お知らせ |日本共産党 金沢市議員団 |2ページ

お知らせ

-山下議員

 発言の機会を得ましたので、日本共産党市議員団の一員として質問いたします。

 最初の質問は、市立病院の移転整備についてです。地域のみなさんから寄せられた声をもとにうかがいます。新病院整備に向けた用地取得費が補正予算案に計上されました。国有地である平和町公園、約9,300平方メートルを取得するというものです。市立病院が別の地域に移転にならなくてよかったと、地元の方やバスを利用して通院されている方々からは、安堵の声が寄せられています。一方で、取得予定の平和町公園の敷地は、現在の敷地よりも狭くなります。市長はこれまで、周辺用地の取得も検討すると答弁されてきましたが、具体的な進捗や方向性が示されていません。地域では、今後の生活環境にどのような影響が出るのかと、不安の声もあります。現時点での、周辺用地取得の検討状況について明らかにしてください。

-村山市長

 現状として、県道側に隣接するところの用地についてでありますけれども、病院利用者の利便性や、あるいは緊急車両の動線の確保などの立地環境の向上が図られるというように考えておりまして、地権者に売却について打診をしているところであります。現時点でまだ合意に至っていない状況でありますけれども、基本設計の進捗を見据えながら協議を継続していきたいと考えております。

-山下議員

 地域の関心事は他にもあります。新病院移転後の現有地についてです。現病院には、比較的新しい建物も残っています。一部を活用するのか、すべてを解体するのか、解体する場合は跡地をどう活用するのか。いずれにしても、現有地は市民の大切な財産であることに変わりはありません。まちづくり全体に関わる重要課題として、新病院移転後の現有地について、どのような活用の方針を持っているのか、明らかにしてください。

-村山市長

 市立病院の移転整備につきましては、これから基本設計の段階となっていきます。まずはこの新病院の概要を固めて、実施設計・建設工事へとしっかりと進めていかなければならないと思っておりまして、現病院の敷地の活用、こちらについてはこれらの新病院の移転整備の状況の進捗に合わせて検討していきたいと考えております。

-山下議員

 ぜひ、現有地の活用方針の決定にあたっては、市民の幅広い意見を丁寧に聞きながら進めていただきたいというふうに思います。

 移転整備にあたっては、やはり地元住民への丁寧な説明は欠かせないというふうに思います。平和町公園は緑も木陰も多く、遊具やバスケットコートもあり、季節ごとにお花見や夏まつり、運動会、レクレーション活動などに、子どもから高齢者まで多くの市民が利用してきた公園です。災害時の一次避難場所になっていることからも、地域にとっては重要な場所です。地域住民からは、「いつから公園が使えなくなるのか」、「いつ新病院が完成するのか」といった移転スケジュールの関心とともに、「公園が別の場所で確保できるのか」「防災拠点はどうなるのか」といった声が寄せられています。そこで、新病院開設までの具体的なスケジュールと、公園や防災機能の代替措置について明らかにしてください。

-村山市長

 新しい病院の整備のスケジュールにつきましては、基本設計を令和8年度末、そして実施設計については令和9年度末までに策定して、そのあと3年間の工事期間を見込んでおります。詳細については設計の段階で確定させていただきたいと存じます。公園の代替機能につきましては、今後の検討となりますけれども、避難所について、この代替については地下駐車場の設計の中で、シェルター的な防災機能について考えていきたいと思います。

-山下議員

 来年度の基本設計の完了をひとつの区切りとして、整備スケジュールや公園、そして防災機能の代替え計画などについては、やはり住民説明会や懇談の機会を設けるべきだと考えますが、見解をうかがいます。

-村山市長

 地域の皆さま方に対しての説明ですけれども、地質調査の段階から整備に関する事前説明会を丁寧に行いたいと思っております。また、新病院の概要などにつきましては、基本設計がまとまった段階で広く市民に公表することを考えておりまして、あわせて地域の皆さま方にもお知らせしていきたいと考えています。

-山下議員

 市立病院は、市民のいのちと健康を守る重要な施設です。移転整備にあたっては、市民に対して情報を積極的に開示して、地域住民と丁寧な対話を重ねることが不可欠だと考えます。十分な説明と合意形成のもとで進めるよう求めます。

 次に、配食サービス事業についておたずねします。

 在宅で生活をする高齢者、とりわけ独居や高齢者のみの世帯では、加齢に伴う身体機能の低下や買い物の困難、社会的つながりの希薄化などが重なり、栄養不足や孤立のリスクが高まります。こうした中で配食サービス事業は、栄養バランスの取れた食事を届けるだけでなく、安否確認や見守りといった重要な役割を担い、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための欠かせない事業となっています。金沢市の配食サービス事業は1994年に始まり、当初2つの事業所でしたが、現在では17事業所が高齢者の在宅生活を支えています。利用者数は年々増加しており、2023年度は845人、2024年度は948人、2025年度は1月末時点で1049人と、近年は毎年約100人ずつ利用者が増えているという状況です。こうした利用者増加の背景には、様々な社会的要因があると考えられますが、金沢市はどのように捉えているのか、お聞かせください。

-山口福祉健康局長

 超高齢化社会の進展であったり核家族化などの世帯構成の変化に伴いまして、高齢者の単身世帯であったり夫婦のみの世帯が増加してきております。こうした状況を背景に、配食サービスの利用者の増加につながっているのではないかというふうに認識をしております。

-山下議員

 近年、食材費や光熱費、燃料費、人件費など、あらゆるものが上昇しており、配食サービス事業者の経営に大きな影響を及ぼしています。特に小規模事業者は厳しい状況に置かれています。いくつかの事業者からお話を伺ったところ、5年前には1食当たり200円台だった食材単価が、今年は370円~450円と2倍近くまで上がっているとのことでした。「お米の高騰が大きく影響している」、「事業継続が困難になりつつある」、「現在の委託料では厳しい」といった声をうかがっています。事業者の経営がひっ迫すれば、提供数の縮小や撤退につながりかねず、結果として、高齢者が安心して在宅生活を送るための基盤が揺らぐことになります。金沢市として、配食サービス事業者の経営実態をどのように把握しているのか。また、物価高騰が事業運営に与えている影響についてどのように認識しているのか、お聞かせください。

-山口福祉健康局長

 一部の事業者からは、物価高騰に伴う食材費の上昇であったり昨今の深刻な人手不足に伴う人件費の高騰、こういったことが経営を圧迫しているとの声を聞いております。明年度の予算では、安否確認に要する市の委託料単価の方を増額することといたしております。

-山下議員

 2026年度当初予算案では、見守りに要する人件費の高騰をふまえ、委託料を1食あたり200円から220円へ引き上げるという方針が示されています。引き上げ自体は大変歓迎できますが、食材費の高騰が続く中、現行の委託料の考え方では事業者を支えきることはできません。他自治体では、より踏み込んだ支援が行われています。例えば中核市の高槻市は、委託料を1食あたり400円に設定し、さらに物価高騰対策として補助も行っています。石川県内の市町と比較しても、金沢市の委託料は依然として低い水準です。物価高騰が長期化するなかで、食材費高騰分を明確に位置づけた支援策への見直しが必要だと考えます。安否確認に加え、栄養改善の観点も含め、委託料の考え方を見直し、食材費高騰分をしっかり支援していくことを求めますが、見解をうかがいます。

-山口福祉健康局長

 本市の配食サービス事業ですけれども、安否確認に要する人件費等の経費を市が委託料として負担いたしまして、配食する食事に係る経費を利用者の方にご負担をいただいております。利用者に負担していただく額は利用者の経済状況等を鑑みて上限額を定めております。安否確認に要する委託料単価ですけれども、繰り返しになりますけれども明年度の予算で200円から220円に増額することとしております。なお、物価高騰が続いておりますことから、適正な利用者負担と配食サービス事業者への支援につきましては引き続き研究してまいります。

-山下議員

 事業者が本当にこの物価高騰で大変厳しい経営に陥っているということをぜひ認識していただいて、現場の実態を把握し、事業継続ができる支援をぜひお願いしたいと思います。

 次に、こども誰でも通園制度についてお聞きします。国の子ども・子育て支援法に基づく新たな給付として、2026年4月から全国で「こども誰でも通園制度」が本格実施されます。どの子にも健やかな育ちを保障し、保護者の負担を軽減して、社会全体で子育てをしていくという制度の理念そのものは重要だと認識しています。しかし一方で、その中身が、保育現場の実態を踏まえたものになっているのか、子どもや保護者、現場の職員の安心安全が十分に保障されたものになっているのか、そういう点については大きな懸念があります。現場からは新たな制度でより負担が増える、一時保育を充実させることで対応できるのではないかという声もあります。こども誰でも通園制度は抜本的な見直しが必要だという立場で、数点おたずねします。

 金沢市は、本格実施を前に今年度モデル事業を実施しています。モデル事業における実施状況をうかがいます。

-安宅こども未来局長

 昨年7月末からこのモデル事業を実施しておりまして、実際に8月から利用が始まっております。8月から利用が始まりまして、本年1月末時点での利用実績は21施設、児童の方は82名でございました。

-山下議員

 今回のモデル事業でも、どのような家庭が利用できていて、またできていないのかということを見ていく必要があるというふうに思います。こども誰でも通園制度は、利用者が施設と直接契約する仕組みであり、従来の保育制度に比べて行政の関与が希薄になるということが指摘されています。本来支援を必要としている、孤立している家庭や子育てに不安を抱えている家庭、経済的・社会的に困難を抱えている家庭が利用できているのかということが非常に重要かと思います。この制度が、支援の必要な家庭が、実際に利用しやすいものとなっているのか、伺います。

-安宅こども未来局長

 乳幼児健診の場で気になる家庭の保護者への制度紹介や、母子健康手帳アプリ母子モなどによる情報提供を通じて、制度の周知を図っているところでございます。今後も様々な機会をとらえて、制度の周知に努めていきたいと思っています。

-山下議員

 この2月議会に上程された条例には、利用開始前の面談について「オンラインでも実施できる」とされています。しかし現場からは、乳幼児の発達状況や生活リズム、保護者の様子、家庭環境などを丁寧に把握するためには、対面での確認が重要だという声があがっています。特に、孤立や不安を抱える家庭ほど、オンラインでは困りごとが表面化しにくいという指摘もあります。子どもの安全確保や適切な支援を行うためには、面談は原則として対面でおこなうということを条例上、明確に位置づける必要があると考えますが、見解をうかがいます。

-安宅こども未来局長

 条例に規定しておりますオンライン面談についてですが、感染対策が必要な場合などの例外規定でありまして、モデル事業において施設からは直接会って面談することが望ましいとの声も聞いております。また国においては改定作業を進めております「こども誰でも通園制度の実施に関する手引き」の中で、事前面談は原則対面で実施する方向で検討をしております。本市におきましてもその結果を踏まえまして適切に対応していきたいと思っております。

-山下議員

 今回設置する条例についても、それは明確にぜひ示していただきたいというふうに思います。

 本格実施では40施設が登録予定というふうに伺っています。安全で安心できる保育を保障するためには、本格実施後も丁寧な検証が必要だと考えます。子どもが安心して過ごせているのか、保育の質が保たれているのか、通常保育への影響はないのか、支援が必要な家庭に届いているのかなど、これらを検証するためには、保護者や現場の声を継続的に聞いていく必要があります。保護者や現場の声を反映する検証の場を設けるべきと考えますが、見解をうかがいます。

-安宅こども未来局長

 保護者の意見を大切にする必要はあるかなというふうに思っております。利用者アンケートを行うとともに現場の声を聞き、より良い事業にしていくために、今後とも実施施設との情報交換会を実施したいというふうに考えております。

-山下議員

 子育て支援の充実を図るということであれば、この一時的・限定的な支援にとどまるのではなく、通常保育そのものの拡充や、保育士のさらなる処遇改善、配置基準の見直しなど、保育の基盤そのものを強化することが不可欠だと考えます。国にならえの制度ではなく、市民に最も身近な基礎自治体だからこそできる保育制度の構築を求めたいと思います。

 次に、不登校施策についてうかがいます。学びの多様化学校については、昨年11月に基本構想の答申が示され、12月議会では、校舎となる旧馬場小学校の改修に向けた実施設計費が計上されました。現在、早期開設に向けた準備が本格化していると認識しています。不登校の子どもたちにとって、安心できる学びの場、喜びある学びの場が整えられることはたいへん重要であり、子どもの権利保障の観点からも大きな意義をもつものと考えます。そこで、2026年度当初予算案に示された、学校指導課に設置予定の「学びの多様化学校開設準備室」は、どのような体制で、どのような役割を担うのか、うかがいます。

-野口教育長

 学びの多様化学校、いわゆる不登校特例校になります。この学校につきましては、不登校児童生徒の実態に配慮した特別の教育課程を編成して、教育を実施する必要があると認められる場合に学校教育法施行規則第56条に基づいて、文部科学大臣が指定するものでありますけれども、この学校を今回金沢市に開校しようということで今準備を進めています。準備室におきましては、子どもひとりひとりを理解し、主体的な学びを促す力、またひとりひとりのペースに合わせて多様な学びを実践できる力など、多様な背景を持つ生徒に対してきめ細やかに支援できる柔軟な指導力を持つ教員を配置したいと考えております。また、文部科学省が派遣する豊富な知識を持った学びの多様化学校マイスター、いろんな力が必要なんだなって改めて思ったんですが、不登校児童生徒への支援や関係法令等に関する豊富な知識を有し、教育活動や支援に携わった実績のあるもの、学びの多様化学校の設置準備および設置に携わった経験がある、もしくは長年の学びの多様化学校の運営や教育活動に携わった経験や実績のあるもの、文部科学省等と連携して全国における学びの多様化学校設置のための意識啓発や広報活動に協力できるものの中から文部科学省が委嘱をすると、こんなふうになっております。こうした力を持っていらっしゃいます学びの多様化学校のマイスターを積極的に活用したいと考えております。また、これから設置することになりますが、専門家等による検討会におきまして、子どもが安心して過ごせる学習環境の創出や金沢独自の教育課程の構築などについて検討してまいりたいと考えております。

-山下議員

 そうした専門家の力も借りて、施設やカリキュラムを整えていったということにあっても、実際通う子どもたちや保護者の思いが反映されなければ、「通いたい」と思える学校にはならないと思います。どんな環境なら安心できるのか、どんな関わり方を望んでいるのか、当事者の声を丁寧に受け止めることが、学校づくりの出発点だと考えます。開設準備室は、児童生徒や保護者の意見をどのように反映できるのか伺います。

