入るということの確認ができました。

〇市街地再開発事業

-広田委員

次に、市街地再開発で1点だけ。片町地区の都心軸沿線建造物の現況調査をR6年度に行ったということで、調査報告書も出されていますけれど、これはどのような結果で、どんなふうに活かすのか、教えてください。

-都市整備局長

片町地区の都心軸沿線につきましては、建物の更新が進んでいないということから、その支援策を検討するため、建物更新の意向ですとか阻害要因等について、建物所有者を対象にアンケート調査を行ったものでございます。調査項目としまして、建て替えや改修等に対する意向や考え方、そしてそれが実施できない場合の理由のほか、建物の共同化やリノベーションに対する意向、そして建て替えや改修等の検討実施に際して望む支援などについて伺ったところでございます。このアンケート調査でございますが、片町1丁目交差点から犀川大橋までの都心軸沿線区域における建物所有者101名を対象として、このアンケート調査票を発送しましたところ、65通を回収することができて、回収率については64.3%でございました。建物所有者の建て替え・改修の意向を尋ねた設問に対しましては、「現状のまま利用する」と答えられた方が最も多かったのですが、「建て替えや改修を考えている」との回答も一定数存在していました。また、建て替え等ができない理由としましては、約9割の方が「費用対効果や資金調達に不安がある」ということを挙げられておりました。一方で、建て替え等を行うために望まれる支援としましては、建て替え等への補助について、解体への補助を求める回答が多くございました。またイベント等に活用できる賑わい空間の創出に対する補助ですとか、相談窓口の充実についても一定のニーズがあるということがわかりました。この調査結果を踏まえまして、国の補助制度を活用して運用している優良建築物等整備事業には補助対象に解体費を追加することを加え、その事業の補助対象外となる敷地面積500平方メートル未満の建物を対象として、解体費をはじめイベント等に活用できる公益的空間整備費を支援する市独自の補助制度の創設が必要であると考え、先般の9月定例月議会にお諮りをし、お認めをいただいたところでございます。これらの制度を活用して、建物所有者の機運を喚起していきたいというように考えております。また一方で、建て替え等の相談回数の充実を求める声もありましたことから、今後、建物所有者が建物更新のあり方ですとか手法を検討する初期段階におきまして、市としても技術的な助言をさせていただくなど、支援に努めていきたいというように考えております。

-広田委員

この調査は、片町地区だけの話だけではなく、緊急整備地域を今後進めるうえでも、片町においての大事な調査で、しかも今おっしゃったように、今年度の解体を対象とした補助に結びついていくようなものでした。今おっしゃられた内容だけだとちょっとわからないのですけれども、私が見ても良い部分だけ閲覧させていただいたところ、やはりその建物を建て替えてもどういう内容にするのかとか、町全体をどうするのかということがない限り進められないというようなご意見も見られたんですよね。それは私も巷を歩いている中で、確かに建て替えればいいってもんじゃないっていう、コンセプトであったり連携・連帯とかっていうことを商店街の人には聞かれるので、そのあたりはどのように読み取って判断していくのかということと、この間のいろんな調査を見ていると、市民の声がないんですよ。私はもちろん建物所有者が建て替えなければいけない責任があるので、そこに聞くっていうのは大事だと思いますけれど、そこの次の政策判断として補助金を出すのであれば、市民の合意がなければ、なんで片町だけだと、なんで中心部だけなんだという批判も起こりかねないので、こうした調査には市民の声っていうのは聞いていかないのか、そこらへんの考え方を教えてください。

-都市整備局長

今ほどご指摘いただきました、確かに建て替えるだけでは駄目で、建物がどういった使われ方をするのか、あるいはそのコンテンツが何なのか、そこは重要だと思っております。今回の都市再生緊急整備地域の指定を受けまして、そこの建物更新を進めていくにあたりましても、地域整備方針というものが定められておりますので、その内容に沿った形で建物更新がなされていくということがあるべき姿だというふうに思っております。その中では、当然のことながらこのエリアの新たな賑わいの創出、そういったことも目指していくところではございますので、そういったところに適う建物更新であるべきだというふうにも思っております。市民の声が、というお話もございました。これまでも建物所有者、あるいは事業者を対象にしたいろんなセミナーなども通じて、その制度の内容、支援制度の内容について、詳しくご説明をさせていただいてきているところでございますけれども、今後もそういった機会をとらえて、皆様に周知を図られるようなことで取り組みを進めていきたいと考えております。

-広田委員

もちろん緊急整備地域の方針というものがありますけれど、あれは本当に局所的な赤枠で囲った部分の方針だけであって、商店街との連携がないんですよね。この間商店街の補助で予算化されたものは、これまでは商店街の話を聞かなければいけなかったけれども、緊急整備の場合は大手資本が単独で考えられるようなメニューで、商店街の意見を聞くことなく進められるっていうのが明らかになったんですよね。その点でやっぱり商店街や市民の声を聞くっていうのを、緊急整備地域方針からもうひとつ拡大して聞いてほしいということを求めたいと思います。

〇市営住宅

-広田委員

市営住宅の件ですが、成果書178ページ、意見書64ページですが、R6年度末は入居率が82.8%、管理戸数3381のうち、政策空き家を除き583戸空いている状態です。これまでも再三申し上げてきたとおり、浴室整備は入居を促進するために大変必要な要件だと考えていますが、今のところまだ2006戸が浴室未整備という段階で、徐々に市は進めてきているんですけれども、R6年度10戸浴室改善予定だったんですが、成果書では横棒が引いてあるということで未実施だったと聞いています。なぜなのか、教えてください。

-都市整備局長

市営住宅の浴室改善事業につきまして、令和6年度に金石曙住宅で実施する予定でございましたが、国交付金の当初内示がなかったということで、追加の内示を待って本年2月にようやく工事請負契約が締結できました。適正工期を確保するという観点から、工事費であります730万円余を令和7年度に繰り越しせざるを得なかったということで、令和6年度の決算額には記載がないということでございます。しかしながら令和6年度は、円光寺住宅のリニューアル工事ですとか、緑住宅のバリアフリー化工事で、合わせて40戸の浴室改善を実施してきたところでございます。

-広田委員

国がどういう順番で内示を出すのかは不明なんですけれども、当初ではなく12月補正までずれ込んだというのは、市にとっても能登の地震でかなりニーズが高まった中では痛手だったのではないかと私は思うんです。なのでぜひ、国にどういうふうに言えるのかわかりませんけれど、しっかりつけてくれと求めていただきたいと思います。

〇金沢スタジアム

-広田委員

次に、金沢スタジアムのことについて伺います。成果書では225ページの一部なんですけれども、金沢スタジアムはR6年の2月から供用開始され、工事費は82.2億円となりました。R6年度は市民サッカー場の解体や駐車場などの周辺整備が行われたと先程ありましたけれども、総事業費でいくらになったのか、教えてください。

-都市整備局長

城北市民運動公園におきまして、旧市民サッカー場の解体工事や、南駐車場の整備工事など、金沢スタジアム周辺の整備に要した費用は、令和6年度末で約18億円でございます。

-広田委員

およそ100億円となったわけですね、スタジアムも合わせますと。さらに今年度も続いているという状況ですし、本田氏から送られたクライフコートの再設置というのも予定されている状況で、莫大な税金が投入されてきているんですけれども、計画当初から「一部のプロチームのための施設なんじゃないか」と言われていて、市民の利用ができているかというのは市がしっかり見ていかなければいけないと思います。よって、このR6年度の利用実態を教えていただきたいと思います。

-文化スポーツ局長

令和6年度の金沢スタジアムの利用状況ですけれども、まず初めに人数でいきますと、利用人数は15万3759人、その内訳でありますが、一般利用が2万3112人、プロの利用(ツエーゲン関係者の利用)が2610人、また試合観戦などの見学なり観戦者が12万8037人となっております。金沢スタジアムの利用日数でいきますと、ツエーゲン金沢が利用した日数が36日、一般の利用が57日となっております。

-広田委員

人数は、選手だけで数えればあれですけれども、ツエーゲン金沢の応援であるとか相手方も含めて多くの方が来て、それにしたってプロチーム関係のための人数だと言えます。利用日数で、当初は芝生の養生があるため60日とおっしゃっていたけれども30日増えたわけですけれども、ツエーゲン金沢の公式試合は一定決まっているわけですよね。18日は公式試合で、その前後とか使うので36日と聞いているのですが、もし本当に芝生の養生の関係で60しか使えなかったら、市民利用が57日とさっきおっしゃったけれども、差し引くと27日しか使えなくて、ツエーゲン金沢の試合の関係の方が過半数を占めるわけですよね。そうなると、ちょっとこれは市民のためのサッカー場なんですかという批判は免れないと思いますし、そもそもほとんど芝生の養生ですから、その点をどういうふうに使用料に反映するのかというのが全国で巻き起こっていて、市が設置した目的と維持に関してどうするかということが今後問われるかと思いますので、また聞いていきたいと思います。

〇ふるさと納税

金沢市資料

※わたしが考える実質収支AーB=▲6億6千万円

-広田委員

ふるさと納税について伺います。R6年度の収支はどのような状況だったか、簡潔に教えてください。

-都市政策局長

令和6年度によります寄附額でございますが、17億2270万円余となっています。これにかかる返礼品等の経費として8億3144万円余でございます。他方で、金沢市民が他都市へ行ったふるさと納税によります本市の個人市民税の税額控除額については15億5148万円余で、これに伴いまして地方交付税による補填があるわけなんですが、これが10億5387万円となりますことから、これらを総じた令和6年度の決算上の収支は、3億9364万円余のプラスとなっております。

-広田委員

黒字でみているわけですよね、4億円。ただ先程おっしゃった、いくら地方交付税で75%補填があるといっても、これについても国税・市民の税金であって、ふるさと納税を全くしないような控除などされていない方にとってはマイナスでしかないんですよ、この事業は。その点を踏まえて考えると、どんな収支になるか教えてください。

-都市政策局長

先程回答申し上げました地方交付税による補填が10億5387万円ございますので、これを除きますと収支上は6億6022万円余のマイナスとなります。

-広田委員

ふるさと納税に関わらない市民も多くいる中では、公表する際はこの収支を採用するべきだと思うので、ぜひご検討いただければと思います。

-広田委員

次に、今回のR6年度への影響はR5年度の他都市への寄付だったんですけれども、来年度についてはR6年度の他都市への寄付額が影響します。それがR5年度よりも10億円も増えて44億1700万円という数字が出ているんですよね。これはどうするのかと思うんですけれどもいかがでしょうか。

-都市政策局長

先程も申し上げましたとおり、金沢市民の方が他都市に行ったふるさと納税、これに伴う市の税上の減収分については地方交付税措置が、これは国の制度の枠内として為されるものでございます。一方で、今ご指摘いただいた本市に対する寄附金、これは増加しておるわけですけれども、金沢市民の方が他都市へ行うふるさと納税、これに伴う市税への影響額ということも増加しておりますことから、ひとつは寄附者の利便性を高めていること、これは受付のウェブサイトの充実に取り組むということが例として挙げられます。引き続きそうした取り組み、また返礼品の拡充も含めて、市の魅力というものを全国に発信することで、収入の確保に努めていくことが肝要であるというふうに考えています。

-広田委員

別の委員会でですけれども、視察に行ってまいりました。結局は選ぶ返礼品と、サイトでどれくらい宣伝ができているかということにかかってくるんですよね。そういう中では、このふるさと納税を先んじて始め、結局サイトへの宣伝費は経費ですから、経費を最初から多くの予算で確保できるところが勝ち組に乗っかったという状況が見て取れます。だから金沢市のように実直にやってきたところは本当に苦労するなと思うんです。そういうことを見ていると、そもそも仕組みがおかしい。どこかの自治体が儲かればどこかが損をするという仕組みであって、都市間の奪い合いになっていると思うんです。そして寄附行為という点でみると、2000円だけ引いてあと全額控除ですから、大口で控除された方と運営サイトの方々の利益になっているだけの仕組みだと私は考えます。よって、税制の根幹を歪め、自治体に過度な負担を課すこの制度は、私は金沢市からも見直しを国へ求めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

-都市政策局長

ふるさと納税制度は国により設けられました仕組みでございますし、その寄附についてはご寄附される方の自発的な意思に基づくものでございます。この納税制度を地場産業の振興であったり地域経済の活性化に資しているとも思っておりますし、全国的にも定着をしているというふうに考えています。また国におきまして、返礼品等のルールを厳格化するなど様々な措置というものがこれまで講じられてきておりますので、市としてはそうした制度の適正な運用に努めていく、このことが肝要であるというふうに考えています。

-広田委員

思いがあって寄附をする方もいらっしゃるとは思うんですけれども、サイトを見ていたらもう通販ですよね。そういう実態をぜひ踏まえて、見直しを求めたいと思います。

〇金沢方式

-広田委員

次、金沢方式について教育委員会の方になるかと思いますけれども、成果書の193ページの特別支援教育サポートセンター等整備事業の外構・グラウンド整備の決算が入っているので伺います。まず、この教育サポートセンターの整備とグラウンド整備にあたって、芳斉公民館、児童館、消防機械器具置き場の移転新築が要件となってきたわけですけれども、もちろん今回のグラウンドも関係していると聞いていますが、どのような理由で移転新築が決まっていったのか、経緯を教えてください。

-教育次長

特別支援教育サポートセンターおよび中央小学校の芳斉分校、長町中学校の芳斉分校の整備につきましては、施設利用者による通行車両の増加に対応するため、狭隘な運動場側道路の拡幅と、小・中芳斉分校の集約で増加いたします児童・生徒の教育活動のため、グラウンド面積の確保が必要となっていました。そこで、芳斉公民館・児童館を特別支援教育サポートセンターと一体的に整備するとともに、消防分団の機械器具置き場をデイサービスセンター玉川苑跡地に移転することにより、運動場側の道路拡幅や、グラウンドの拡張、公民館・児童館跡地での駐車場整備を進め、特別支援教育の拠点としての教育環境の充実に務めた次第でございます。

-広田委員

特別支援教育サポートセンターの拡充・充実に反対をするものではありませんし、今言われた入り口を変えて送迎のルートを変えるということは、判断があったんだろうと思うんですけれども、このときに合わせて公民館・児童館・消防分団が移転しなければならないという計画が組み込まれたわけですよね。私たちの地域でも公民館が移転するってなったら大事なわけですよ。そういう点で地域にどう説明し、合意を得てきたのか。そこまでしなければならなかったのかというようなところの説明をお願いします。

-教育次長

従前の芳斉分校のグラウンドの面積が約2100平方メートルということでございました。公民館等の移転がなければ、放課後デイサービスの送迎用の車両がかなりたくさん学校はみなさん活用されていますので、学校周辺に集まってくる、それからグラウンド内にも車両の乗り合いがあるということがございましたので、再整備にあたりましてはグラウンド内に幅員5mの送迎用の通路を設けることを最初想定しておりました。そのことによりまして、グラウンドの面積が1700平方メートルまで縮減されるということが想定されました。そこで、一体的に整備することによりまして、学校としてのしっかりとした整形したグラウンドを確保するということで、地元の方に説明をし、合意を得たものでございます。

-広田委員

教育サポートセンターの利便性のために、こどもたちのために、そういう計画になったということはわかりましたけれども、一方で、市が移転させることになるなら市が全額行うのかなと思ったら、地元からの寄附が入るんですね。これはなぜなのか教えてください。

-教育次長

金沢方式による地元負担が発生しておりますが、これにつきましてはそれぞれの施設整備にかかる負担方法を基本としながら、過去に市事業により移転した事例を参考に、土地や建物の既存面積までを既得権と認めて無償とし、これを超過する部分について地元負担の対象としたものでございます。移転整備を機に、地域から床面積を拡大したいという意向があったことから、超過分につきましては他地区の公民館建設との公平性の観点から、金沢方式による地元負担を求める必要としたものでございます。