-野口教育長

 不登校の児童生徒やその保護者のご意見を昨年の2月に「不登校児童生徒及びその保護者等のアンケート調査」ということで実施をさせていただいております。この結果を今後進めていく教育課程の編成とか施設整備、人材の確保などに活かしていくことにいたしております。児童生徒や保護者のご意見を把握することは、学びの多様化学校の理念を具現化するうえで大変重要であるとらえておりまして、今後準備室が中心となって、この意見を元にしながら開校に向けて準備を進めてまいります。

-山下議員

 今後、開校準備や教育内容、支援体制も含めて、また細かくは制服や校則、給食はどうするかなど、そういうことも決定が行われていくかというふうに思います。その際には当事者を置き去りにせずに、アンケートや個別のヒアリング、ワークショップなどを行って、児童生徒や保護者、教職員が学校づくりに参画できるような仕組みをぜひお願いしたいというふうに思います。

 学びの多様化学校は、もちろん開校して終わりではありません。子どもたちの状況や社会の変化に応じて、柔軟に改善していくことが重要かと思います。開校後も、児童生徒や保護者の声を聞き、学校運営の改善につなげていくことが重要だと考えますが、その点に柔軟に対応できるのか見解をうかがいます。

-野口教育長

 今ほど山下議員がお触れになりましたけれども、私も開校後についてはやはり柔軟にきちんと意見をお伺いしながら進めていくことが大事だと思っています。学びの多様化学校におきましては、そこで学ぶ不登校児童生徒の意思を十分に尊重しつつ、個々の状況に応じた支援を行うことの重要性や、不登校児童生徒に対する多様で適切な教育機会の確保の観点から、開校後におきましても教育課程、環境、講師等を固定することなく不断の見直しを図っていきたいと考えております。

-山下議員

 基本構想の答申の最後に、委員のみなさんが学びの多様化学校に期待することとしてメッセージを寄せられています。「安心して学べる環境づくり」や「多様な学びを広げてほしい」といった声が寄せられていました。学びの多様化学校に対して、現在の学校の在り方を問い直すきっかけになるようにといった期待も読み取られたというように思います。市内すべての学校が子どもにとって安心して学び過ごせる場となるよう、私たちも力を合わせていきたいと思います。

 次は、小学校低学年の不登校支援についてです。全国的に不登校児童生徒数は増加傾向にあり、とりわけ小学校低学年での増加が顕著であると指摘されています。 金沢市が2025年2月におこなった「不登校児童生徒及びその保護者のアンケート調査」でも、「いつごろから学校を休む日が多くなったか」の問いに、小学生では「小4年」が約24%、「小1年」が約22%、「小2年」 が約18%となっていました。子どもたちにとって学校という場が「安心して学べる場所」ではなくなっているのではないかという声も聞かれます。小学校低学年において、学校に行きづらい子どもが増えている現状を、どのように捉えているのかお聞かせください。

-野口教育長

 ここ数年の本市における小学校の児童の不登校の傾向みたいなものについて、少し分析を自分なりにしているわけですけれども、その中でやはり多くなったなと思うのはコロナ禍のときでありました。そのコロナ禍をきっかけとして、不登校の児童数が増えてきておりますし、特に低学年が顕著になっているのかなと思っています。今の小学校の低学年の段階で登校が困難になる要因につきましては、新たな小学校という環境への戸惑い、それから学習への苦手意識、そしてもう一つあるなと思っているのは母子分離、ちょっとなかなか聞きなれない言葉ですが、子どもとお母さんが離れること、このことに対するこども側の不安、これがあると考えています。低学年は義務教育の基礎的内容とか、学び方そのものを学ぶ大事な段階でありますので、社会生活を行う上で最低限の基礎を学ぶという点で非常に重要なことでありますから、この時期に多様な他者と十分に学ぶ機会を得ることができないという状況は憂慮すべき問題であると私は捉えております。そこで、これではいけないと思いますので、これまで本市におきましては令和6年度から全ての小中学校で学習者用端末を用いて、心の健康観察を毎日実施しております。言語が特にまだまだ難しいという低学年におきましても、直観的な操作により、その日の心の状態を表現できるため、学校からは日々の児童の心や体調の状況・変化を早期に発見し、早期支援につなげることができたという報告も受けております。またコロナ禍の影響によりまして、生活リズムの乱れとか、対人間関係構築への未熟さも見られますことから、担任が学級の全ての児童を一人で抱え込むのではなく、複数の教職員でひとりひとりの児童を見ていく組織的な体制作りも大事だと思っておりまして、今後も心の小さなSOSを見逃さず、チーム学校として支援するよう指導・助言してまいりたいと思っております。

-山下議員

 本来、低学年は学校に慣れながら、学びの土台を築いていく時期だというふうに思います。今教育長がおっしゃったようにいろいろな要因があるとは思いますけれども、やっぱり子どもたちが安心して学校生活を送るためには、ひとりひとりへの丁寧な支援というのが欠かせないと思います。小学校の環境につながっていくための取り組みというのをどのように進めているのか、お聞かせください。

-野口教育長

 各学校におきましては、入学前の子どもたちが校内見学、それから授業体験などを通して学校生活への期待感、ワクワク感を醸成できるように取り組んでいます。また、小学校入学後になりますが、特に生活科という教科がありますけれども、この生活科を中心として幼稚園や保育所などの遊びや生活を通して得た学びと育ちを基礎として、友達や学校で接する身近な人などとの関わりのほか、また地域の自然と触れ合う体験などを通して、主体的に新しい学校生活がスタートできるように取り組んでおります。

-山下議員

 低学年児童の不登校や学校の行きしぶりは、中高生とは違った家庭の負担というものがあります。子ども一人を長時間自宅で過ごさせるということも難しく、保護者その多くは母親が、仕事を減らす、あるいは離職せざるを得ないケースがあり、その結果、収入が減少し、家計が不安定になる実態があります。私の身近でもそういう実態をお聞きしています。特に収入が減少した家庭にとっては、「子どもに合った学びの場を選びたいが、経済的に難しい」という状況があります。学校以外の学びの場としてフリースクールを利用したいと考えても、その費用が壁となって利用を断念せざるを得ないという家庭が少なくありません。経済的支援を求める声は、ほんとうにこれまでも多くあります。他の議員さんもこの場で質問されているかと思います。何度も求めていますが、改めて、こうしたフリースクールを選択できるような経済的な支援を求めますが、見解をうかがいます。

-野口教育長

 本市におきましては、フリースクールへの活動に対する理解を促進するために、令和4年度から不登校民間支援団体等連絡会に参加をしておりますフリースクールが行う体験機会の創出、どんなことがありますかというと、そのフリースクールにおきまして、ものづくり、それから野外活動の親子体験会の開催、不登校当事者から不登校についての理解を深める講演会の開催、フリースクールの紹介リーフレットの作成、こんなことをやっておりますが、こうしたものの活動に対して支援を行ってきております。現時点でフリースクールへ通所する家庭への支援は行っておりませんが、今後は他の自治体の事例についてさらに研究を深めてまいりたいと考えております。

-山下議員

 私は、不登校施策というのは学びの保障だけに収まらないというふうに思います。「安心して通える学校かどうか」、「子育てしながら安心して働けるまちかどうか」ということが問われる課題だというふうに思います。家庭の努力とか自己責任の問題で片付けられない、やっぱりそれを支える社会にするかどうかが問われるというふうに思いますので、またしっかり引き続き議論し、取り組んでいきたいと思います。

 次に、メタバースを活用したオンライン支援についてです。今年1月から、メタバースを活用した新たな不登校支援がはじまりました。12月議会の答弁で、市内には学校内外の相談機関につながっておらず、教職員からの継続的な相談・指導等も受けていない児童生徒が60人いることが明らかになりました。子どもたちの孤立を防ぎ、学びや社会とのつながりを取り戻すための支援が必要だと考えます。しかし支援があっても、子どもや保護者が知らなければ利用につながりません。また申請の負担が大きければ、支援が必要な家庭ほど利用しづらくなります。そこで、このオンライン支援について、どのように周知を行うのか、利用にあたってどのような手続きが必要なのか、明らかにしてください。

-野口教育長

 先月末に開設をいたしましたメタバースを活用したオンライン教育支援センター、そだちLinkについて、先般校長会議を開催した折にその内容や通室方法などを丁寧に説明させていただきました。合わせて、各学校の支援が必要な保護者の方々にもそだちLinkの周知をお願いをさせていただきました。利用にあたりましては、保護者との面接相談を行い、活動内容や申し込み方法についてご説明を申し上げ、保護者や児童・生徒本人がメタバース内容を見学・体験したうえで活動を開始していただいております。もうすでに申し込み等もありますし、体験をしている子もおります。ただ、学校の方からこの内容について周知するだけでは私は足りないというふうに思っております。まずはこの4月から本格運用ということになりますので、そこに向かってオンライン上で周知を進めていきたいと考えております。ひとりでも多くの不登校の児童生徒や保護者に情報が届けられるように、しっかり取り組んでまいりたいと思います。

-山下議員

 ぜひ多くの家庭に周知をしていただきたいと思います。

メタバースを利用するには一定の通信環境が必要です。また、デジタルに不慣れな子どもや保護者も少なくありません。通信環境の整備が難しい家庭に対する支援や、操作に不慣れな子どもや保護者へのサポート体制は、どのように整えているのか伺います。

-野口教育長

 オンライン支援にあたりましては学習者用端末を活用することといたしておりまして、インターネット環境が整っていないご家庭に対しましてはSIMカード入りのルーターを無料で貸し出しをいたしております。また端末の操作に慣れていない子どもや保護者に対しましては、児童生徒の見学・体験時にひとりひとりの実態に応じて対面やメタバース内でのやり取りを通しながら、基本操作等について丁寧に説明をいたしております。なお、このサポートにつきましては、状況に応じてやはり改善をしていく必要があろうかと思っております。利用している児童生徒の声や意見を聞き、保護者の方の面接相談から児童生徒の変化等を伺い、児童生徒ひとりひとりの実態に応じた効果的なオンライン相談・支援に取り組むなど、常により良いサポートを目指していきたいと考えていきます。加えて在籍校の校長先生や担任の先生等の学校からの意見も積極的に取り入れて改善を進めていきたいと思っております。

-山下議員

 オンライン支援は、学校や社会とつながりが持てず、家庭で多くの時間を過ごしている子どもたちにとって、つながりをもつ有効な選択肢のひとつだと思います。ただ、身体的、心理的フォローが十分に行き届かないのではないかといった課題も指摘されています。こうした課題があるなかで、子どもたちが孤立することなく、必要に応じて対面での支援につながれる体制が求められます。個々の必要に応じて、どのような対面支援につながれるようになっているのか、うかがいます。

-野口教育長

 オンラインを活用した不登校支援にあたりましては、担当する心理士や指導主事がアバターを通じた交流や個別の相談等で児童生徒の変化を観察いたしております。また、保護者との面接相談を継続しながら、児童生徒ひとりひとりがアバターを介し安全安心なメタバースでコミュニケーションや様々な体験を重ねる中で、児童生徒ひとりひとりの状況や興味関心を見とり、そしてその中で、教育支援センターそだちで開催しているリアルな体験に繋げていきたいと思っています。今、そだちの方では、不登校児童生徒たちの強味・得意に着目して、個々の才能や能力を引き出していけるように、例えば北陸新幹線の運転士等の体験、それから3Dやロボット操作等の最先端のデジタル体験、パティシエ体験、ドローン操作の体験、乗馬体験などを開催しておりますが、こうしたところに興味関心のあるところに繋げていきたいと思っております。

-山下議員

 子どもが安心して自分のペースで歩んでいけるように、支援のあり方を一層丁寧に整えていただくようにお願いします。

 最後の質問です。2月議会初日、市長は施政方針の冒頭で、市立小学校に勤務する教員が逮捕された事案にふれ、「市政に対する信用を失墜させたことを、市長として重く受け止めており、議員各位並びに市民の皆様にお詫び申し上げます」と述べられました。さらに、「一日も早い市政の信頼回復に努めてまいります」との表明もありました。教育にたずさわる教員が、今回のような事案で逮捕されたことは、被害にあわれた未成年者への深刻な人権侵害であると同時に、金沢市の教育行政に対する市民の信頼を大きく損なう重大な問題です。教育長はこの事案をどのように受けとめているのか、お伺いします。

-野口教育長

 今回の事案につきましては、真面目に教育活動に取り組んでおられる先生方がこれまで懸命に築き上げてきた教育への信頼を失う、言語道断の許しがたい行為であり、教員としてという前に、一社会人としてあるまじき行為であり、極めて遺憾に思っております。教育長として、今回の事案を重く受け止めており、改めて被害に遭われた方とそのご家族、当該小学校の児童ならびに保護者、地域の方々、そして議員各位、市民の皆様に心からお詫びを申し上げたいと思います。大変に申し訳ございませんでした。

-森尾議員

私は、日本共産党市議員団の最初の質問者として、以下伺います。

最初の質問は、総選挙の結果と市民のくらし、営業をめぐる深刻な状況と対策についてです。最初に、総選挙の結果と消費税減税について伺います。今回の総選挙の結果、自民党と維新の会が議席の3分の2を超えました。自民党は比例区で約4割の得票を獲得し、比例配分の議席数の約4割の議席を得ました。一方、選挙区では約5割の得票を獲得し、小選挙区全体の議席数のなんと約9割近くの議席獲得しました。4割の得票で7割の議席を得るといわれてきた小選挙制度ですが、今回の小選挙区でみると5割の得票で9割近くの議席を獲得するという民意をゆがめる弊害があらわとなったと言えます。

高市首相は、「私が首相でよいのか。国民が決める選挙」と述べ、突然の総選挙を強行しました。選挙戦では「国論を二分する政策を問う」と訴えましたが、その内容を語ったわけではありません。ところが選挙後の記者会見では、憲法9条改憲、非核三原則の見直し、安保三文書改定、防衛装備品の輸出規制の緩和など「戦争する国づくり」への具体化を打ち出しました。自民党が比例区での得票は、全有権者の2割にすぎませんし、国民は、高市首相に白紙委任したわけではありません。平和を守り、人権の擁護、民主主義の発展こそ望んでいます。私どもは、こうした高市政権が進めようとする強権政治に対峙し、国民とともにあらたなたたかいを起こしていく決意です。