-広田委員

超過部分は地元の求めであって、金沢方式に基づいて寄附をもらったということですね。公民館でおよそ450万円、児童館で800万円。普通建て替えをするなら数億円かかりますので、これだけで済んでよかったねとも言えるものですけれども、そもそも金沢方式に基づいてやったということです、少ない部分であっても。なので、この間の今おっしゃった過去のやり方を踏襲するならば、地元の要望書が出ているはずなんですよね。公民館では町会長全員の判子が要ります。今はまだ一つ二つの判子がつかず、動いていない公民館建設もあります。児童館では各種団体の判子をついた要望書が通常出されていますけれども、この二つの要望書は出されていたんでしょうか。

-教育次長

公民館に関しましては要望書は出されておりません。

-安宅こども未来局長

児童館についても要望書は出ておりません。

-広田委員

繰り返し私も質問し、市長も「地元の総意だ」ということで、その根拠として要望書が出ているんですよね。それは情報公開で確かめてきたものなんですけれども、今回はどちらも出されていないということになりますが、同じ金沢方式であるならば出されるべき書類だと思うんですけれども、なぜ今回に限り出されなかったのか、教えてください。

-教育次長

芳斉公民館・児童館の移転につきましては、特別支援教育サポートセンター等の整備のための道路の拡幅とグラウンド面積の確保のための市の事業でございますから、地域から要望書の提出は求めてはおりませんが、全町会長が出席する地元町連の会におきまして、合意を得ていると伺っているところでございます。

-広田委員

市の事業でも寄附を求める、総意を得るのが、金沢方式なんですよ。だからこそこれまでも、市が建て替えるけれど金沢方式なので町会長全員の判子が要ったわけですし、今もその判子がないので進んでいないのに、なぜ今回だけ異例の措置をしたのかということになると思うんです。何か今回だけ特別な理由があったのか、お願いします。

-教育次長

全町会長の判子を取っているものにつきましては、地元総意、地元主体での公民館建設事業というものでとらえております。今回は先程も答弁したように、市の事業により移転をやむなくされた公民館と児童館の移転ということでございます。さらに言えば、全会長が出席している地元町会の会において、全町会長から賛同を得て合意を得たものということで伺っておりますので、それは書類に判子を押すのと同意味というふうに捉えております。

-広田委員

じゃあ、そういう要綱か何かがあるんですか。市の都合でやった場合は判子が要らない、町会長が全員集まっている場で、しかも全員なんですか、本当に。100%全員の合意なのか。

-教育次長

先程から繰り返しになりますが、市の事業において協力してほしいということで地元に説明会に入って、すべての町会の方々、町連各種団体の方々に説明をして、合意を得ているということでございます。特に要綱等はございません。

-広田委員

なぜ判子をつくかっていうのは、地元住民に負担があるからなんですよ、お金の。今回は少額だったかもしれないけれど、それでも例えば数千円だったとしたって、世帯によっては「私はきついです、出せません」という世帯もあるかもしれないところを、総意を取りましたというのがあの判子を並べた要望書だというふうに私は理解をしていました。地元の負担=住民の負担なんですよね。その負担を判子もなしに進めたんだというのが、私はこの事業だとおもうんですけれど、寄附金が入っているという点でどのようにお考えか教えてください。

-教育次長

寄附金の有無にかかわらず、市として事業を進めるために、地元の地域の代表者の方々に説明をし、その後それぞれの町会に持ち帰って各地域の町会で協議されたものと思っております。その結論としまして、全町会長会議での合意に至ったというふうに捉えております。

-広田委員

金沢方式は、そもそも要綱やルールがないんですよね。それでも一応、判子で確認してきた実績があるんです。その中で「ないものもあったんだ」というのが私は今回驚きで、そうなると本当に金沢方式って、これまでもルールなき金沢方式と言われてきたけれども、もうその時々の判断で何でもいけるんじゃないかと。市民から信頼を失いますよね。だから言っているんですよ。せめて同じことをやってほしいと。なのでその点はぜひご検討いただきたいと思っています。公民館についても児童館についても同じなので、お願いします。

〇金沢港整備費用

-広田委員

最後に、金沢港の整備費用について簡単に伺います。成果書167ページに今回の負担額が書かれていますけれども、前年に比べて12億1900万円と大幅に増えている理由を教えてください。

-都市政策局長

金沢港の建設事業費負担金ですけれども、国の直轄事業、それから県が実施する国の補助事業、それから県単独の事業、この3つの事業合計で、今委員からご指摘がありました12億1900万円余ということになっております。前年度と比較して2億5300万円余の増でございますが、これは能登半島地震の影響によりまして、令和6年度への繰越額が、その前の年と比較をし1億9800万円余の増となったということが大きな要因でございます。

-広田委員

地震の影響とわかりました。

最後に質問ではないんですが、委員長と皆さんに確認で、明日が基金の審査になりますが、コミュニティ基金の使い方について質疑をしたいので、執行部の方でまとめていただいた資料の提出を求めたいと思うんですけれども、よろしいでしょうか。(提出されることになりました)

〇市街地再開発特別会計

-広田委員

まず、市街地再開発の特別会計から伺います。現在売れ残っている保留床の状況は意見書に書かれているとおりです。そこで、当たり前の確認なんですけれども、これが売れてしまえばこの会計はなくなるという理解でよろしいでしょうか。

-都市整備局長

そのような理解で結構でございます。

-広田委員

だけれどもなかなか売れない中で、保留床を貸しているという状況ですが、それもできていないテナントは令和6年度現在でいくつあるのか教えてください。

-都市整備局長

まずライブ1の商業床でございますが、令和6年度末時点で1階・2階・地下1階合わせまして15区画あるうち、全ての床が入居済みでありまして、空き床はない状況でございます。またリファーレの商業床でございますが、こちらは1階と2階を合わせて4区画あるうち3区画に入居しておりまして、1区画が空き床となっている状況でございます。入居率、床面積換算にしますと91%ということになってございます。

-広田委員

入居率は改善してきたのかなと思います。この1区画が借りてもらえれば、家賃すなわち、ここでいう財産貸付収入はいくら増えることになるのか、お願いします。

-都市整備局長

現在リファーレの商業床では、1区画だけが空き床となっておりますが、令和6年度におきましてはその区画に加えて別の1区画も9か月の間、空き床の状態でございました。それらが1年間を通して入居していたと仮定しますと、家賃収入は約1千400万円増えることになります。

-広田委員

そうすると、ざっと計算すると保留床の貸し付けが満床になったとしても、一般会計の繰り入れはやむを得ないという状況だと思うのですが、それがいくら必要になるのかということと、テナント全てを貸し出したとしても実質赤字であることについてどのように考えているのか、お願いします。

-都市整備局長

市街地再開発事業費特別会計の収支につきましては、主に床の貸付収入から床所有者として支払うべき施設の修繕費を差し引いたものでございますけれども、近年は修繕費が高額となっているということがありまして、令和6年度は収支に不足額が生じて、一般会計から4千200万円余を繰り入れております。令和6年度の決算ベースで、年間を通して満床の状態であったと仮定しますと、床の貸し付け収入が約1千400万円増えますとともに、空き床の場合に床の所有者である市が負担する共益費などの支出が約220万円不要となりますので、それらを加味しますと、一般会計からの繰入金は2千600万円程度になると想定をされます。そうしまして、ライブ1・リファーレともに建設からかなりの年数が経っているということもありまして、床所有者として負担すべき施設共用部の修繕費でありますとか専用部の修繕費が高額となっているということが収支不足の主な原因だと考えております。今後は売却も視野に入れつつ、まずは継続的な床賃貸に努めて、安定した収入の確保を図りますとともに、管理組合に対しては計画的に修繕を実施するよう働きかけまして、収支が改善するよう努めていきたいと考えております。

-広田委員

ライブ1から40年ですか、リファーレができて30年経っていますけれども、当初は保留床を売り切るということで計画を立て、この特別会計が組まれましたけれども、なかなか売れない、さらに老朽化することで、今は支出の方が上回ってしまって、たとえテナントを貸し出したとしても一般会計繰入が必要という中で、しかも老朽化なのでなかなか売れないしどうしようということになっていることを鑑みれば、これから進める再開発等にも公共施設を入れるみたいな話が出ていますが、これが市民の負担に後々なるわけですから、しっかり考えていただきたいと意見しておきたいと思います。

〇コミュニティ基金

金沢市資料

金沢市資料

-広田委員

次に、コミュニティ活性化基金について伺います。資料をありがとうございます。2つの資料がありますけれども、2枚目の資料を見れば、元金、販売収入がどんどん減ってきているという中で、市民にとって必要な事業が行われていることについて質問をしたいと思います。

まず、ごみ出しサポート事業についてです。要援護者ごみ出しサポート事業、当初はなかなか利用が進まなかったのですが、R6年度の活用を教えてください。予算額と決算額は載っておりますが、利用者数をお聞きしたいと思いますし、合わせて利用者の要件区分もわかれば教えてください。

-環境局長

令和6年度の要援護者ごみ出しサポートの利用者の件数をお尋ねでございます。令和6年度末では、464世帯がこの制度を利用しております。この要件区分のお問い合わせもございましたけれども、令和6年度に新規で申請された世帯の要件区分は、重複もございますけれども、要介護認定が167世帯、身体障害者手帳を保有する世帯が28世帯、精神障害者保健福祉手帳を保有する世帯が13世帯となっています。トータルは188世帯の新規の申し込みがあったのですが、認定が重複している部分がございますので、数は足すとこの数を超えてきますけれども、新規は188世帯あったということでございます。

-広田委員

だいたい要件区分の雰囲気はわかりました。決算額が498万円ですね、予算の規模と比べるとどれくらい利用があったのか。これまでは予算と決算の乖離が当初指摘されていたので、その点も教えてください。さらなる利用の周知を求めたいと思いますけれども、やはり要介護以上だけではなく、要支援の方も対象にしてほしいという声が地域からはあります。その点についてはどのように考えているか教えてください。

-環境局長

予算と決算の状況についてのご質問がございました。要援護者ごみ出しサポートにつきましては二通りございまして、1つはシルバー人材センターに委託をしまして地域のシルバー人材センターの方が要援護者のお宅をお訪ねして、ごみを地域のステーションに出すという形が1点。もう1点は、どうしてもシルバー人材センターの方が見つからないというような地域においては、管理センターの職員がご自宅の方までそれを収集に行っているという2つの形がございまして、なかなかシルバー人材センターの人材が不足している関係もあって、当初、予算が1千万円くらいあったかと思います。実際のところ決算で500万円くらいの決算しか上がってこないので、予算額も最近は500万円まで落として、だいたい予算が500万円、決算が498万円余くらいになっているかと思いますけれども、だいたい予算と決算が合っているという状況でございまして、それが不足する分については直営の職員が現在取りに行っているという状況でございます。それから、要件を緩和してはどうかというご質問については、これは平成29年度にモデル事業を実施しました。そのときに先行自治体の事例を参考に、当時は要件区分を要介護2以上として実施をしたのですけれども、それほど多くの利用がなかったということで、平成30年度に本格実施する際に、他都市と比べて利用しやすいようにということで、モデル事業の要件より一段低くして、要介護1以上として今回の設定に至ったところでございます。この事業は自らごみ出しをすることが困難で、かつ地域などのサポートを受けることができない人へのセーフティネットと考えております。今のところ要件の見直しまでは考えておりません。

-広田委員

モデル事業をされたというのを今初めて知ったのですけれども、また詳しく後ほど伺いたいと思います。地域からはやはり「要支援者はどうするんだ」という声がありますので、とはいえ担い手が不足しているという段階では、もうこれは環境施策ではなく福祉施策に移行する検討をしてもよいのではないかというふうにも考えています。それは意見として。

 次は、地域除排雪活動支援事業ですね。補助の名前は地域除排雪活動費補助制度など、小型除雪の機械購入とかも入るんですかね。もしあれでしたらその内訳も教えてほしいんですけれども、当初予算が3000万円というふうに聞いていますが、決算上大きく膨らんで9200万円余というふうになっていることについて、どのようにお考えか教えてください。

-土木局長

令和6年度の地域除排雪活動費補助、2度雪害対策本部が設置されまして、延べで424団体、9218万4千円の額を支援しております。予算が3000万円で決算が9000万円になったことについては、これは天候によるものというふうに考えており、毎年の天候についてはこれまでの降雪量に見合った平均額をだいたい計上しておるところでございます。

-広田委員

ただ近年、おそらくこの支援事業については、地域除排雪活動費補助制度を利用しやすくもしているし、する気候条件もあるということで増えてきていると。で、決算との乖離が出ているというふうに思っています。次に除雪全体の予算のことですけれども、積雪量が多い年というのは特別交付税の措置が年度末に行われますけれども、その算定にこの地域除排雪活動費補助を使った分を計上できるのではないかと私は質問したことがあるんですが、R6年度からはその額を計上して、県・国に報告したというふうに聞いていますが、それで特別交付税の中に入ったことになるのか、その計上をしたのはどんな理由からかおしえてください。

-財政課長

こうした地域除排雪活動支援事業も含めまして、年間の除雪経費については特別交付税の対象となるということになっています。例年、基本的には2月の上旬くらいに国から県を通じて照会があるんですが、そこまでの実績と、2月以降は過去4年間の平均実績をもとに必要な除雪経費を試算して国の方へ特別交付税の需要額として申請しているということになっています。このかかった経費をいくら申請するのかというのは、基本的には一般財源ベースで申請してくれということになっておりまして、国庫補助金なども一部入っておるのですが、そういったものを除いて申請しております。これまではこの地域除排雪経費は地域コミュニティ活性化基金を充当しておりましたので、金沢市自らの判断でその部分は除いて申請していたところなんですが、地域コミュニティ活性化基金は市独自事業でありまして、あくまでの市の自主財源ということになりますので、改めて申請先である県とも協議を行いまして、その結果この特別交付税の需要額として申請しても問題ないということになりましたので、令和6年度よりこのコミュニティ活性化基金の分も含めまして国の方に申請を行いました。除排雪経費は概ね20億円ほどかかっているのですが、そのうち一般財源相当額といたしまして今年度は15億円程度を県の方へ申請しております。ただこの額のうち、国の方から普通交付税に既に措置している分として9億円ほどが定められていますので、その差額6億円ほどを金沢市の特別事業ということで国の方に申請しております。

-広田委員

この特別交付税の申請のときの積み上げは、聞くところによると大雪で土木局などが残業などになった人件費も出るなど、かなり認められているというふうに聞いています。なのでこれまで地域除排雪活動費を入れてこなかったのがもったいないと思いますし、より積極的に、つまり国も県も除雪と認めているわけですから、そこは申請するように引き続き求めたいと思います。それに、性質から言うと除雪は地域コミュニティを活性化するためというより、みなさん必要に迫られてやっているインフラ事業です。なので基金からではなく、私はそもそも道路管理費から出すべきだと考えているのですが、その点はどのようにお考えでしょうか。

-財政課長

財源措置につきましては、今ほどの広田委員のご意見も踏まえ、また来年度以降の予算編成の中で検討していきたいとは思っておりますが、この地域コミュニティ活性化基金につきましては、地域コミュニティ活性化推進審議会で議論したうえでまたその充当する事業を検討していくことにもなりますので、その両面からまた来年度以降のあり方について検討していきたいと思っています。

-広田委員

 ぜひその審議会でも、なかなか難しい話かもしれませんけれども、どう財政をやり繰りしているかということもお話いただければ、じゃあわざわざ基金を(使わなくても)ということにもなるかもしれないので、ぜひ説明をしていただきたいと思います。

そしてそもそもこの基金は、先程の経年の表を見てもわかります通り、ごみ量が減れば縮小するという性格を持っています。なので私は市民との関係でいえば、今燃えるごみと埋め立てごみは減ったという事実がありますけれども、これは市民の努力、社会情勢ももちろんあるんですけれども努力という点もありますので、事業数を増やしたり減ったりして調整するんじゃなくて、ごみ袋の料金を減らしていくということの方が市民の理解を得られると思いますが、その点はいかがでしょうか。

-環境局長

この現在やっています指定ごみ袋の料金につきましては、導入時に他都市の状況等を踏まえ、この額が適正ということで設定したものでありまして、今のところ見直す予定はございません。

-広田委員

今物価高騰で、このごみ袋の販売経費だって高騰してきているわけじゃないですか。その分、市民のみなさんも他に買うものも高騰していて、せめてごみ袋だけでも下がらないかっていうご意見はさらに強くなっていますよね。先程の性格からしても、その点はご検討いただきたいと思います。