高市首相は消費税減税について2年間に限り、食料品を対象に0にするとの政策について、国民会議で議論し、今年夏前までに中間とりまとめを行うとしました。市長は、この総選挙結果をどのように受けとめておられますか。消費税減税についてその実施を求める考えはないか、伺うものです。

-村山市長

衆議院議員総選挙の結果についての受け止めでありますが、高市総理大臣は責任ある積極財政を掲げるとともに、経済財政政策の大転換と位置付け、デフレ脱却と経済成長を最優先に、挑戦を恐れず、決断・実行していくという姿勢を強く打ち出しており、今回の総選挙ではこうした方針や姿勢が多くの国民の信任を得る一因となってたものと受け止めております。今後国が講じる様々な施策が、賃金上昇が物価上昇を上回る経済の好循環の実現に寄与し、国民生活の向上に目に見える成果をもたらすことを期待しております。

消費税については、飲食料品の消費税率2年間ゼロの検討加速を公約に掲げ、今後国民会議を開催し議論していくこととしており、市としては改めてその実現を国に求めることは考えておりません。一方、消費税を財源とする社会保障制度改革は、次世代に持続可能な社会を引き継ぐための待ったなしの課題であります。自治体経営にも大きな影響がありますので、引き続きその動向は注視してまいりたいと存じます。

-森尾議員

市長は、この議会の施政方針の中で「我が国の今後の進むべき方向性について議論が交わされることとなります」と述べています。金沢市は平和都市宣言を通じて核兵器廃絶と世界の恒久平和実現を高らかに宣言しました。こうした立場から「戦争する国づくり」に対し、NOと立場を貫くことが求められていると考えますが、その見解を伺います。

-村山市長

本市が平和都市宣言を行ってから40年が経過いたしました。核兵器の廃絶と世界の恒久平和は人類すべての願いであり、我々はその実現に向けて改めて不断の努力を続けていかなければならないと考えております。我が国の安全保障に関わることについては、国政の場において十分な議論がなされるべきであると考えております。

-森尾議員

次に、市民生活に直接支援する対策についてです。家計に占める消費支出に占める食費の割合が28.6%となり、44年ぶりの高水準となりました。物価高騰が市民生活を苦しめています。働く方々の実質賃金は4年連続のマイナスが続いています。中小企業・小規模事業をめぐる状況も深刻です。物価高騰、資材関係の値上げが続く中、製品価格や商品の価格に転嫁できず、経営は深刻となっています。そこで働く方々は、賃上げすら少なく、厳しい状況が続いています。市長。こうした状況をどのように受けとめていますか。伺います。

-村山市長

景気の回復が緩やかに続く一方で、長引く物価高騰の影響などにより、実質賃金が12か月連続でマイナスとなるなど、市民生活・企業経営については依然として大変厳しい状況にあると認識をしております。

-森尾議員

具体的対策として第1に、水道基本料金無償化を拡大する点です。県は無償化する期間を2ヶ月から4ヶ月に拡大しました。金沢市も先に打ち出した2ヶ月を県と同様にさらに2ヶ月を追加し、県と合わせて8ヶ月無償化する考えはありませんか。また、下水道料金の引き下げを求めます。見解を合わせ伺います。

-村山市長

水道料金につきまして、今議会にお諮りした水道基本料金の減免期間の延長については、今般、県が市町向けの支援金の拡大を決めたことに合わせ、市の支援期間を延長するものであります。財源が限られている中で、市独自のさらなる期間の延長や、下水道料金の引き下げなどは考えておりません。

-森尾議員

第2に、すべての市民を対象とする支援策についてです。県内の自治体では、すべての住民に対し、給付金の支給や商品券の交付などが行われています。金沢市として、すべての市民を対象に支援策を実施する考えありませんか。伺います。

-村山市長

すべての市民を対象とする支援策については、ただ今申し上げた水道料金の基本料金の減免について、これがすべての市民を対象とするものであります。その他に物価高騰対策といたしましては、その影響を特に強く受ける低所得者層、低所得世帯や子育て世帯への支援を行いました。またこれに加えて、消費喚起を通じた地域経済の活性化策など、多角的な視点から総合的に勘案し、実践していく必要があると認識しております。財源に限りがある中で、先の12月補正予算ならびに本議会にお諮りしている当初予算および最終補正予算において、できうる限りの対策を講じたところであります。

一方でこうした対策は、本来緊急かつ一次的な措置であるべきと考えており、物価と賃金の上昇による経済の好循環を実現し、我が国全体として物価情勢が安定的な軌道に乗るということが重要であると捉えております。今後も物価の高止まりが予測されておりますけれども、引き続き物価や賃金の推移、また国の動向などを注視しながら、市として時勢をとらえた対策を講じていきたいと考えています。

-森尾議員

第3に、金沢市中小企業・小規模企業振興条例に基づく支援策について伺います。働く方々の実質賃金は11ヶ月連続マイナスとなっている一方、大企業は4年連続で最高利益が続き、その利益が株主への配当や自社株を買うことに回っています。さらに、内部留保が561兆円も積み上がっています。こうした日本経済の構造的ゆがみをただし、大幅賃上げ、中小企業への直接的支援が求められています。

今回の補正予算で、中小企業賃金引上げ奨励金として5200万円が計上されました。そのねらいと具体的内容について伺います。

他の自治体が実施している内容を比べてみると、第一に、今回の提案では賃上げ5%以上を対象としていますが、他の自治体では、小規模事業者の場合、賃上げ3%以上を対象にしています。第二に、対象年齢について、提案では35歳未満としていますが、年齢制限をなくすことはできないか。第三に、対象期間について、提案では半年としていますが、一年間にできないか。第四に、限度額について、提案では50万円・10人までとしていますが、200万円・40人までと拡大できないか。以上を提案します。見解を伺います。

-村山市長

中小企業賃金引上げ奨励金につきましては、連合石川が公表しております2025春季生活闘争におけます、従業員300人未満の企業の賃上げ率4.6%、これを参考に、これを上回る5%以上の賃金引き上げを要件としております。また、対象年齢につきましては、厚生労働省が直近に発表した新規学校卒業就職者のうち、約3人に1人が3年以内に離職をしているという状況、これを踏まえまして、若年層の賃金引き上げや人材の確保・定着が喫緊の課題ととらえており、対象年齢を35歳未満として設定したものでありまして、年齢制限の撤廃は考えておりません。

奨励金支給の対象期間について、多くの企業が年度当初に賃金を改定していることに加え、毎年10月に行われる地域別最低賃金の改正が概ね8月下旬に公表されますことから、4月から9月末までとしたものであります。また限度額につきましては、限られた財源の中で、県の被災事業者賃上げ支援金も参考にしながら、先行自治体の実施状況を勘案し、総合的に判断したものであります。対象期間の延長および限度額の引き上げは考えておりません。

-森尾議員

質問の第2に、能登半島地震被災者の支援についてです。被災者に対する医療・介護費用の免除措置が昨年6月末で打ち切られました。その復活を強く求めるものです。被災者が医療・介護に関してお金の心配をすることなく受けられるようにと免除措置の再開を求める署名が1月29日現在、6万4794筆に広がり反響を呼んでいます。被災地では、免除措置がなくなり通院回数を減らしたり、受診や介護サービス利用をがまんしたり、こうした事態が発生しています。開業医などで構成されている石川県保険医協会が実態調査を行い明らかにされました。特に、奥能登では年金収入だけという世帯が多く、物価高騰もあって、免除制度がなくなり、経済的負担が大きくなっています。この免除制度が「いのち綱」ともなっているとして、早期に復活するよう求める声が相次いでいます。市長。こうした実態についてお聞きになっていますか。伺います。

復活を求める署名に取り組んでいる方々が、この1月22日、県に対し5万筆を超える署名を提出し、要請しました。これに対し県からは、「県として反対しているわけではない」「県と市町が歩調を合わせないと進められない」との表明がされたとのことです。市長。金沢市として、県に対し、免除制度の復活を要請することを求めたいと思います。市長はこれまで、能登半島地震からの復旧・復興対策を強調してきました。であるならば、金沢市として、免除制度を復活するよう求めるものです。見解を伺います。

-村山市長

能登半島地震の被災者にかかる医療費や介護サービスの自己負担金の免除につきましては、発災した令和6年1月から昨年6月末にかけて、1年半にわたり実施をされまして、被災者の生活再建等に寄与してきたと考えております。この免除の終了によって、免除措置を受けてこられた被災者の中には、改めて負担を感じておられる方がおられる、このことはご指摘の県保険医協会のアンケート調査などを通じて承知をしております。この自己負担金免除につきましては、本市では国の財政支援の対象外でありました。そして被災者が多い能登の市町においても、免除を延長する動きがみられなかった、そうしたことから昨年6月末をもって終了したものであります。国におきましてもこうした状況を踏まえて支援制度、昨年9月末で終了しております。現状本市として、免除の再開を県に求めることや、独自に再開することは考えておりません。

-森尾議員

質問の第三に、村山市政4年間をふりかえって、その施策について伺います。村山市政の「金沢未来共創計画」の柱として打ち出されたのが、都市再生緊急整備地域指定された金沢駅東地域での開発事業です。これは、国と県いいなりで巨額の事業費を投入し、「金沢のまちこわし」事業だと言えます。国の認定を受けた民間都市再生事業は、2015年から166件にのぼります。都市再生緊急整備地域にはこれまで金沢市を含め、55事業が指定されています。その多くが民間大企業、大手不動産、ディベロッパーなどが大規模な開発事業を進めています。こうした開発事業者に対し、建築物の容積率の緩和、高さ制限の撤廃や特定大企業者に対する所得税・法人税、登録免許税、不動産取得税や固定資産税・都市計画税の減免など優遇措置が行われてきました。その額は、2020年から2024年の5年間で総額583億円にのぼっています。そして各地で問題が発生しています。超高層のタワービルが海外投資の対象となり、実際住んでいない実態が生まれています。また、ビル風、太陽光の遮断、地震による長周期振動の発生や、火災対策、電源喪失への対策など問題が指摘されています。

県が主導する事業展開であることも指摘しなければなりません。一昨年6月県議会の予算委員会において、知事は次のように答弁しています。「特措法に基づく都市再生特別区の枠組みを活用して、高さ制限を緩和し、土地の高度利用を図るべき時期にきていると私はおもっています」と述べ、さらに「駅前は県都金沢の顔であり、石川県の顔だ」と強調し、県主導の事業であることを強調しています。徳田副知事は、都ホテル跡地をめぐって、高さ制限を撤廃し、素早い対応を主張すると共に、「日銀跡地は金沢の心臓部である」として日銀跡地利用について県の発言力を強めています。市長。一体、誰のための事業なのですか。国や県いいなりで金沢の伝統と誇りを投げ捨てていいのですか。このまま巨額の事業費を投入し、「金沢のまちこわし」をすすめるのですか。市長の見解を伺います。

-村山市長

未来共創計画におきますまちづくりの規範である保全と開発の調和、これをさらに際立たせたいという思いから、都市再生緊急整備地域制度の活用を進めてきたものであります。都心軸におきましては特に、緊急輸送道路の沿道における老朽建築物の更新が喫緊の課題となっております。国の支援策だけでは大規模な開発にしか対応できないため、昨年9月定例月議会におきまして、本市独自の支援策を取りまとめ、お認めいただいたところであります。これらの制度の積極的な活用を促すとともに、エリア全体の面的整備を促進し、都市機能の集積を図ることで、まちなかの求心力を高めていきたいと考えています。

 

-森尾議員

具体的に伺います。金沢駅前の旧都ホテル跡地での開発事業です。駅前は高さ60mに制限しています。ここに、160mの官民複合ビルを建設するとしています。民間の開発事業がいつの間にか官民複合ビルという方向になっています。金沢市が市民とともに作り出した高さ制限を壊したうえに、市民の税金を投入し、この官民複合ビルとして、金沢市はどんなものを作るおつもりですか。160mもの官民複合ビルの建設はやめるべきと考えます。見解を求めます。

-村山市長

金沢都ホテル跡地におきましては、高さ制限についてそして高さがどうなるか、そうしたことへの注目がなされていますけれども、私としては何より大切なのはその開発の中身であると考えています。近鉄不動産に対しては地域整備方針に沿った開発を求めておりまして、地域整備方針に示した、文化の奥深さを体感する文化観光の促進、あるいはまち全体の賑わいに資する多様な都市機能を備えた文化都市金沢にふさわしい複合ビルにしてほしいと考えております。県と金沢の玄関口にふさわしい開発の実現に向けて、地域整備方針との整合、また都市再生への貢献などについて、双方の実務者レベルで協議を進めているところであります。都市再生特別地区の決定権者である県との情報共有を密にしながら、具体的な協議をさらに加速してまいります。

-森尾議員

次に、武蔵地区での開発事業です。「武蔵ヶ辻地区再生計画」が昨年9月末策定されました。明らかにされていません。そして、金沢スカイビル、金沢ニュースカイビルを含めた武蔵ヶ辻A街区整備計画がこの3月末までには策定され、ビルの建て替え事業が始まります。その内容と今後の開発事業の手順を明らかにしていただきたいと思います。この地区での開発事業は、一部の事業者が「もうかるビル」として進められようとしています。金沢市は、地権者の一人です。この事業にどのような立場で係るのか見解を伺います。

-村山市長

現在武蔵地区におきまして、権利者で構成される武蔵ケ辻A地区市街地再開発協議会が再開発事業に向けて街区整備計画を策定中であります。今後の手続きにつきましては、一般的に金沢市による再開発事業の都市計画決定を経て、石川県による事業計画や権利返還計画の認可を受けたあとで工事着手が可能となります。なお、金沢ニュースカイビルには市有施設のITビジネスプラザ武蔵として床を所有しております。他の権利者とともに、市街地再開発協議会に参加しておりまして、引き続き権利者として今後の再開発に関わっていくこととなります。

-森尾議員

次に、日銀跡地利用についてです。今回用地取得費として45億円が計上されました。21世紀美術館のリニューアルに伴い、仮の施設活用などを含め、7億7千万円が予算化されています。さらに、周辺用地取得をすすめるとしています。金沢市は、この跡地利用としてどんな建物を建設するおつもりですか。そして、財源について規模をどの程度予定しているのですか。明らかにしていただきたいと思います。