最後に、今日出していただいた基金の資料について、とてもわかりやすくて見やすいので、予算のときもここの基金の使い方の概要は載っているのですが、結局1年間どう使ったのかという全体像が見えないままなので、ぜひ、これは他都市でもやっていますけれども、市民のみなさんにこのように使っているんだということで、今日提出していただいた資料を市のホームページに載せるなど公開を求めたいと思いますがいかがでしょうか。

-市民局長

ご提案の件につきましては、本市の決算全体の公表の仕方というのもありますし、他の基金の事業の公表の仕方といったようなこととのバランスを考える必要がありますので、どういった形で公表するのが適当なのかということをこれからまた調査・検討していきたいと思います。

-広田委員

この基金は、市民から直接集めているという性格を持っているので、他の基金とは別に整合性を考えなくてよいのかなというふうに思いますし、他都市のごみ有料化のページみたいのをまとめているんですけれども、必ず使い方を載せています。導入のときにたくさんいろんなホームページ見ましたけれども。ですので、ぜひお願いしたいと思います。

〇国民健康保険特別会計

-広田委員

次に、国民健康保険の特別会計に移ります。令和6年度はやはり震災の影響を受けているという点で、被災者の保険料減免が行われましたけれども、その実績と国からの今のところの補填分を教えてください。

-市民局長

令和6年度の決算におきます国民健康保険料減免実績につきましては、502件、5289万円となっております。また、国からの補填額につきましては、これは2種類、特別調整交付金と災害臨時特例補助金というのがありまして、その2つを合わせまして2130万3千円となっております。

-広田委員

今後の見通しとしては、国からすべて補填される、市の独自分を除いてですけれども、国がやったらという通知が出た分については補填がされるのか、お願いします。

-市民局長

国の制度に基づいてやった分については補填されると考えております。ただ、市独自で行ったものもありますので、全てが補填されるわけではないということを申し添えておきます。

-広田委員

おそらく市独自分というのは、保険料減免は他の自治体よりも実は拡大してやっているので、その点は良かったかと思いますが、国保財政にとっては厳しいということはありますので、その点も本当は地方がこれだけ頑張っているのだから国からというふうに私は考えています。

次に、被災者の医療費の方も減免、免除でしたけれどもありましたが、これの実績と、同じように国からの補填と今後の、これは市独自分というふうに途中はうつったかもしれないですけど、お願いします。

-市民局長

お尋ねの医療費の一部負担金の減免実績につきましては、4010件、2819万6千円になります。また国からの補填額は、保険料同様に特別調整交付金と災害臨時特例補助金を合わせまして、1764万4千円となっております。

-広田委員

国からの補填がだいぶ少ないように思うんですけれども、確か途中ではしごを外したというか条件を厳しくしたと思いますが、その分は市の独自負担ということになるかと思いますけれど、今後まだ少し来る予定はあるのか教えてください。

-南市民局長

決算で申し上げた数字ではございますので、令和7年度においても一部収入があったのではなかったかと思います。

-広田委員

ただ制度上、全額来ないという制度に途中からなっていますので、そして9月末まで国はやったらどうかという通知だったんですけれども6月末で今年度打ち切ったというのはいかがなものかということを申し添えたいと思います。

次に、まとめになりますが、令和6年度は地震後の保険料の減免であるとか医療費一部負担の免除もありながら、基金を取り崩して保険料を据え置いて1年経過したということになります。それは、厳しい財政運営ではありましたけれども、被災者にとっては助かった部分があると大いに思いますけれども、実際その影響を受けてR7年度は保険料を引き上げることになっています。そもそも保険料負担はほかの保険から比べても高く、住民の負担はもう限界であるというふうに考えます。こうした地震など突発的なときのためにこそ基金を使うべきであって、日々の保険料は国費の投入で抑えられるよう求めるべきではないかと思いますが、伺います。

-市民局長

委員がご指摘のように、国民健康保険制度は市民生活にとって欠かせないものでございます。将来にわたって安定的で持続可能な制度であり続けるためには、国の責任ある財政措置が不可欠であると考えます。これまでも要望はしてまいりましたが、引き続き全国市長会などを通じて国庫負担金割合の引き上げや国保財政基盤の強化を国に求めてまいりたいと考えております。

〇介護保険特別会計

-広田委員

最後に介護保険の特別会計について伺います。

令和6年度は3年に1回の保険料改定の年でした。保険料は据え置いたということで、大変努力されたと思います。その3年間の1年目ということで、どういう決算になったかということですが、まず基金の取り崩しが当初予算よりも大幅に減った結果となっていますが、理由を教えてください。

-福祉健康局長

令和5年度からの実質的な黒字額が約3億4千万円余りありました。それを令和6年度に繰り越ししたことに加えまして、令和6年度の当初予算で見込んでいたことに比べまして国からの調整交付金が増えたこと、また保険給付費が減少した、そういうことによりまして収支が改善することになりました。その結果として、収支不足を補う介護給付費準備基金からの取り崩し額ですけれども、当初予算では7億1500万円余を見込んでおりましたが、結果的に2億6300万円余の取り崩しで済んだということになります。

-広田委員

要因としては保険料の剰余分といいますか、その分と、給付費が減ったということです。

次にR6年度の黒字、一応黒字となっていますけれども、これが介護保険会計上はR7年度決算にも影響するというふうに言われていますが、今のところどのように影響するか、わかれば教えてください。

-山口福祉健康局長

令和6年度の実質的な黒字額ですけれども、2億6900万円余が生じております。これを令和7年度に繰り越します。従いまして、その分令和7年度の収支の改善が見込まれます。今後の保険給付費の動向にもよりますけれども、収支不足を補う基金の取り崩し額が当初の予定よりも下回ることも考える、そういうような影響が出るのではないかと思っております。

-広田委員

そして介護保険においても、今回地震の影響があったと思います。先程同様、被災者の保険料や利用料の減免実績と国からの補填額を教えてください。

-福祉健康局長

令和6年度決算に反映している部分ですけれども、この地震の減免で、保険料につきましては997名で6616万6千円の減免、その分の国からの財政補填ですけれども、特別調整交付金と臨時特例補助金とを合わせまして1188万5千円となっております。また、介護サービス利用料の減免につきましては、170名で2430万6千円でございまして、国からの財政補填は特別調整交付金と臨時特例補助金とを合わせまして269万円となっております。

-広田委員

令和6年度決算ベースでみてですけれども、全然国からの補填が足りないという状況かと思います。まとめて質問しますけれども、制度開設の第1期は保険料の基準額が3150円、7期まで引き上げが行われ、現在9期はそのまま据え置きで6590円と2倍以上になっています。このまま利用者数も増え、財政が厳しいことが想定されています。しかし、この介護保険特別会計というのは、一般会計から今されている以上の繰り入れをして保険料を引き下げるということは許されていません。今後高齢者が増えれば給付が増加し、結果として保険料を引き上げざるを得なくなるということが想定されますが、国保と同じで市民の負担にはもう限界があるというふうに考えます。そして今回、地震などの突発的な影響もあります。それでも国の補填はこの1年の決算には到底及ばない額しか補填がされていないと。私は総じて、国にもっとこの介護保険について国庫負担の増加を求めるべきだと考えますがいかがでしょうか。

-山口福祉健康局長  

介護保険制度ですけれども、市民生活に欠かせないものとなっております。将来にわたって、高齢者も増えてきますので、持続可能な安定的な制度となることが必要というふうに考えております。そのためにも、やはり保険者である自治体の財政負担であったり被保険者である市民の保険料負担が過大なものとならないようにすべきであるというふうにこちらも考えております。国庫負担率を引き上げることを全国市長会を通じて要望しておりますし、これからも要望していきたいと考えております。