-村山市長

日銀跡地につきまして、今議会にお諮りしております用地取得と改修工事にかかる予算をお認めいただければ、まずは敷地を取り囲む高い塀の撤去工事から着手したうえで、明年度には建物改修工事を本格化し、令和9年5月から休館となる金沢21世紀美術館の仮移転にあわせて市民や内外者に開放したいと思っております。先行利活用後の本格整備に向けて、私の思いとしては都心回帰の象徴となる場所にしたいと考えております。50年先、100年先といった将来にわたって市民が愛着を持ち、まちなかの賑わいや交流に資する場所としていくことが肝要であります。先行利活用を通じて市民ひとりひとりの思いをお聞きしながら、本格整備に向けた議論を深めて、方向性を定めていきたいと考えております。

-森尾議員

片町四番組海側地区開発事業についてです。この地区で「片町きらら」が建設されました。しかし、店舗が次々変わるなど新たな賑わいがつくられていません。この事業は片町・竪町の賑わいづくりにとって、どのような役割を担うのですか。金沢市は、この地区での賑わいづくりの起爆剤だとしたプレーゴは解体する事態となっています。今後、この地区での賑わいづくりへの方策を伺います。

-村山市長

片町・竪町地区につきましては、時代を先取りした北陸随一の繁華街として発展してきた歴史があります。加えて、歴史文化遺産や芸術文化施設が集積するエリアの中心に位置しておりますことから、市民にとって誇りや愛着を感じる拠り所となっております。そのブランド力を維持するためにも、時代に即して都市機能を適切に更新していくこと、それとともに地区としての魅力を高めていくこと、それが大切であると考えております。片町四番組海側地区の再開発事業は、片町や竪町のみならず、香林坊や木倉町なども含めたにぎわい創出の結節点としての役割を担っております。周辺の商業施設と連携し、相乗効果を発揮できるよう、市として積極的に支援をしてまいります。

-森尾議員

第二に、「くらしづくり」に掲げた金沢方式の見直しが破綻してきていることです。公民館の建設や消防関係の車両購入や施設などの改善に対し、地元住民が事業費の一部を負担するという、いわゆる金沢方式が続いています。市長はこれまで検討してこなかった金沢方式を見直し、地元負担についても25%を20%に軽減したとしています。ところが、物価高騰による資材費や人件費の高騰によって、5%の負担軽減が実際なくなり、逆に増加した事業費によって、新たな地元負担が増加する事態となっています。これ以上、地元から寄付ということで資金を集められない状況にあります。では、一体どうするか。建物を小さくして事業費を削減することまで検討せざるを得ない事態となっています。社会教育法第21条では、「公民館は市町村が設置する」としています。市長。この立場から、市が責任を持って公民館を設置するという立場を明確にして、これまでの地元負担をなくす決断が求められています。市長の決断を求めたいと思います。

-村山市長

本市の地区公民館につきまして、多少の地元負担を伴ってでも校下ごとに公民館がほしいという地域住民の強い要望を受けて設置してきており、その運営についても地域主導、ボランティア、地域による一定の負担といった、金沢の地域コミュニティの特徴と一体となって、地域の自主性や連帯意識の醸成に大きな役割を果たしてきており、今後も本市独自の方式として継承すべきものと考えています。今年度から施設整備や運営にかかる地元負担を見直したところでありますが、さらなる社会環境の変化等に対応するため、まちづくりミーティングなどを通じて地域の方のお声をお聞きしながら、持続可能なコミュニティを支える基盤の強化に向けて議論を続けていく、こうしたことも大切と感じております。

-森尾議員

第三に、「人づくり」についてです。この分野の施策は、県内でも遅れがめだっています。学校給食費無償化についてです。市長は、これまで「国の動向を注視する」と言い続けてきました。県内で実施していないのは金沢市と野々市市だけとなっていると指摘されても「実施する考えはない」と無償化実施を拒否してきました。今回、国と県が4月からの実施に向けて予算化されたことからようやく、この4月から小学校での無償化実施のための予算を計上しました。では、市長。中学校での学校給食費無償化について実施する考えはありませんか。答弁を求めたいと思います。

-村山市長

学校給食費の無償化につきましては、義務教育の観点からかねてより国が全国一律で実施すべきことだと申し上げてきたことから、今般の国の当初予算案に小学校給食費の保護者負担を軽減する交付金が盛り込まれたことは、大きな前進ととらえております。一方で、保護者の経済的負担については、中学校へ進学するにつれ相対的に大きくなると認識しております。先の答弁でも申し上げたとおり、未来を担う次世代への投資として、中学校給食の無償化について、早期の実現に向け、検討を進めていきたいと存じます。

-森尾議員

次に、子育て支援医療費助成について伺います。県内では対象年齢を18歳までとし、自己負担がありません。ところが金沢市だけは、入院については18歳までとし自己負担がありませんが、通院については15歳までとし、自己負担があります。今回の市長の施政方針の中では、制度の拡大について「検討」するとしました。いつどのような内容で改善を図られるのか伺います。

-村山市長

昨今の物価高騰の影響など、子育て世帯を取り巻く環境は一段と厳しさを増しております。先の国の補正予算におきましても、大型の物価高騰対策が講じられたことなどを踏まえ、市政方針の中で、子育て支援医療費助成の対象年齢拡大の検討に言及させていただきました。先般、石川県が子どもの医療費助成の補助対象年齢を令和9年度から拡大する、そしてその財源の活用について市町との間で協議するとの方針が示されました。県との協議も踏まえて、実施時期を判断したいと思います。再び市民のみなさまの負託をいただけたならば、改めて適切な時期にその予算や条例改正について議会にお諮りをさせていただきます。

-森尾議員

三番目に、補聴器購入助成制度の創設についてです。最近の研究によって、「難聴」が認知機能の低下につながることが明らかにされてきました。中年期における「難聴」が危険因子であるとして、その対策が注目されてきています。「聴こえにくい」状態の早期発見。そして、その対策として補聴器の活用が認知機能低下の抑制に寄与するとしています。市長は、補聴器購入助成制度の創設について検討するとしています。いつからどのような内容で制度創設をされるのか明らかにしていただきたいと思います。

-村山市長

加齢性難聴者を対象とした補聴器の購入補助制度について、石川県が補助制度を設ける市町へ支援をする意向を示しておりますこと、また全国市長会から国に対して制度の創設を要望しております。そうしたことから引き続き、国・県・他都市の動向などを注視しながら検討を深めていきたいと存じます。

-森尾議員

第四に、「仕事づくり」の中にある金沢中央卸売市場再整備事業についてです。基本計画の中で、青果と水産を一体的総合市場として再整備するとしてきました。ところが、青果は現在の市場がある場所から3.5キロ離れた金沢港周辺の県有地に移転新築するとしました。水産は現在ある市場の場所で新築するという方針に変更しました。すると水産と青果は分離されることとなります。青果と水産の両方から仕入れる小売り業者からは、これでは商売がやっていけない。どうして分離することになったのか。など訴えが続いています。市長。こうした意見を押し切ってまで分離案で強行されるおつもりですか。市場関係者あっての市場です。市場業者を切れ捨てて市場の繁栄はありません。

-村山市長

中央卸売市場につきまして、私自身、先月末に金沢市青果食品商業協同組合を訪問いたしまして、直接役員の皆さまから青果棟の移設について市場までの距離が遠くなること、また食材の仕入れに時間を要することになるなどの諸課題についてご意見等を伺ったところであります。市場の運営において、卸・仲卸事業者に加えて、小売事業者も重要な役割を担っていただいているということは十分認識しております。引き続き、市としてできうる施策等について真摯かつ丁寧に協議を続けていきたいと考えております。

-森尾議員

使用料についても大きな不安の声が出されています。物価高騰が続き、品物が売れなくなっています。さらに、市場の使用料が引き上がれば商売をあきらめざるを得なくなります。市長は、このまま再整備を進めて活気ある市場を作れると考えておられるのですか。いったん立ち止まり、市場関係者の納得いく方向で進めるべきではありませんか。見解を伺い、質問を終わります。

-村山市長

市場再整備後の使用料につきましては、建設資材や人件費の高騰が続く中、コールドチェーンなどの品質管理の高度化に向けた施設機能の充実などによりまして、基本的には現行使用料より増額となることが想定をされますが、青果棟移転することで工期の短縮や整備費の圧縮が図られ、使用料負担の軽減にも寄与するものであります。引き続き、市場事業者と連携をして、必要な市場機能を確保しつつ、施設の簡素化などによる整備費の縮減を検討するとともに、国の繰出基準に基づく一般会計からの繰入金に加えまして、市場敷地の活用による新たな収入の確保や基金の活用のほか、DXの導入等による業務の省力化などで経営の効率化に取り組むことで、持続可能な市場運営を実現していきたいと考えております。  昨年度来、基本計画に沿って様々な選択肢について市場事業者の皆さまとともに比較衡量をしていく中で、要望や意見を調整したうえで最終的に青果棟を移転整備し、水産物棟を現地建て替えとする方向性を決定させていただきました。市場再整備の基本計画の検証を通じて、青果棟移転することで工期短縮が図られるとともに、整備費の圧縮、使用料負担の軽減につながるなど、課題解決に寄与する項目も多くみられました。また、市場敷地のにぎわいに資する活用により、市場の付加価値が向上するなど、未来を見据えた持続可能な市場運営も可能となりますことから、これから金沢の豊かな食と文化を支え、北陸のハブ拠点となる未来共創型総合市場を目指してまいりたいと考えております。

(クリックするとPDFが表示されます。)

本日は、共産党市議員団で来年度2026年度の予算要望書を村山金沢市長に提出しました。

手渡した予算要望書はこちらから全文見られます。

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私は、認定第2号 令和6年度金沢市公営企業特別会計決算認定について、認定できない立場を表明し、その主な理由を述べます。

まず第1に、中央卸売市場についてです。
2023年1月に策定された「金沢市中央卸売市場再整備基本計画」のもと、金沢の豊かな食と文化を支え、北陸のハブ拠点となる一体型総合市場」を目指し、再整備事業が進められてきました。
当初8,900万円で契約した基本設計は、2024年9月末に完了する予定でしたが、市場関係者との合意が得られず、2025年2月末まで延長されました。市当局はこの5カ月延長の方針を出した際も、期日通りに進行すると繰り返し説明してきたにもかかわらず、再び合意に至らず、2026年2月まで工期が再延長される事態となっています。
この間、どのような協議が行われ、何が問題となったのかについて、議会や市民への十分な報告がなく、進め方の不透明さは厳しく指摘せざるを得ません。
加えて、再延長に伴い基本設計に関わる3,500万円が2024年度最終補正に計上されましたが、期日通りに完了していれば不要であった経費であり、その責任は重大です。
さらに、基本計画の重点である「一体的総合市場」「現地建て替え」「工期10年」の方針に沿わない設計業務となるのであれば、追加補正ではなく新たな契約として履行すべきです。
以上を踏まえ、再整備事業については、市場関係者の理解と合意を改めて得たうえで、基本計画に立ち戻ることを強く求めます。

第2に、水道事業についてです。
2024年度決算では、3億3,000万円余の純利益が計上され、これで15年連続の黒字となりました。老朽管の更新や設備の維持管理が重要であることは言うまでもありませんが、長引く物価高騰の影響を受け、日々の暮らしに不安を抱える市民に対して、水道料金の引き下げという形で利益を還元すべきです。
また、市民が利用する水道水の約半分は県水であり、残り半分が自己水です。県水は自己水に比べて4倍近く高額であるにもかかわらず、責任水量制により、契約水量の6割を受け入れなければならない仕組みとなっています。この制度のもとで、安価でおいしい自己水の活用が制限され、市民の負担が増しているのが現状です。
県水受水契約による膨大な受水量や責任水量制を見直し、自己水の供給を最大限に活用することこそ、市民生活を守る行政の責務です。

第3に、工業用水道事業についてです。
金沢テクノパークにおける工業用水道事業は、従来から給水収入の減少が続いています。全区画の企業誘致が完了したにもかかわらず、供給量の増加が見込めない状況です。
2024年度決算では、収益的収入および資本的収入をあわせて、一般会計から2,550万円の繰り入れが行われました。
現在、工業用水道を利用しているのは5事業所ですが、実質的には3社のみであり、そのうち1社が全体の9割を占めています。結果として、特定企業への依存度が極端に高い状況となっています。限られた市民の税金を用いて、特定企業のための水道事業を継続的に支えることが妥当なのか、検討が必要です。工業用水道事業の構造的課題に向き合い、抜本的な見直しを求めます。

第4に、下水道事業についてです。
2024年度には、下水道事業へのウォーターPPP導入検討調査が行われました。
国は2027年度以降、汚水管改築事業に対する交付金の要件としてウォーターPPP導入を求め、官民連携による維持管理や運営等を通じて、財政資金の効率的使用や行政の効率化などを図ると説明しています。
しかし、交付金の要件となるウォーターPPPレベル3.5の導入は、下水道事業の民営化を段階的に進めるものです。市民のいのちと生活に直結するインフラを利益追求の対象にすることに、強く反対します。
さらに、原則10年に及ぶ長期契約による民間委託は、議会のチェックが行き届かず、市民の声が反映されにくい構造をうみ、公共性を損ないます。災害時の対応や緊急修繕などを困難にし、地元業者の排除や雇用の不安定化も懸念され、行政や地域における技術継承にも悪影響を及ぼします。
下水道事業の持続可能性は、民営化によってではなく、公的責任のもとでの改善と市民参加によってこそ実現すべきです。

以上の理由から、令和6年度 金沢市 公営企業特別会計 決算認定に反対いたします。

(クリックするとPDFが表示されます。)

10月から12月まで、2024年度の決算について委員会が開かれました。

わたしは一般会計等決算審査特別委員会を担当し、一般会計や特別会計や基金について調査質疑、討論を行いました。

メンバー

以下がメンバー表です。

日程

日程は以下の通りです。

10月28日 一般会計質疑
10月29日 特別会計・基金・財産質疑
11月20日 書類審査・視察
12月1日 総括質疑・討論

決算書

成果説明書

監査委員の意見書

10月28日、29日の質疑

〇法人市民税

-広田委員

まず今回も法人市民税が伸びたというところで、企業収益が伸びて法人市民税が増えたということでしたけれども、どのような企業がどんな理由で収益を伸ばしたのか、分析していれば教えてください。