書類審査

討論

日本共産党市議員団を代表して、認定第1号令和6年度金沢市歳入歳出決算認定について、認定できないことを表明し、主な理由を述べます。

2024年度は1月に発生した能登半島地震の罹災認定や復旧が本格化した年であり、長引く物価高騰により実質賃金はマイナスで推移するなど市民生活にとって厳しい1年でした。しかし歳入は予算の1904億を大きく上回り2186億円と上振れしました。実質収支は使い道が決まった繰り越しを差し引き50億8162万円の黒字となりました。歳入のうち(定額減税分を除いた)実質の税収については、個人市民税、法人市民税とも昨年度決算や予算を上回りました。しかし名目賃金や売り上げが伸びたとしても物価高騰、実質賃金が低く、市民生活や地域のなりわいを守る自治体本来の役割が問われました。

その視点に立ち、以下、認定できない理由を述べます。

まずは、長引く物価高騰の中で、市民の経済的負担の軽減がなされなかった点です。

この年は定額減税として1人当たり4万円の減税が行われました。発表前の世論調査から「評価しない」との回答が6割前後を占め、効果がうすい場当たり的な減税であることが指摘されましたが、その通り効果を実感するお声は薄い一方で、システム改修で2700万円、さらに職員にも多大な負担をもたらしました。

そして国民健康保険や介護保険などの高過ぎる保険料は、市民の暮らしにおいて大きな負担となっています。国民健康保険料は保険料率は据え置いたものの負荷限度額を2万円引き上げました。国民健康保険加入者には年金生活者や非正規雇用者が多く、加入世帯の7割が年収200万円以下という家計状況にあるにもかかわらず、保険料はほかの医療保険と比べて約2倍の保険料になっており保険料の引き下げが必要です。

介護保険は第9期計画の1年目であり介護保険料について市は基金を繰り入れ据え置く判断をしましたが、2023年度からの繰り越しや保険給付費の減少などで基金の取り崩しが大幅に削減されました。

国民健康保険・介護保険ともに、基金を保険料の引下げに活用することを求めます。

その一方で、国の責任は不十分です。2024年度は能登半島地震の被災者に対し、国保、介護ともに保険料の減免や医療・介護自己負担分の減免が行われました。しかし国からの補助は減らされ12月には本市への交付はなくなり、翌年6月には石川県内市町の国保や後期だけが富山や福井が9月まで続ける中で免除打ち切る結果となりました。平常時もそして災害時も含め国へ国庫負担割合の引上げを要望することを求めたところ、市としても全国市長会を通じて国庫負担割合の引きあげや財政基盤の強化を求めていることが確認できました。

その一方で市民生活が大変な中、不要不急、市民の理解も得られていない事業に莫大な予算が使われました。

一つ目は、城北市民運動公園整備事業として、金沢スタジアムが2024年2月から供用開始されました。当初、改修計画だった市民サッカー場が議会での議論や市民的な合意形成が不十分な中、移転新築となり、本体工事費総額は2024年度末で82億2,000万円と膨れ上がりました。2024年度は、市民サッカー場解体費や駐車場など周辺の整備で18億円、しめて100億円を超える事業となっています。さらに2025年度旧市民サッカー場跡地の整備が始まっています。

供用開始から1年の利用状況ですが、93日利用のうち、ツエーゲンの利用は36日、市民の利用は57日でした。しかし基本的には天然芝の養生のため年間利用日数が限られ、本来は60日。ツエーゲンの試合が優先ですから市民の利用は半分以下という計算です。さらに利用日数の少なさ故に収益も限られるのが実態です。そもそも、J1規格を視野に整備していますが実態は異なります。今後5000席の増設、Jリーグがさらなる規格の変更をした際などどこまで市税を投入するかしないかという点については市民的合意が必要です。

2つ目は南部共同調理場建設についてです。市内泉本町地内に総事業費53億円、2024年度は30億1千万円の事業費で8,000食規模の共同調理場建設が進められました。2025年9月に供用開始されましたが、市内4か所残っていた単独校調理場が廃止・吸収され、本市の調理場は全て共同調理場となりました。さらに今後の計画では、駅西・臨海地区に1万1,000食の大規模共同調理場を建設する計画があります。巨大な共同調理場ばかりの自治体は全国でもまれであり、食の安全・安心や食育の観点、また、地産地消や災害時の対応においても単独校調理場を増やすことが望ましいと考え、計画の見直しを求めます。 

今回、南部共同調理場の視察であきらかになったのは、給食の配送業務については委託業者が下請け業者に再委託を行っていることです。その中身は、車両の確保、ドライバーもすべて下請けへの再委託となっていることが判明しました。契約では、一括再委託もしくは主たる業務の再委託や請負を禁じています。教育委員会は主たる業務はマネジメントであり配送ではないとしますが、苦しい言い訳です。労働者の待遇や子どもたちの安全安心に関わることから、その実態を把握するよう求めておきます。

書類審査の中では、東部の共同調理場では契約で職員の配置を決めていますが、その標準数に達しない日が多く見受けられました。

これらの事象は、昨今の共同調理場問題として調理員の不足や物流業界全体におけるドライバー不足であることの現れであり、その点からも共同調理場計画の見直しを求めます。

3つ目は金沢港についてです。金沢港建設事業については、多額の税金投入が続いています。大手企業コマツの工場の誘致やクルーズ船の誘致のために、岸壁改良工事や施設整備など、金沢港の港湾整備事業の全体計画額は2006年から2026年までの20年間で464億円であり、そのうち本市の負担金は88億円にものぼる予定とされてきました。2024年度は能登半島地震の修繕の影響で増えている点もありますが、12億2000万円もの負担です。市民の暮らしが厳しさを増す中で、一部の大手企業のために多額の税金投入が行われたことは認められません。

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 私は、日本共産党市議員団を代表して、議会議案第17号外国人の国民健康保険料及び住民税に係る未納対策を求める意見書に反対する討論を行います。

 自由民主党のホームページによると 今年、4月22日自由民主党の外国人材等に関する特別委員会と在留外国人に係る医療ワーキンググループの合同会議が開かれ、関係省庁から説明を受けたとしています。

 その際、厚生労働省が国保の納付率はデータのある自治体区150自治体の平均は63%で、日本人を含めた全体の平均の93%よりも低い。と自民党ホームページの中で報じています。

 一方、政府は、今年5月20日衆議院の質問主意書に対する答弁書の中で、「厚生労働省が提示した資料は一部の自治体を対象にした調査である」として、「国民健康保険料の納付率は、外国人が日本人を大幅に下回っていることが明らかとなったとは考えていない」と述べています。

 また、住民税についても、今年5月13日参議院行政監視委員会において、政府答弁において、「外国人に限った個人住民税の滞納額、滞納件数については、総務省では現時点で把握していない」と述べています。

 したがって、この意見書が述べている「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている」との記載は、根拠が明確ではありません。

 まずは、自民党本部や政府に対し状況をお聞きし対応されることをお願いしたいと思います。

 よって、根拠が明確でないこの意見書には反対です。

 なお、今年7月15日厚生労働大臣の記者会見について同省の広報室が明らかにしています。その記者会見において、次のような質問が記者からありました。

 「SNS上で外国人に関する根拠のない投稿が拡散されていても厚生労働省所管の政策に言及している投稿についてお伺いします。『外国人による国民健康保険料の未納が年間で4000億円』とする投稿が拡散されていますが。これは事実でしょうか」

これに対し、厚生労働大臣は次のように答えています。

 「令和4年度の国民健康保険料の未納額については、外国人に限らず全体で約1457億円であり、『外国人の未納額が年間4000億円』という情報は、当方の認識とは異なっています」との大臣からの発言です。

 間違った情報によって、なすべきことがゆがめられることはあってはなりません。  以上で反対討論を終わります。

 私は、日本共産党市議員団として、議会議案第17号外国人の国民健康保険料及び住民税に係る未納対策を求める意見書について質疑いたします。

 この意見書に記載のある以下三点について果たして根拠あるものなのかただしておきたいと思います。

 第1点は、この意見書の前半の文章に次のような記載があります。

 「外国人による国民健康保険料の納付率が日本人を含めた全体の納付率より大幅に低い旨の調査結果が厚生労働省によって示された」との記載です。

 いつ、どのような場所で、どんな内容として示されたのか。伺います。

 第2点は、この意見書は、先の文章に続き、次のような記載があります。

 「徴収されるべき住民税についても、出国した外国人等に係る未納が確認されている」 との記載があります。

 一体、どんなところで、どんな内容として確認されているのか。伺います。

 第3に、この意見書は、先に示した二つの記載に続き、次のような認識に立ち、外国人の国民健康保険料及び住民税に係る未納対策を求める意見書としています。

 「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている」

としています。

 果たして、こうした状況にあるのか。こうした認識に至った経緯について明らかにしていただきたいと思います。

答弁(自民党・上田雅大市議)