-総務局長

全般的には企業収益の増ですけれど、少し個別に業界別に見ますと、まず建設業がひとつ挙げられると思っております。これは能登半島地震による被災家屋やインフラの復旧・復興工事の需要の増というのが業績好調の理由になったというふうに推察しております。また金融・保険業につきましても、一部の企業では貸出金利の上昇とか保有株式売却の影響等の結果、全体として増収というふうになっておるというふうに伺っております。

-広田委員

今言われた災害の特別な要因ですとか金融ですとかという状況でしたけれども、全国的に言われているのは、「円安により輸出している企業が伸びている」とか「物価高騰で仕入れ価格を商品に転嫁できるような大手企業は利益を伸ばしいるけれども、価格転嫁ができないような中小企業は厳しいんじゃないか」といった点が指摘されていますが、その点はいかがでしょうか。

-総務局長

為替の円安が輸出企業の増収に影響したのではというご指摘ですが、こちらの方ではその根拠となる資料がないものですから、なかなか分析を行うのが難しいということで、確実なことを申し上げるのは難しいという状況です。ただ企業の努力と相まって、収益拡大に円安が一定の影響があったのではないかというふうには推察をしております。

-広田委員

景気の良いところと不景気なところの企業が分かれているので、ぜひ全体が伸びて法人市民税が増えたという理解ではなく、しっかり業者別に、そして規模別に、これから条例(中小企業・小規模企業振興条例)を作ろうという段階での検討だと思いますので、よろしくお願いします。

〇定額減税

-広田委員

一方で、定額減税が今回行われ、個人市民税にも大きく影響しました。詳細に書かれていなかったので、個人市民税収が減ったということですけれども、定額減税の影響額を教えてください。

-総務局長

令和6年度決算での影響額は約17億円でございます。

-広田委員

その分の埋め合わせというのは、国からどれくらい来ているのかということと、実質の個人市民税収は増えているのか減っているのか教えてください。

-総務局長

いわゆる穴埋めというような形になります、令和6年度地方特例交付金というのがありまして、その中で定額減税の減収補填特例交付金とあります。この金額は20億3511万円余が歳入として補填をされております。この定額減税の影響により、先程17億円の減収と申し上げましたが、仮にその定額減税がなかった場合の個人市民税につきましては、約298億509万円余となりまして、前年度比で約4億7000万円、1.6%の増になる見込みと推計をしております。

-広田委員

昨年度同様、今年度も個人市民税も増えたという理解だと思います。

もし言えたらおっしゃってほしいのですが、国の穴埋めできたぶんは結局20億3500万円ですけれども、17億円から比べて大きいので、この要因を教えてください。

-総務局長

20億円と17億円ですので、3億円の差がありますけれども、この地方特例交付金を算定するにあたりましては、トータルの定額減税の影響を見る必要があります。特に給与所得者につきましては、令和6月6月から令和7年5月までの12か月で特別徴収をすることになりますが、令和7年の4月5月は、令和7年度の決算の方に回っていきますので、その差が約3億円というふうになっておりますので、令和6年度決算だけで限ると17億円の影響ということになります。

〇個人市民税

-広田委員

よって、個人市民税の増収についてですけれども、やはり昨年同様、名目賃金は上がっているから上がるということになりますが、結局物価高騰で、成果説明書にも書かれている通り実質賃金は下がっている一方ですということでは、市民のくらしの実態は依然として厳しいんですね。なので、税はきちっと取るけれども市民の負担は増えているという点についてはいかがお考えでしょうか。

-総務局長

今企業による賃上げ等も行われて、最低賃金も毎年上がっています。ただ、食料品等の物価上昇、いろんな資材単価の上昇もありますので、その上昇に賃金の伸びが追い付いていないというものが、やはり所得改善の実感が乏しい状況にあるものというふうに推察しております。金沢市といたしましては、そういった国の予算動向も今後もあるかと思いますが、今後の予算におきましても経済対策など様々な施策を講じていく必要があるかなというふうに考えております。

〇固定資産税

-広田委員

そして、ここにきてもうひとつ大きな負担が、固定資産税なんですね。これが今や市税収入の第1位となっています。まずは金沢市が、土地評価額の評価替えで上がったということは先ほど説明がありましたけれども、2015年から上がり調子ということですが、今後の見通しといいますか、市民の負担についてはどれくらい上がっていくのかということを教えてほしいと思いますし、市民の負担感ですよね、これについてはどう捉えているか。結局、新幹線が通って景気が良いようにして土地評価が上がるんでしょうけど、じゃあ直接その効果を受けている市民の方ってそんなに多くはないわけで、その負担感についてはどのようにお考えでしょうか。

-総務局長

まず土地の評価そのものが上がっております。地価の動向がそういった状況になりますので、ここ5年ほどずっと毎年のように上がっているという状況になります。今後の地価の状況についてはなかなか前もって判断することは難しいですが、今の状況が続くようですと、まだ上昇の可能性はあるのではないかというふうに考えております。そうなりますと固定資産税も、いろんな負担軽減の措置はありますけれども、上昇していくという可能性は十分考えられるかなと思っております。それに対します市民の負担感につきましては、確かに市民税のときでも実質賃金の伸びがなかなか実感できないということでしたので、そういう意味での負担感はあろうかなと思いますが、税は税の法律等に基づいての課税になりますので、ここはしっかり法令等に基づいてやっていく必要があるかなと思います。その他のいわゆる支援策等につきましては、先程の市民税も同様ですけれども、市民の生活実態も見ながらどういったことができるか、これは考えていく必要があるのかなというふうには思っております。国の動向も当然見ていきたいというふうに考えております。

-広田委員

固定資産税については、今おっしゃられました激変緩和措置もあるけれどもこれでも負担が大きいという状況でがっくし来るんですけれども、このように市民や中小の事業者については税金だけが増えているというような感じなんですよね。実態は厳しいと。だからこそ、税の所得再分配機能というのを、もちろん国がやるべきですし、県・市でも考えて具体策を練っていかなければならないと私は思うんです。なので具体的に各施策はどうだったかを次に伺います。

〇能登半島地震関連

-広田委員 

まずは能登半島地震が1月にあって、4月からR6年度は影響したという点では、先程来からもありましたので簡潔に。まず全体費用で60億円ということでしたけれども、起債等々ある中で、国・県・市の実質の負担はいくらずつになるのか教えてください。

-財政課長

お示しした60億円の財源ですが、国からの補助負担金が約15億円。県の関係、復興基金も含めてですが、県から来ている補助金等が約10億円。先程来説明しています市債には後年度、特別交付税とか普通交付税とかっていうことで交付されるもの、そういったものが約15億円。差し引きますと、市の実質的な負担は約20億円。60億円ですので全体の約35%ということになります。

-広田委員

地方がなかなか財源がないと言っている中で、突発的な、地震が起こっても35%、20億円も負担しなければならないんだという実態です。

〇人事

-広田委員

次に、人事のところは先程ありましたが、ひとつだけ。自己都合のところでは、定年退職の方も影響しているということなんで、早期退職の人数と、定年に関わらない自己都合の人数を教えてください。

-総務局長

早期退職の令和6年度、先程主要施策の23ページのところに表がありますが、早期と定年合わせて令和6年度は64人ですが、そのうち早期は24人になります。早期募集定年退職で64人とありますが、定年が40人で、早期募集に応じたのが24人という内訳になります。自己都合の90人とありますが、この自己都合の中には令和6年度に60歳に達して、定年が伸びたんですけど60歳で退職した方というものもいました。その90人の中にいた60歳以降の方は30人ですので、実質は60人がいわゆる自己都合ということになります。

〇商店街補助

-広田委員

次に商店街について伺います。平成30年度でしたか、今とは体系も事業も異なりますけれども主に店舗の賃料を支援する事業があり、つぶさに調べさせていただいたところ、開店休業中みたいなところとか、週1回しかやっていないんだというところが見受けられ、今はフォローアップ体制を敷いているという事業が成果書131ページにある中心市街地出店促進フォローアップ事業であるとか地域商店街出店促進事業です。この点についてどうなっていたかを久しぶりに確認いたしますけれども、まず、47店舗は今回継続したけれども、継続できなかった店舗が5件あると聞いていますが、何が原因で、フォローアップはどうされていたのか教えてください。

-経済局長

当該事業は、出店料及び1年目、2年目の継続時に奨励金を交付しているものでありまして、令和6年度は47件交付しておりますが、退店により1年目継続奨励金を交付しなかった店舗が2件、2年目継続奨励金を交付しなかった店舗が3件ありました。退店の主な理由は経営不振でありますが、地震の影響で市外の製造工場が被災したため閉店した店舗もあると聞いております。また、フォローアップにつきましては、金沢商業活性化センターが出店の前後に加え、1年2年の経過時の節目ごとに営業実態や経営状況を把握するとともに、必要に応じて助言するなど事業継続に向けたフォローを行ってきております。

-広田委員

退店したのが2店あって、そのうち震災の影響で経営不振だった店舗が1店舗あったということですね。残りの1店舗はどういう理由だったのかということと、次の3店舗は事業継続を節目ごとにフォローアップしてきたけれども、何が理由で続かなかったのか。お願いします。

-経済局長

退店の主な理由は経営不振であると、こちらの方は聞いております。

-広田委員

そういうことをフォローするのがTMOさん、委託された団体の役割だと思うんですけれども、そこまでフォローできなかったのか、言っても聞かずにわが道を行って失敗したのか、そのあたりの分析をお願いします。

-経済局長

経営不振であると聞いております。そこまでのことは聞いておりません。

-広田委員

結局同じなんですよ。もう何十年続けている竪町のお店とかでも一切補助金出ない中で、初めてやるよ、がんばってと補助金出して、平成30年に調べたときに本当に中途半端な状況だったからフォローアップをしますとなったけれども、結局ただただ「経営不振ですか、さようなら」ってなるようならば、今のフォローアップだってどうなのかということになるので、そこら辺をもうちょっとしっかり委託だとは言えしっかり市の方も分析しないと、これだけ家賃を出したりしている意味がないので。答えてほしかったということです。また次回までに、詳しく聞けたら教えてください。

-広田委員

次に、同じ商店街のことでは、残念ながら今回、歳入の点でその後発覚した不正のものの雑収入があったと聞いています。平和町大通り商店街振興組合の商店街プレミアム商品券の不正受給が、R6年度末とR7年度当初に発覚し、その処理をR6年度にされたと聞いていますので、その内容を教えてください。

-経済局長

令和6年度に金沢の買い物応援商品券事業補助金の事務費の一部支出につきまして、平和町大通り商店街振興組合が不正受給及び不適切会計によりまして、過大に補助金を受給した事案が発覚いたしました。令和7年3月に商店街から返還の申し出があり、令和6年度に商工費雑入として43万円の受け入れをしております。令和6年度決算ではございませんが、令和7年4月に商店街の実施した調査で、不正受給により過大に補助金を受給した事案が発覚したため、令和7年度に追加の返還金6万2千円を商工費雑入として受け入れを行っております。

-広田委員

R6年度決算に間に合った分は第1回目の発覚で、そのあと2回目はR7年度の決算に入るということの確認ができました。

〇市街地再開発事業

-広田委員

次に、市街地再開発で1点だけ。片町地区の都心軸沿線建造物の現況調査をR6年度に行ったということで、調査報告書も出されていますけれど、これはどのような結果で、どんなふうに活かすのか、教えてください。

-都市整備局長

片町地区の都心軸沿線につきましては、建物の更新が進んでいないということから、その支援策を検討するため、建物更新の意向ですとか阻害要因等について、建物所有者を対象にアンケート調査を行ったものでございます。調査項目としまして、建て替えや改修等に対する意向や考え方、そしてそれが実施できない場合の理由のほか、建物の共同化やリノベーションに対する意向、そして建て替えや改修等の検討実施に際して望む支援などについて伺ったところでございます。このアンケート調査でございますが、片町1丁目交差点から犀川大橋までの都心軸沿線区域における建物所有者101名を対象として、このアンケート調査票を発送しましたところ、65通を回収することができて、回収率については64.3%でございました。建物所有者の建て替え・改修の意向を尋ねた設問に対しましては、「現状のまま利用する」と答えられた方が最も多かったのですが、「建て替えや改修を考えている」との回答も一定数存在していました。また、建て替え等ができない理由としましては、約9割の方が「費用対効果や資金調達に不安がある」ということを挙げられておりました。一方で、建て替え等を行うために望まれる支援としましては、建て替え等への補助について、解体への補助を求める回答が多くございました。またイベント等に活用できる賑わい空間の創出に対する補助ですとか、相談窓口の充実についても一定のニーズがあるということがわかりました。この調査結果を踏まえまして、国の補助制度を活用して運用している優良建築物等整備事業には補助対象に解体費を追加することを加え、その事業の補助対象外となる敷地面積500平方メートル未満の建物を対象として、解体費をはじめイベント等に活用できる公益的空間整備費を支援する市独自の補助制度の創設が必要であると考え、先般の9月定例月議会にお諮りをし、お認めをいただいたところでございます。これらの制度を活用して、建物所有者の機運を喚起していきたいというように考えております。また一方で、建て替え等の相談回数の充実を求める声もありましたことから、今後、建物所有者が建物更新のあり方ですとか手法を検討する初期段階におきまして、市としても技術的な助言をさせていただくなど、支援に努めていきたいというように考えております。

-広田委員

この調査は、片町地区だけの話だけではなく、緊急整備地域を今後進めるうえでも、片町においての大事な調査で、しかも今おっしゃったように、今年度の解体を対象とした補助に結びついていくようなものでした。今おっしゃられた内容だけだとちょっとわからないのですけれども、私が見ても良い部分だけ閲覧させていただいたところ、やはりその建物を建て替えてもどういう内容にするのかとか、町全体をどうするのかということがない限り進められないというようなご意見も見られたんですよね。それは私も巷を歩いている中で、確かに建て替えればいいってもんじゃないっていう、コンセプトであったり連携・連帯とかっていうことを商店街の人には聞かれるので、そのあたりはどのように読み取って判断していくのかということと、この間のいろんな調査を見ていると、市民の声がないんですよ。私はもちろん建物所有者が建て替えなければいけない責任があるので、そこに聞くっていうのは大事だと思いますけれど、そこの次の政策判断として補助金を出すのであれば、市民の合意がなければ、なんで片町だけだと、なんで中心部だけなんだという批判も起こりかねないので、こうした調査には市民の声っていうのは聞いていかないのか、そこらへんの考え方を教えてください。