 まず初めに、この意見書に記述されている「外国人による国民健康保険料の納付率が日本人を含む全体の納付率より大幅に低い旨の調査結果が、厚生労働省により示された。」いつ、どんな内容として示されたのかとのお尋ねでありました。

 本年4月22日に行われた、自民党内の外国人材等に関する特別委員会及び在留外国人に係る医療ワーキンググループの合同会議において、厚生労働省より、外国人による国民健康保険料の納付率は、データのある約150自治体の平均が63%で、日本人を含む全体の平均の93%より低いという説明がなされたとお聞きをしております。

 次に、「徴収されるべき住民税についても、出国した外国人等に係る未納が確認されているところであり、とはどんな内容か、お示しいただきたい」とのお尋ねでありました。

 本市において、令和6年度の外国人に対する市税等について、執行停止、いわゆる未納の実績として、海外退去によるものが80件で、696万7000円であることを本市所管課に確認しております。

 最後に、「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている」との記述について説明をいただきたいとのお尋ねでございました。

 税の原則としまして、税は公平でなければならず、また、国民健康保険料についても、その負担は公平の確保が必要です。これは日本人だけに限らず、外国人をも含め、広く日本社会の構成員に当てはまるものでなければいけないものです。これらの制度、そして、その公平性を維持していくために、外国人に係る公租公課への未納対策が、今日の重要な社会的課題であると考えております。

以上です。

再質疑(本共産党・森尾嘉昭市議)

 この意見書が記載している内容は、適切なものなのか。という点が最大の問題点です。

 今、説明のあったように、自民党内での会合の席上で出された資料だと、いうことが答弁の中で示されました。では、国会の場では、どういうやり取りと答弁があったのか、という点を指摘しておきたいと思います。

 政府は、今年5月20日衆議院の質問主意書に対する答弁書の中で、「厚生労働省が提示した資料は一部の自治体を対象にした調査である」として、「国民健康保険料の納付率は、外国人が日本人を大幅に下回っていることが明らかとなったとは考えていない」と述べています。これが、政府の見解です。

 第2に、住民税についても、今年5月13日参議院行政監視委員会において、政府答弁において、「外国人に限った個人住民税の滞納額、滞納件数については、総務省では現時点で把握していない」こう述べています。

 では、答弁のあった、本市はどうでしょうか。金沢市総務局納税課によると令和6年度の外国人に対する市税等の執行停止実績について、海外退去によるものが、80件・696万7千円とのことです。これは、金額では執行停止全体の約4%です。

 では、なぜ、こうした事態が起こったのか。

 住民税は、前年度所得により確定し、納付書が送られます。しかし、納付書が送られた時、すでに転居しており、あらたな住所がわからないことが出てきます。そうした場合、やむを得ず、執行停止をせざるをえない現状があります。

 答弁者、こうした事態を認識し把握しているのでしょうか。外国人の住民税未納だけが特段問題だとする理由があるのでしょうか。改めて答弁をお願いいたします。

答弁(自民党・上田雅大市議)

 森尾議員に再度、答弁をいたします。今ほど自民党のワーキンググループによる説明をさせていただきましたが、令和7年5月19日の参議院予算委員会におきましても、厚生労働省より答弁がなされております。「被保険者の支え合いで成り立っております医療保険制度におきまして、外国人の方にも適切に保険料を納付していただくことが重要だというふうに考えております。」ご指摘の外国人の国民健康保険料納付率は、自治体のシステムにより、外国人の保険料の収納状況が把握可能な自治体、約150自治体に対し、1人集計した結果、納付率が63%というデータが出ております。引き続き、システム改修等が必要になって参りますが、全国的な実態調査の実施に向けて、調整を進めるとともに、保険料を適切に納付していただけるよう取り組んでいく必要があるというふうに考えておりますという答弁でございました。

 また住民税につきましては、今ほど80件、696万7000円という回答させていただきましたが、件数におきますと、約300件の執行停止件数があります。この80件の件数を%で計算しますと、約27%の執行停止の率があるということであります。実際に696万7000円の未納があるということでありますので、ここがやはり一番問題だということであります。税は公平な制度でございますので、未納というようなことはやはり問題すべき内容だというふうに考えておりまして、自民党として、意見書を今回、この議会で提出させていただくということで問題意識を強く持っております。

 以上です。

再々質疑(本共産党・森尾嘉昭市議)

 政府公式見解として、先ほど指摘しました質問主意書に対する答弁書が、直近での政府の見解です。

その中に、次のようなくだりが述べられています。

 「厚生労働省が提示した資料における調査については、いずれも一部の自治体を対象にした調査であるところだ。」こう述べた上で、「把握可能な自治体、こちらのところについてよくお聞き取りを行い、その結果を踏まえた分析を、速やかに進めていきたい。」という答弁を述べ、「現時点では、必ずしも国民健康保険料の納付率は外国人が日本人を大幅に下回っているっていうことが明らかになったとは考えていない。」これが、数字からも、政府が述べた答弁と現状となっています。

 この事実をしっかりと受けとめなければならないと考えています。

 そしてまた、今度の意見書が述べている「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている。」いうことについて、答弁がありませんでした。

 一体、事実に基づいて、国保料のみの住民税の未納が、外国人に関わって、重要な社会問題になっている。一体、何を根拠に述べているのでしょうか。

 まともな資料と根拠がないまま、外国人をターゲットに、こうした意見書が作られることは全く根拠がないと考えています。意見書として成り立たない。この点について、再度答弁を求めたいと思います。

答弁(自民党・上田雅大市議)

 再度、森尾議員にお答えいたします。社会的問題となっているというふうなことに答弁が不足しているということでありましたが、財政負担、給付の公平性として、未納が増えますと、自治体の歳入が減少し、国保や福祉サービスの財源が圧迫され、納付している他の住民との負担の不均衡が生じる可能性があること。また、医療福祉の安定性からも、国保料の未納が広がると、被保険者負担の隔たりや給付抑制の圧力が高まり、地域医療や福祉サービスの質や持続可能性が損なわれるおそれなどがあることにより、今日の重要な社会的課題だと考えております。よって我が自民党会派といたしましても、意見書を提出させていただいてるところでございます。

 また再度繰り返しになりますが、納付につきましても、今、現状把握可能な自治体、約150自治体に対し、聞き取り集計した結果が、納付率が63%というデータが出ております。このデータは厚労省が発表しているデータでございますので、正確なデータだというふうに認識をしております。我が会派といたしましては、この内容で問題はないというふうに考えており、それぞれの見解の相違かと存じます。

 私は日本共産党市議員団を代表し、議会議案第16号「生活保護基準引き下げ訴訟判決をふまえた改善を求める意見書」について、提案理由の説明を行います。

 本年6月27日、最高裁判所は、2013年から2015年にかけて3度にわたり実施された、平均6.5%、最大10%、年間削減額にして670億円にも及ぶ、史上最大規模の生活保護費の引き下げについて、その違法性を認め、減額処分を取り消す判決を言い渡しました。この判決は、国の生活保護行政が、憲法13条の「個人の尊厳」、憲法25条および生活保護法3条が保障する「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を侵害し続けたことを厳しく断じる、きわめて画期的なものです。

 しかしながら、判決から2カ月以上が経過しても、国は原告に対して引き下げ分の補償を行わず、当時の判断について謝罪すらしていません。厚生労働大臣は、判決後の8月15日に反省の意を表明しましたが、「謝罪をするかどうかも含めて専門委員会の結論を踏まえたい」と述べ、いまだ謝罪には至っていません。専門委員会の結論を待つまでもなく、直ちに謝罪をすべきです。