-都市整備局長

今ほどご指摘いただきました、確かに建て替えるだけでは駄目で、建物がどういった使われ方をするのか、あるいはそのコンテンツが何なのか、そこは重要だと思っております。今回の都市再生緊急整備地域の指定を受けまして、そこの建物更新を進めていくにあたりましても、地域整備方針というものが定められておりますので、その内容に沿った形で建物更新がなされていくということがあるべき姿だというふうに思っております。その中では、当然のことながらこのエリアの新たな賑わいの創出、そういったことも目指していくところではございますので、そういったところに適う建物更新であるべきだというふうにも思っております。市民の声が、というお話もございました。これまでも建物所有者、あるいは事業者を対象にしたいろんなセミナーなども通じて、その制度の内容、支援制度の内容について、詳しくご説明をさせていただいてきているところでございますけれども、今後もそういった機会をとらえて、皆様に周知を図られるようなことで取り組みを進めていきたいと考えております。

-広田委員

もちろん緊急整備地域の方針というものがありますけれど、あれは本当に局所的な赤枠で囲った部分の方針だけであって、商店街との連携がないんですよね。この間商店街の補助で予算化されたものは、これまでは商店街の話を聞かなければいけなかったけれども、緊急整備の場合は大手資本が単独で考えられるようなメニューで、商店街の意見を聞くことなく進められるっていうのが明らかになったんですよね。その点でやっぱり商店街や市民の声を聞くっていうのを、緊急整備地域方針からもうひとつ拡大して聞いてほしいということを求めたいと思います。

〇市営住宅

-広田委員

市営住宅の件ですが、成果書178ページ、意見書64ページですが、R6年度末は入居率が82.8%、管理戸数3381のうち、政策空き家を除き583戸空いている状態です。これまでも再三申し上げてきたとおり、浴室整備は入居を促進するために大変必要な要件だと考えていますが、今のところまだ2006戸が浴室未整備という段階で、徐々に市は進めてきているんですけれども、R6年度10戸浴室改善予定だったんですが、成果書では横棒が引いてあるということで未実施だったと聞いています。なぜなのか、教えてください。

-都市整備局長

市営住宅の浴室改善事業につきまして、令和6年度に金石曙住宅で実施する予定でございましたが、国交付金の当初内示がなかったということで、追加の内示を待って本年2月にようやく工事請負契約が締結できました。適正工期を確保するという観点から、工事費であります730万円余を令和7年度に繰り越しせざるを得なかったということで、令和6年度の決算額には記載がないということでございます。しかしながら令和6年度は、円光寺住宅のリニューアル工事ですとか、緑住宅のバリアフリー化工事で、合わせて40戸の浴室改善を実施してきたところでございます。

-広田委員

国がどういう順番で内示を出すのかは不明なんですけれども、当初ではなく12月補正までずれ込んだというのは、市にとっても能登の地震でかなりニーズが高まった中では痛手だったのではないかと私は思うんです。なのでぜひ、国にどういうふうに言えるのかわかりませんけれど、しっかりつけてくれと求めていただきたいと思います。

〇金沢スタジアム

-広田委員

次に、金沢スタジアムのことについて伺います。成果書では225ページの一部なんですけれども、金沢スタジアムはR6年の2月から供用開始され、工事費は82.2億円となりました。R6年度は市民サッカー場の解体や駐車場などの周辺整備が行われたと先程ありましたけれども、総事業費でいくらになったのか、教えてください。

-都市整備局長

城北市民運動公園におきまして、旧市民サッカー場の解体工事や、南駐車場の整備工事など、金沢スタジアム周辺の整備に要した費用は、令和6年度末で約18億円でございます。

-広田委員

およそ100億円となったわけですね、スタジアムも合わせますと。さらに今年度も続いているという状況ですし、本田氏から送られたクライフコートの再設置というのも予定されている状況で、莫大な税金が投入されてきているんですけれども、計画当初から「一部のプロチームのための施設なんじゃないか」と言われていて、市民の利用ができているかというのは市がしっかり見ていかなければいけないと思います。よって、このR6年度の利用実態を教えていただきたいと思います。

-文化スポーツ局長

令和6年度の金沢スタジアムの利用状況ですけれども、まず初めに人数でいきますと、利用人数は15万3759人、その内訳でありますが、一般利用が2万3112人、プロの利用(ツエーゲン関係者の利用)が2610人、また試合観戦などの見学なり観戦者が12万8037人となっております。金沢スタジアムの利用日数でいきますと、ツエーゲン金沢が利用した日数が36日、一般の利用が57日となっております。

-広田委員

人数は、選手だけで数えればあれですけれども、ツエーゲン金沢の応援であるとか相手方も含めて多くの方が来て、それにしたってプロチーム関係のための人数だと言えます。利用日数で、当初は芝生の養生があるため60日とおっしゃっていたけれども30日増えたわけですけれども、ツエーゲン金沢の公式試合は一定決まっているわけですよね。18日は公式試合で、その前後とか使うので36日と聞いているのですが、もし本当に芝生の養生の関係で60しか使えなかったら、市民利用が57日とさっきおっしゃったけれども、差し引くと27日しか使えなくて、ツエーゲン金沢の試合の関係の方が過半数を占めるわけですよね。そうなると、ちょっとこれは市民のためのサッカー場なんですかという批判は免れないと思いますし、そもそもほとんど芝生の養生ですから、その点をどういうふうに使用料に反映するのかというのが全国で巻き起こっていて、市が設置した目的と維持に関してどうするかということが今後問われるかと思いますので、また聞いていきたいと思います。

〇ふるさと納税

金沢市資料

※わたしが考える実質収支AーB=▲6億6千万円

-広田委員

ふるさと納税について伺います。R6年度の収支はどのような状況だったか、簡潔に教えてください。

-都市政策局長

令和6年度によります寄附額でございますが、17億2270万円余となっています。これにかかる返礼品等の経費として8億3144万円余でございます。他方で、金沢市民が他都市へ行ったふるさと納税によります本市の個人市民税の税額控除額については15億5148万円余で、これに伴いまして地方交付税による補填があるわけなんですが、これが10億5387万円となりますことから、これらを総じた令和6年度の決算上の収支は、3億9364万円余のプラスとなっております。

-広田委員

黒字でみているわけですよね、4億円。ただ先程おっしゃった、いくら地方交付税で75%補填があるといっても、これについても国税・市民の税金であって、ふるさと納税を全くしないような控除などされていない方にとってはマイナスでしかないんですよ、この事業は。その点を踏まえて考えると、どんな収支になるか教えてください。

-都市政策局長

先程回答申し上げました地方交付税による補填が10億5387万円ございますので、これを除きますと収支上は6億6022万円余のマイナスとなります。

-広田委員

ふるさと納税に関わらない市民も多くいる中では、公表する際はこの収支を採用するべきだと思うので、ぜひご検討いただければと思います。

-広田委員

次に、今回のR6年度への影響はR5年度の他都市への寄付だったんですけれども、来年度についてはR6年度の他都市への寄付額が影響します。それがR5年度よりも10億円も増えて44億1700万円という数字が出ているんですよね。これはどうするのかと思うんですけれどもいかがでしょうか。

-都市政策局長

先程も申し上げましたとおり、金沢市民の方が他都市に行ったふるさと納税、これに伴う市の税上の減収分については地方交付税措置が、これは国の制度の枠内として為されるものでございます。一方で、今ご指摘いただいた本市に対する寄附金、これは増加しておるわけですけれども、金沢市民の方が他都市へ行うふるさと納税、これに伴う市税への影響額ということも増加しておりますことから、ひとつは寄附者の利便性を高めていること、これは受付のウェブサイトの充実に取り組むということが例として挙げられます。引き続きそうした取り組み、また返礼品の拡充も含めて、市の魅力というものを全国に発信することで、収入の確保に努めていくことが肝要であるというふうに考えています。

-広田委員

別の委員会でですけれども、視察に行ってまいりました。結局は選ぶ返礼品と、サイトでどれくらい宣伝ができているかということにかかってくるんですよね。そういう中では、このふるさと納税を先んじて始め、結局サイトへの宣伝費は経費ですから、経費を最初から多くの予算で確保できるところが勝ち組に乗っかったという状況が見て取れます。だから金沢市のように実直にやってきたところは本当に苦労するなと思うんです。そういうことを見ていると、そもそも仕組みがおかしい。どこかの自治体が儲かればどこかが損をするという仕組みであって、都市間の奪い合いになっていると思うんです。そして寄附行為という点でみると、2000円だけ引いてあと全額控除ですから、大口で控除された方と運営サイトの方々の利益になっているだけの仕組みだと私は考えます。よって、税制の根幹を歪め、自治体に過度な負担を課すこの制度は、私は金沢市からも見直しを国へ求めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

-都市政策局長

ふるさと納税制度は国により設けられました仕組みでございますし、その寄附についてはご寄附される方の自発的な意思に基づくものでございます。この納税制度を地場産業の振興であったり地域経済の活性化に資しているとも思っておりますし、全国的にも定着をしているというふうに考えています。また国におきまして、返礼品等のルールを厳格化するなど様々な措置というものがこれまで講じられてきておりますので、市としてはそうした制度の適正な運用に努めていく、このことが肝要であるというふうに考えています。

-広田委員

思いがあって寄附をする方もいらっしゃるとは思うんですけれども、サイトを見ていたらもう通販ですよね。そういう実態をぜひ踏まえて、見直しを求めたいと思います。

〇金沢方式

-広田委員

次、金沢方式について教育委員会の方になるかと思いますけれども、成果書の193ページの特別支援教育サポートセンター等整備事業の外構・グラウンド整備の決算が入っているので伺います。まず、この教育サポートセンターの整備とグラウンド整備にあたって、芳斉公民館、児童館、消防機械器具置き場の移転新築が要件となってきたわけですけれども、もちろん今回のグラウンドも関係していると聞いていますが、どのような理由で移転新築が決まっていったのか、経緯を教えてください。

-教育次長

特別支援教育サポートセンターおよび中央小学校の芳斉分校、長町中学校の芳斉分校の整備につきましては、施設利用者による通行車両の増加に対応するため、狭隘な運動場側道路の拡幅と、小・中芳斉分校の集約で増加いたします児童・生徒の教育活動のため、グラウンド面積の確保が必要となっていました。そこで、芳斉公民館・児童館を特別支援教育サポートセンターと一体的に整備するとともに、消防分団の機械器具置き場をデイサービスセンター玉川苑跡地に移転することにより、運動場側の道路拡幅や、グラウンドの拡張、公民館・児童館跡地での駐車場整備を進め、特別支援教育の拠点としての教育環境の充実に務めた次第でございます。

-広田委員

特別支援教育サポートセンターの拡充・充実に反対をするものではありませんし、今言われた入り口を変えて送迎のルートを変えるということは、判断があったんだろうと思うんですけれども、このときに合わせて公民館・児童館・消防分団が移転しなければならないという計画が組み込まれたわけですよね。私たちの地域でも公民館が移転するってなったら大事なわけですよ。そういう点で地域にどう説明し、合意を得てきたのか。そこまでしなければならなかったのかというようなところの説明をお願いします。

-教育次長

従前の芳斉分校のグラウンドの面積が約2100平方メートルということでございました。公民館等の移転がなければ、放課後デイサービスの送迎用の車両がかなりたくさん学校はみなさん活用されていますので、学校周辺に集まってくる、それからグラウンド内にも車両の乗り合いがあるということがございましたので、再整備にあたりましてはグラウンド内に幅員5mの送迎用の通路を設けることを最初想定しておりました。そのことによりまして、グラウンドの面積が1700平方メートルまで縮減されるということが想定されました。そこで、一体的に整備することによりまして、学校としてのしっかりとした整形したグラウンドを確保するということで、地元の方に説明をし、合意を得たものでございます。

-広田委員

教育サポートセンターの利便性のために、こどもたちのために、そういう計画になったということはわかりましたけれども、一方で、市が移転させることになるなら市が全額行うのかなと思ったら、地元からの寄附が入るんですね。これはなぜなのか教えてください。

-教育次長

金沢方式による地元負担が発生しておりますが、これにつきましてはそれぞれの施設整備にかかる負担方法を基本としながら、過去に市事業により移転した事例を参考に、土地や建物の既存面積までを既得権と認めて無償とし、これを超過する部分について地元負担の対象としたものでございます。移転整備を機に、地域から床面積を拡大したいという意向があったことから、超過分につきましては他地区の公民館建設との公平性の観点から、金沢方式による地元負担を求める必要としたものでございます。

-広田委員

超過部分は地元の求めであって、金沢方式に基づいて寄附をもらったということですね。公民館でおよそ450万円、児童館で800万円。普通建て替えをするなら数億円かかりますので、これだけで済んでよかったねとも言えるものですけれども、そもそも金沢方式に基づいてやったということです、少ない部分であっても。なので、この間の今おっしゃった過去のやり方を踏襲するならば、地元の要望書が出ているはずなんですよね。公民館では町会長全員の判子が要ります。今はまだ一つ二つの判子がつかず、動いていない公民館建設もあります。児童館では各種団体の判子をついた要望書が通常出されていますけれども、この二つの要望書は出されていたんでしょうか。

-教育次長

公民館に関しましては要望書は出されておりません。

-安宅こども未来局長

児童館についても要望書は出ておりません。

-広田委員

繰り返し私も質問し、市長も「地元の総意だ」ということで、その根拠として要望書が出ているんですよね。それは情報公開で確かめてきたものなんですけれども、今回はどちらも出されていないということになりますが、同じ金沢方式であるならば出されるべき書類だと思うんですけれども、なぜ今回に限り出されなかったのか、教えてください。

-教育次長

芳斉公民館・児童館の移転につきましては、特別支援教育サポートセンター等の整備のための道路の拡幅とグラウンド面積の確保のための市の事業でございますから、地域から要望書の提出は求めてはおりませんが、全町会長が出席する地元町連の会におきまして、合意を得ていると伺っているところでございます。

-広田委員

市の事業でも寄附を求める、総意を得るのが、金沢方式なんですよ。だからこそこれまでも、市が建て替えるけれど金沢方式なので町会長全員の判子が要ったわけですし、今もその判子がないので進んでいないのに、なぜ今回だけ異例の措置をしたのかということになると思うんです。何か今回だけ特別な理由があったのか、お願いします。