 さらに厚生労働省が果たすべきは、最高裁判決を真摯に受け止め、勝訴した原告・弁護団と協議のうえ、差額保護費の遡及支給など、被害回復措置を速やかに実施することです。

 生活保護利用者は、基準の大幅な引き下げによる長期的な影響に加え、物価高騰や猛暑の影響で生活が一層困難となり、生存権と人権が侵害され続けています。全国で訴えを起こした原告1,027名のうち、2割を超える232名がすでに亡くなっており、ここ金沢でも原告4名のうち1名が亡くなられました。原告は、「一日対応が遅れれば、それだけ命が脅かされると認識してほしい」と強く訴えています。まさに本日午後、金沢市の控訴審判決が名古屋高裁金沢支部で言い渡されます。憲法25条に基づき、国民の生存権を守る「最後のとりで」として生活保護制度は機能すべきです。

 この意見書は、国に対し、被害の回復のため、原告および生活保護費引き下げの影響を受けたすべての生活保護利用者に対して速やかに謝罪を行い、減額された生活扶助費を遡って支給すること。また、同様の違法行為が二度と繰り返されないよう、生活保護行政の誤りについて検証を行い、再発防止に努めることを強く求めるものです。

 議員各位の賛同をお願いし、提案理由の説明といたします。

 能登半島地震の被災者に対する医療費窓口負担分・介護利用料免除について、国は免除を行った場合の保険者への財政支援を今年9月末まで延⾧する旨を3月末に通知しています。しかし、石川県内市町の国民健康保険および県後期高齢者医療保険は、今年6 月末をもって免除を打ち切りました。同じ被災地である富山県や福井県の市町、協会けんぽなどでは今もなお継続しています。

 国および自治体の最大の責務は、国民・住民の生命と財産を守ることにありますが、医療費・介護利用料免除は被災者にとってまさに「命綱」です。これを断ち切ったことは、到底容認できるものではありません。しかも、震源地である石川県だけが打ち切ったことは被災者からも失望と怒りの声が寄せられています。

  

 石川県保険医協会が実施したアンケートでは、被災された方々から5000件を超える回答があり、免除打ち切りについての影響の内容は、「通院に影響がある」との回答がおよそ85%、影響の具体的な内容は「生活費を切り詰めて医療費に」が63.6%(2542件)、「受診回数を減らす」が43.9%(1754件)、「受診せず我慢」が27.8%(1112件)となっています。「免除が打ち切られたら通院をやめ避難先で孤独死するのみ」「国は能登を見放したのですね」といった追い詰められた声も寄せられています。

 医療機関へのアンケートでは、「免除が終了した場合に患者の診療に影響があると思うか」との質問に、「影響がある」との回答が7割を超えました。受診抑制や診療拒否、重症化の懸念、さらに「災害関連死増加につながりかねない」との指摘もありました。

 石川県の免除が打ち切られた要因として、国が今年1月から免除に対する補助実施の基準を厳しくし、一部保険者へは補助の減額あるいは全く出なくなったということがあります。

 現在も免除を行う多くの被災自治体で財政負担が生じています。

 また、県内の国保・後期高齢者医療は震災の影響により医療給付費が増大し、財政が悪化しています。もともと抱えていた制度の脆弱性が、震災と過疎・高齢化の進行で一層深刻化する事態になっており、被災自治体は、このままでは保険料・税を引き上げざるを得ないほどに追い詰められています。 被災地をこれ以上疲弊させることなく、被災住民が安心して医療・介護を受け続けることができるよう、国において国保・後期高齢者医療、介護保険サービスへのさらなる財政支援を行うよう求めるものです。多くの議員の賛同を呼びかけ提案理由といたします。

 私は、日本共産党市議員団を代表して、反対討論を行います。

 共同通信社が行った世論調査によると、石破首相の退陣が自民党の信頼回復につながるかとの問いに対し、「つながらない」と答えた方が、76.4%にのぼりました。やってほしい課題について聞いたところ、物価高対策が最も多く、30.7%に達しました。今の政治に対する国民の厳しい声が反映していると考えます。そして、物価高対策が切実なものとなっています。この9月補正予算は市民が求めている暮らしを守る課題にどのようにこえたかが問われました。

 わが党は、提出された議案16件のうち、議案第22号、議案第30号、議案第31号の3件に反対です。

 その主な理由について述べます。

 第一に、議案第22号、令和7年度金沢市一般会計補正予算(第3号)に反対です。

 国の認定を受けた民間都市再生事業は、2015年から166件、都市再生緊急整備地域には、この7月2日、金沢市を含めて55事業が指定されています。そして、大都市をはじめ、各都市で民間大企業、大手不動産、ディベロッパーなどが大規模な開発事業を進めています。

 こうした特定の大手事業者に対し、容積率の緩和、高さ制限の撤廃をはじめ、税制措置においては、所得税・法人税、登録免許税、不動産取得税や固定資産税・都市計画税の減免など優遇措置が行われています。その額は、2020年から2024年の5年間で総額583億円にのぼっています。

 超高層複合タワーが建設され、上層階のマンションが、海外からの投資対象となり、夜間には部屋の明かりがつかないなど住民が住み続けるまちづくりとはかけ離れている実態となっています。また、超高層複合タワーの周辺では、ビル風、太陽の光の遮断など周辺住民への被害も発生しています。さらに、災害に対しても、長周期地震動、火災、電源喪失などの危険リスクが指摘されています。

 また、店舗出店やオフィスの進出に伴い、様々な支援が行われ、地域の商店街や事業所との連携や協調とは関係なく制度運用がされることになります。全国展開する大手資本の「稼げるビル」「儲かるまちづくり」であって、地域経済の発展にはつながりません。今議会で提案されている中小企業・小規模企業振興条例制定の主旨とも矛盾することを指摘しておきたいと思います。

 金沢市では、かつて、駅西区画整理事業、金沢駅東広場整備事業、金沢駅・武蔵北地区再開発事業、武蔵地区再開発事業、香林坊地区再開発事業と香林坊地下駐車場建設などに駅西から都心軸中心の大型再開発事業が行われてきました。

 総事業費は、3200億円、金沢市は870億円を超える予算を投入してきました。

 その背景には、アメリカからの強い要求に基づき、10年間で430兆円の公共事業投資計画と実行がありました。

 一方で、金沢市は、市民の願いと運動を背景に、金沢らしい街並みを守り、建築物の高さ制限、地区計画導入など景観の保全と住み続けられるまちづくりを進めてきました。

 わが党は、市民参加で、住み続けられるまちづくりにこそ、未来があると考えます。よって、大手事業者を優遇しすすめられる都市再生緊急整備事業に基づく一連の支援事業には反対です。

 第二に、議案第30号金沢市税賦課徴収条例の一部改正に反対です。

 都市再生緊急整備地域に金沢駅東地域が指定されたことに伴い、建設された建築物で、公共施設等の用に供した場合、その分の固定資産税を4割、5年間にわたって軽減するというものです。都市再生緊急整備地域として金沢駅東地域が指定され、この地域だけを対象とするものです。結局、再整備事業を進める大手事業者等への利便を図るもので反対です。

 第三に、議案第31号 金沢市介護保険法に基づく介護院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部改正について、反対です。

 これは、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部改正に伴い関係規定を改正するものです。

 この法律改正には、わが党は、反対しました。その理由は、第1に、医薬品のコンビニ販売の規制を緩和することです。さらに、薬剤師が確実に対応できる対面販売の要件まで緩和することは安全性の後退につながるものです。第2に、医薬品の承認制度を見直し、条件付き承認制度を拡大することは、その安全性を後退しかねないことです。第3に、医療費削減のために、後発薬品の製造能力を無視し促進したことで、医薬品不足を招いたことです。さらに、医療費の4兆円削減、11万ベットの削減が進められていることにいのち守る立場から反対であります。よって、この法律改正に伴うこの条例改正に反対いたします。

 陳情第24号、消防分団の施設、設備の全額公費による整備を求める陳情で、生活目線で金沢方式を考える会の方から提出されました。

 消防組織法第8条は、「市町村の消防に要する費用は、当該市町村がこれを負担しなければならない」と明記しています。ことから、この陳情は、消防分団の施設、設備の全額公費による整備を求めます。

 わが党は、この陳情に賛成です。

 よって、審議された文教消防常任委員会での不採択に反対いたします。 以上で反対討論を終わります。

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