-教育次長

全町会長の判子を取っているものにつきましては、地元総意、地元主体での公民館建設事業というものでとらえております。今回は先程も答弁したように、市の事業により移転をやむなくされた公民館と児童館の移転ということでございます。さらに言えば、全会長が出席している地元町会の会において、全町会長から賛同を得て合意を得たものということで伺っておりますので、それは書類に判子を押すのと同意味というふうに捉えております。

-広田委員

じゃあ、そういう要綱か何かがあるんですか。市の都合でやった場合は判子が要らない、町会長が全員集まっている場で、しかも全員なんですか、本当に。100%全員の合意なのか。

-教育次長

先程から繰り返しになりますが、市の事業において協力してほしいということで地元に説明会に入って、すべての町会の方々、町連各種団体の方々に説明をして、合意を得ているということでございます。特に要綱等はございません。

-広田委員

なぜ判子をつくかっていうのは、地元住民に負担があるからなんですよ、お金の。今回は少額だったかもしれないけれど、それでも例えば数千円だったとしたって、世帯によっては「私はきついです、出せません」という世帯もあるかもしれないところを、総意を取りましたというのがあの判子を並べた要望書だというふうに私は理解をしていました。地元の負担=住民の負担なんですよね。その負担を判子もなしに進めたんだというのが、私はこの事業だとおもうんですけれど、寄附金が入っているという点でどのようにお考えか教えてください。

-教育次長

寄附金の有無にかかわらず、市として事業を進めるために、地元の地域の代表者の方々に説明をし、その後それぞれの町会に持ち帰って各地域の町会で協議されたものと思っております。その結論としまして、全町会長会議での合意に至ったというふうに捉えております。

-広田委員

金沢方式は、そもそも要綱やルールがないんですよね。それでも一応、判子で確認してきた実績があるんです。その中で「ないものもあったんだ」というのが私は今回驚きで、そうなると本当に金沢方式って、これまでもルールなき金沢方式と言われてきたけれども、もうその時々の判断で何でもいけるんじゃないかと。市民から信頼を失いますよね。だから言っているんですよ。せめて同じことをやってほしいと。なのでその点はぜひご検討いただきたいと思っています。公民館についても児童館についても同じなので、お願いします。

〇金沢港整備費用

-広田委員

最後に、金沢港の整備費用について簡単に伺います。成果書167ページに今回の負担額が書かれていますけれども、前年に比べて12億1900万円と大幅に増えている理由を教えてください。

-都市政策局長

金沢港の建設事業費負担金ですけれども、国の直轄事業、それから県が実施する国の補助事業、それから県単独の事業、この3つの事業合計で、今委員からご指摘がありました12億1900万円余ということになっております。前年度と比較して2億5300万円余の増でございますが、これは能登半島地震の影響によりまして、令和6年度への繰越額が、その前の年と比較をし1億9800万円余の増となったということが大きな要因でございます。

-広田委員

地震の影響とわかりました。

最後に質問ではないんですが、委員長と皆さんに確認で、明日が基金の審査になりますが、コミュニティ基金の使い方について質疑をしたいので、執行部の方でまとめていただいた資料の提出を求めたいと思うんですけれども、よろしいでしょうか。(提出されることになりました)

〇市街地再開発特別会計

-広田委員

まず、市街地再開発の特別会計から伺います。現在売れ残っている保留床の状況は意見書に書かれているとおりです。そこで、当たり前の確認なんですけれども、これが売れてしまえばこの会計はなくなるという理解でよろしいでしょうか。

-都市整備局長

そのような理解で結構でございます。

-広田委員

だけれどもなかなか売れない中で、保留床を貸しているという状況ですが、それもできていないテナントは令和6年度現在でいくつあるのか教えてください。

-都市整備局長

まずライブ1の商業床でございますが、令和6年度末時点で1階・2階・地下1階合わせまして15区画あるうち、全ての床が入居済みでありまして、空き床はない状況でございます。またリファーレの商業床でございますが、こちらは1階と2階を合わせて4区画あるうち3区画に入居しておりまして、1区画が空き床となっている状況でございます。入居率、床面積換算にしますと91%ということになってございます。

-広田委員

入居率は改善してきたのかなと思います。この1区画が借りてもらえれば、家賃すなわち、ここでいう財産貸付収入はいくら増えることになるのか、お願いします。

-都市整備局長

現在リファーレの商業床では、1区画だけが空き床となっておりますが、令和6年度におきましてはその区画に加えて別の1区画も9か月の間、空き床の状態でございました。それらが1年間を通して入居していたと仮定しますと、家賃収入は約1千400万円増えることになります。

-広田委員

そうすると、ざっと計算すると保留床の貸し付けが満床になったとしても、一般会計の繰り入れはやむを得ないという状況だと思うのですが、それがいくら必要になるのかということと、テナント全てを貸し出したとしても実質赤字であることについてどのように考えているのか、お願いします。

-都市整備局長

市街地再開発事業費特別会計の収支につきましては、主に床の貸付収入から床所有者として支払うべき施設の修繕費を差し引いたものでございますけれども、近年は修繕費が高額となっているということがありまして、令和6年度は収支に不足額が生じて、一般会計から4千200万円余を繰り入れております。令和6年度の決算ベースで、年間を通して満床の状態であったと仮定しますと、床の貸し付け収入が約1千400万円増えますとともに、空き床の場合に床の所有者である市が負担する共益費などの支出が約220万円不要となりますので、それらを加味しますと、一般会計からの繰入金は2千600万円程度になると想定をされます。そうしまして、ライブ1・リファーレともに建設からかなりの年数が経っているということもありまして、床所有者として負担すべき施設共用部の修繕費でありますとか専用部の修繕費が高額となっているということが収支不足の主な原因だと考えております。今後は売却も視野に入れつつ、まずは継続的な床賃貸に努めて、安定した収入の確保を図りますとともに、管理組合に対しては計画的に修繕を実施するよう働きかけまして、収支が改善するよう努めていきたいと考えております。

-広田委員

ライブ1から40年ですか、リファーレができて30年経っていますけれども、当初は保留床を売り切るということで計画を立て、この特別会計が組まれましたけれども、なかなか売れない、さらに老朽化することで、今は支出の方が上回ってしまって、たとえテナントを貸し出したとしても一般会計繰入が必要という中で、しかも老朽化なのでなかなか売れないしどうしようということになっていることを鑑みれば、これから進める再開発等にも公共施設を入れるみたいな話が出ていますが、これが市民の負担に後々なるわけですから、しっかり考えていただきたいと意見しておきたいと思います。

〇コミュニティ基金

金沢市資料

金沢市資料

-広田委員

次に、コミュニティ活性化基金について伺います。資料をありがとうございます。2つの資料がありますけれども、2枚目の資料を見れば、元金、販売収入がどんどん減ってきているという中で、市民にとって必要な事業が行われていることについて質問をしたいと思います。

まず、ごみ出しサポート事業についてです。要援護者ごみ出しサポート事業、当初はなかなか利用が進まなかったのですが、R6年度の活用を教えてください。予算額と決算額は載っておりますが、利用者数をお聞きしたいと思いますし、合わせて利用者の要件区分もわかれば教えてください。

-環境局長

令和6年度の要援護者ごみ出しサポートの利用者の件数をお尋ねでございます。令和6年度末では、464世帯がこの制度を利用しております。この要件区分のお問い合わせもございましたけれども、令和6年度に新規で申請された世帯の要件区分は、重複もございますけれども、要介護認定が167世帯、身体障害者手帳を保有する世帯が28世帯、精神障害者保健福祉手帳を保有する世帯が13世帯となっています。トータルは188世帯の新規の申し込みがあったのですが、認定が重複している部分がございますので、数は足すとこの数を超えてきますけれども、新規は188世帯あったということでございます。

-広田委員

だいたい要件区分の雰囲気はわかりました。決算額が498万円ですね、予算の規模と比べるとどれくらい利用があったのか。これまでは予算と決算の乖離が当初指摘されていたので、その点も教えてください。さらなる利用の周知を求めたいと思いますけれども、やはり要介護以上だけではなく、要支援の方も対象にしてほしいという声が地域からはあります。その点についてはどのように考えているか教えてください。

-環境局長

予算と決算の状況についてのご質問がございました。要援護者ごみ出しサポートにつきましては二通りございまして、1つはシルバー人材センターに委託をしまして地域のシルバー人材センターの方が要援護者のお宅をお訪ねして、ごみを地域のステーションに出すという形が1点。もう1点は、どうしてもシルバー人材センターの方が見つからないというような地域においては、管理センターの職員がご自宅の方までそれを収集に行っているという2つの形がございまして、なかなかシルバー人材センターの人材が不足している関係もあって、当初、予算が1千万円くらいあったかと思います。実際のところ決算で500万円くらいの決算しか上がってこないので、予算額も最近は500万円まで落として、だいたい予算が500万円、決算が498万円余くらいになっているかと思いますけれども、だいたい予算と決算が合っているという状況でございまして、それが不足する分については直営の職員が現在取りに行っているという状況でございます。それから、要件を緩和してはどうかというご質問については、これは平成29年度にモデル事業を実施しました。そのときに先行自治体の事例を参考に、当時は要件区分を要介護2以上として実施をしたのですけれども、それほど多くの利用がなかったということで、平成30年度に本格実施する際に、他都市と比べて利用しやすいようにということで、モデル事業の要件より一段低くして、要介護1以上として今回の設定に至ったところでございます。この事業は自らごみ出しをすることが困難で、かつ地域などのサポートを受けることができない人へのセーフティネットと考えております。今のところ要件の見直しまでは考えておりません。

-広田委員

モデル事業をされたというのを今初めて知ったのですけれども、また詳しく後ほど伺いたいと思います。地域からはやはり「要支援者はどうするんだ」という声がありますので、とはいえ担い手が不足しているという段階では、もうこれは環境施策ではなく福祉施策に移行する検討をしてもよいのではないかというふうにも考えています。それは意見として。

 次は、地域除排雪活動支援事業ですね。補助の名前は地域除排雪活動費補助制度など、小型除雪の機械購入とかも入るんですかね。もしあれでしたらその内訳も教えてほしいんですけれども、当初予算が3000万円というふうに聞いていますが、決算上大きく膨らんで9200万円余というふうになっていることについて、どのようにお考えか教えてください。

-土木局長

令和6年度の地域除排雪活動費補助、2度雪害対策本部が設置されまして、延べで424団体、9218万4千円の額を支援しております。予算が3000万円で決算が9000万円になったことについては、これは天候によるものというふうに考えており、毎年の天候についてはこれまでの降雪量に見合った平均額をだいたい計上しておるところでございます。

-広田委員

ただ近年、おそらくこの支援事業については、地域除排雪活動費補助制度を利用しやすくもしているし、する気候条件もあるということで増えてきていると。で、決算との乖離が出ているというふうに思っています。次に除雪全体の予算のことですけれども、積雪量が多い年というのは特別交付税の措置が年度末に行われますけれども、その算定にこの地域除排雪活動費補助を使った分を計上できるのではないかと私は質問したことがあるんですが、R6年度からはその額を計上して、県・国に報告したというふうに聞いていますが、それで特別交付税の中に入ったことになるのか、その計上をしたのはどんな理由からかおしえてください。

-財政課長

こうした地域除排雪活動支援事業も含めまして、年間の除雪経費については特別交付税の対象となるということになっています。例年、基本的には2月の上旬くらいに国から県を通じて照会があるんですが、そこまでの実績と、2月以降は過去4年間の平均実績をもとに必要な除雪経費を試算して国の方へ特別交付税の需要額として申請しているということになっています。このかかった経費をいくら申請するのかというのは、基本的には一般財源ベースで申請してくれということになっておりまして、国庫補助金なども一部入っておるのですが、そういったものを除いて申請しております。これまではこの地域除排雪経費は地域コミュニティ活性化基金を充当しておりましたので、金沢市自らの判断でその部分は除いて申請していたところなんですが、地域コミュニティ活性化基金は市独自事業でありまして、あくまでの市の自主財源ということになりますので、改めて申請先である県とも協議を行いまして、その結果この特別交付税の需要額として申請しても問題ないということになりましたので、令和6年度よりこのコミュニティ活性化基金の分も含めまして国の方に申請を行いました。除排雪経費は概ね20億円ほどかかっているのですが、そのうち一般財源相当額といたしまして今年度は15億円程度を県の方へ申請しております。ただこの額のうち、国の方から普通交付税に既に措置している分として9億円ほどが定められていますので、その差額6億円ほどを金沢市の特別事業ということで国の方に申請しております。

-広田委員

この特別交付税の申請のときの積み上げは、聞くところによると大雪で土木局などが残業などになった人件費も出るなど、かなり認められているというふうに聞いています。なのでこれまで地域除排雪活動費を入れてこなかったのがもったいないと思いますし、より積極的に、つまり国も県も除雪と認めているわけですから、そこは申請するように引き続き求めたいと思います。それに、性質から言うと除雪は地域コミュニティを活性化するためというより、みなさん必要に迫られてやっているインフラ事業です。なので基金からではなく、私はそもそも道路管理費から出すべきだと考えているのですが、その点はどのようにお考えでしょうか。

-財政課長

財源措置につきましては、今ほどの広田委員のご意見も踏まえ、また来年度以降の予算編成の中で検討していきたいとは思っておりますが、この地域コミュニティ活性化基金につきましては、地域コミュニティ活性化推進審議会で議論したうえでまたその充当する事業を検討していくことにもなりますので、その両面からまた来年度以降のあり方について検討していきたいと思っています。

-広田委員

 ぜひその審議会でも、なかなか難しい話かもしれませんけれども、どう財政をやり繰りしているかということもお話いただければ、じゃあわざわざ基金を(使わなくても)ということにもなるかもしれないので、ぜひ説明をしていただきたいと思います。

そしてそもそもこの基金は、先程の経年の表を見てもわかります通り、ごみ量が減れば縮小するという性格を持っています。なので私は市民との関係でいえば、今燃えるごみと埋め立てごみは減ったという事実がありますけれども、これは市民の努力、社会情勢ももちろんあるんですけれども努力という点もありますので、事業数を増やしたり減ったりして調整するんじゃなくて、ごみ袋の料金を減らしていくということの方が市民の理解を得られると思いますが、その点はいかがでしょうか。

-環境局長

この現在やっています指定ごみ袋の料金につきましては、導入時に他都市の状況等を踏まえ、この額が適正ということで設定したものでありまして、今のところ見直す予定はございません。

-広田委員

今物価高騰で、このごみ袋の販売経費だって高騰してきているわけじゃないですか。その分、市民のみなさんも他に買うものも高騰していて、せめてごみ袋だけでも下がらないかっていうご意見はさらに強くなっていますよね。先程の性格からしても、その点はご検討いただきたいと思います。

最後に、今日出していただいた基金の資料について、とてもわかりやすくて見やすいので、予算のときもここの基金の使い方の概要は載っているのですが、結局1年間どう使ったのかという全体像が見えないままなので、ぜひ、これは他都市でもやっていますけれども、市民のみなさんにこのように使っているんだということで、今日提出していただいた資料を市のホームページに載せるなど公開を求めたいと思いますがいかがでしょうか。

-市民局長

ご提案の件につきましては、本市の決算全体の公表の仕方というのもありますし、他の基金の事業の公表の仕方といったようなこととのバランスを考える必要がありますので、どういった形で公表するのが適当なのかということをこれからまた調査・検討していきたいと思います。

-広田委員

この基金は、市民から直接集めているという性格を持っているので、他の基金とは別に整合性を考えなくてよいのかなというふうに思いますし、他都市のごみ有料化のページみたいのをまとめているんですけれども、必ず使い方を載せています。導入のときにたくさんいろんなホームページ見ましたけれども。ですので、ぜひお願いしたいと思います。

〇国民健康保険特別会計

-広田委員

次に、国民健康保険の特別会計に移ります。令和6年度はやはり震災の影響を受けているという点で、被災者の保険料減免が行われましたけれども、その実績と国からの今のところの補填分を教えてください。

-市民局長

令和6年度の決算におきます国民健康保険料減免実績につきましては、502件、5289万円となっております。また、国からの補填額につきましては、これは2種類、特別調整交付金と災害臨時特例補助金というのがありまして、その2つを合わせまして2130万3千円となっております。

-広田委員

今後の見通しとしては、国からすべて補填される、市の独自分を除いてですけれども、国がやったらという通知が出た分については補填がされるのか、お願いします。

-市民局長

国の制度に基づいてやった分については補填されると考えております。ただ、市独自で行ったものもありますので、全てが補填されるわけではないということを申し添えておきます。

-広田委員

おそらく市独自分というのは、保険料減免は他の自治体よりも実は拡大してやっているので、その点は良かったかと思いますが、国保財政にとっては厳しいということはありますので、その点も本当は地方がこれだけ頑張っているのだから国からというふうに私は考えています。

次に、被災者の医療費の方も減免、免除でしたけれどもありましたが、これの実績と、同じように国からの補填と今後の、これは市独自分というふうに途中はうつったかもしれないですけど、お願いします。

-市民局長

お尋ねの医療費の一部負担金の減免実績につきましては、4010件、2819万6千円になります。また国からの補填額は、保険料同様に特別調整交付金と災害臨時特例補助金を合わせまして、1764万4千円となっております。

-広田委員

国からの補填がだいぶ少ないように思うんですけれども、確か途中ではしごを外したというか条件を厳しくしたと思いますが、その分は市の独自負担ということになるかと思いますけれど、今後まだ少し来る予定はあるのか教えてください。

-南市民局長

決算で申し上げた数字ではございますので、令和7年度においても一部収入があったのではなかったかと思います。

-広田委員

ただ制度上、全額来ないという制度に途中からなっていますので、そして9月末まで国はやったらどうかという通知だったんですけれども6月末で今年度打ち切ったというのはいかがなものかということを申し添えたいと思います。

次に、まとめになりますが、令和6年度は地震後の保険料の減免であるとか医療費一部負担の免除もありながら、基金を取り崩して保険料を据え置いて1年経過したということになります。それは、厳しい財政運営ではありましたけれども、被災者にとっては助かった部分があると大いに思いますけれども、実際その影響を受けてR7年度は保険料を引き上げることになっています。そもそも保険料負担はほかの保険から比べても高く、住民の負担はもう限界であるというふうに考えます。こうした地震など突発的なときのためにこそ基金を使うべきであって、日々の保険料は国費の投入で抑えられるよう求めるべきではないかと思いますが、伺います。

-市民局長

委員がご指摘のように、国民健康保険制度は市民生活にとって欠かせないものでございます。将来にわたって安定的で持続可能な制度であり続けるためには、国の責任ある財政措置が不可欠であると考えます。これまでも要望はしてまいりましたが、引き続き全国市長会などを通じて国庫負担金割合の引き上げや国保財政基盤の強化を国に求めてまいりたいと考えております。

〇介護保険特別会計

-広田委員

最後に介護保険の特別会計について伺います。

令和6年度は3年に1回の保険料改定の年でした。保険料は据え置いたということで、大変努力されたと思います。その3年間の1年目ということで、どういう決算になったかということですが、まず基金の取り崩しが当初予算よりも大幅に減った結果となっていますが、理由を教えてください。

-福祉健康局長

令和5年度からの実質的な黒字額が約3億4千万円余りありました。それを令和6年度に繰り越ししたことに加えまして、令和6年度の当初予算で見込んでいたことに比べまして国からの調整交付金が増えたこと、また保険給付費が減少した、そういうことによりまして収支が改善することになりました。その結果として、収支不足を補う介護給付費準備基金からの取り崩し額ですけれども、当初予算では7億1500万円余を見込んでおりましたが、結果的に2億6300万円余の取り崩しで済んだということになります。

-広田委員

要因としては保険料の剰余分といいますか、その分と、給付費が減ったということです。

次にR6年度の黒字、一応黒字となっていますけれども、これが介護保険会計上はR7年度決算にも影響するというふうに言われていますが、今のところどのように影響するか、わかれば教えてください。

-山口福祉健康局長

令和6年度の実質的な黒字額ですけれども、2億6900万円余が生じております。これを令和7年度に繰り越します。従いまして、その分令和7年度の収支の改善が見込まれます。今後の保険給付費の動向にもよりますけれども、収支不足を補う基金の取り崩し額が当初の予定よりも下回ることも考える、そういうような影響が出るのではないかと思っております。

-広田委員

そして介護保険においても、今回地震の影響があったと思います。先程同様、被災者の保険料や利用料の減免実績と国からの補填額を教えてください。

-福祉健康局長

令和6年度決算に反映している部分ですけれども、この地震の減免で、保険料につきましては997名で6616万6千円の減免、その分の国からの財政補填ですけれども、特別調整交付金と臨時特例補助金とを合わせまして1188万5千円となっております。また、介護サービス利用料の減免につきましては、170名で2430万6千円でございまして、国からの財政補填は特別調整交付金と臨時特例補助金とを合わせまして269万円となっております。

-広田委員

令和6年度決算ベースでみてですけれども、全然国からの補填が足りないという状況かと思います。まとめて質問しますけれども、制度開設の第1期は保険料の基準額が3150円、7期まで引き上げが行われ、現在9期はそのまま据え置きで6590円と2倍以上になっています。このまま利用者数も増え、財政が厳しいことが想定されています。しかし、この介護保険特別会計というのは、一般会計から今されている以上の繰り入れをして保険料を引き下げるということは許されていません。今後高齢者が増えれば給付が増加し、結果として保険料を引き上げざるを得なくなるということが想定されますが、国保と同じで市民の負担にはもう限界があるというふうに考えます。そして今回、地震などの突発的な影響もあります。それでも国の補填はこの1年の決算には到底及ばない額しか補填がされていないと。私は総じて、国にもっとこの介護保険について国庫負担の増加を求めるべきだと考えますがいかがでしょうか。

-山口福祉健康局長  

介護保険制度ですけれども、市民生活に欠かせないものとなっております。将来にわたって、高齢者も増えてきますので、持続可能な安定的な制度となることが必要というふうに考えております。そのためにも、やはり保険者である自治体の財政負担であったり被保険者である市民の保険料負担が過大なものとならないようにすべきであるというふうにこちらも考えております。国庫負担率を引き上げることを全国市長会を通じて要望しておりますし、これからも要望していきたいと考えております。

書類審査

討論

日本共産党市議員団を代表して、認定第1号令和6年度金沢市歳入歳出決算認定について、認定できないことを表明し、主な理由を述べます。

2024年度は1月に発生した能登半島地震の罹災認定や復旧が本格化した年であり、長引く物価高騰により実質賃金はマイナスで推移するなど市民生活にとって厳しい1年でした。しかし歳入は予算の1904億を大きく上回り2186億円と上振れしました。実質収支は使い道が決まった繰り越しを差し引き50億8162万円の黒字となりました。歳入のうち(定額減税分を除いた)実質の税収については、個人市民税、法人市民税とも昨年度決算や予算を上回りました。しかし名目賃金や売り上げが伸びたとしても物価高騰、実質賃金が低く、市民生活や地域のなりわいを守る自治体本来の役割が問われました。

その視点に立ち、以下、認定できない理由を述べます。

まずは、長引く物価高騰の中で、市民の経済的負担の軽減がなされなかった点です。

この年は定額減税として1人当たり4万円の減税が行われました。発表前の世論調査から「評価しない」との回答が6割前後を占め、効果がうすい場当たり的な減税であることが指摘されましたが、その通り効果を実感するお声は薄い一方で、システム改修で2700万円、さらに職員にも多大な負担をもたらしました。

そして国民健康保険や介護保険などの高過ぎる保険料は、市民の暮らしにおいて大きな負担となっています。国民健康保険料は保険料率は据え置いたものの負荷限度額を2万円引き上げました。国民健康保険加入者には年金生活者や非正規雇用者が多く、加入世帯の7割が年収200万円以下という家計状況にあるにもかかわらず、保険料はほかの医療保険と比べて約2倍の保険料になっており保険料の引き下げが必要です。

介護保険は第9期計画の1年目であり介護保険料について市は基金を繰り入れ据え置く判断をしましたが、2023年度からの繰り越しや保険給付費の減少などで基金の取り崩しが大幅に削減されました。

国民健康保険・介護保険ともに、基金を保険料の引下げに活用することを求めます。

その一方で、国の責任は不十分です。2024年度は能登半島地震の被災者に対し、国保、介護ともに保険料の減免や医療・介護自己負担分の減免が行われました。しかし国からの補助は減らされ12月には本市への交付はなくなり、翌年6月には石川県内市町の国保や後期だけが富山や福井が9月まで続ける中で免除打ち切る結果となりました。平常時もそして災害時も含め国へ国庫負担割合の引上げを要望することを求めたところ、市としても全国市長会を通じて国庫負担割合の引きあげや財政基盤の強化を求めていることが確認できました。

その一方で市民生活が大変な中、不要不急、市民の理解も得られていない事業に莫大な予算が使われました。

一つ目は、城北市民運動公園整備事業として、金沢スタジアムが2024年2月から供用開始されました。当初、改修計画だった市民サッカー場が議会での議論や市民的な合意形成が不十分な中、移転新築となり、本体工事費総額は2024年度末で82億2,000万円と膨れ上がりました。2024年度は、市民サッカー場解体費や駐車場など周辺の整備で18億円、しめて100億円を超える事業となっています。さらに2025年度旧市民サッカー場跡地の整備が始まっています。

供用開始から1年の利用状況ですが、93日利用のうち、ツエーゲンの利用は36日、市民の利用は57日でした。しかし基本的には天然芝の養生のため年間利用日数が限られ、本来は60日。ツエーゲンの試合が優先ですから市民の利用は半分以下という計算です。さらに利用日数の少なさ故に収益も限られるのが実態です。そもそも、J1規格を視野に整備していますが実態は異なります。今後5000席の増設、Jリーグがさらなる規格の変更をした際などどこまで市税を投入するかしないかという点については市民的合意が必要です。

2つ目は南部共同調理場建設についてです。市内泉本町地内に総事業費53億円、2024年度は30億1千万円の事業費で8,000食規模の共同調理場建設が進められました。2025年9月に供用開始されましたが、市内4か所残っていた単独校調理場が廃止・吸収され、本市の調理場は全て共同調理場となりました。さらに今後の計画では、駅西・臨海地区に1万1,000食の大規模共同調理場を建設する計画があります。巨大な共同調理場ばかりの自治体は全国でもまれであり、食の安全・安心や食育の観点、また、地産地消や災害時の対応においても単独校調理場を増やすことが望ましいと考え、計画の見直しを求めます。 

今回、南部共同調理場の視察であきらかになったのは、給食の配送業務については委託業者が下請け業者に再委託を行っていることです。その中身は、車両の確保、ドライバーもすべて下請けへの再委託となっていることが判明しました。契約では、一括再委託もしくは主たる業務の再委託や請負を禁じています。教育委員会は主たる業務はマネジメントであり配送ではないとしますが、苦しい言い訳です。労働者の待遇や子どもたちの安全安心に関わることから、その実態を把握するよう求めておきます。

書類審査の中では、東部の共同調理場では契約で職員の配置を決めていますが、その標準数に達しない日が多く見受けられました。

これらの事象は、昨今の共同調理場問題として調理員の不足や物流業界全体におけるドライバー不足であることの現れであり、その点からも共同調理場計画の見直しを求めます。

3つ目は金沢港についてです。金沢港建設事業については、多額の税金投入が続いています。大手企業コマツの工場の誘致やクルーズ船の誘致のために、岸壁改良工事や施設整備など、金沢港の港湾整備事業の全体計画額は2006年から2026年までの20年間で464億円であり、そのうち本市の負担金は88億円にものぼる予定とされてきました。2024年度は能登半島地震の修繕の影響で増えている点もありますが、12億2000万円もの負担です。市民の暮らしが厳しさを増す中で、一部の大手企業のために多額の税金投入が行われたことは認められません。

 私は、日本共産党市議員団を代表して、議会議案第17号外国人の国民健康保険料及び住民税に係る未納対策を求める意見書に反対する討論を行います。

 自由民主党のホームページによると 今年、4月22日自由民主党の外国人材等に関する特別委員会と在留外国人に係る医療ワーキンググループの合同会議が開かれ、関係省庁から説明を受けたとしています。

 その際、厚生労働省が国保の納付率はデータのある自治体区150自治体の平均は63%で、日本人を含めた全体の平均の93%よりも低い。と自民党ホームページの中で報じています。

 一方、政府は、今年5月20日衆議院の質問主意書に対する答弁書の中で、「厚生労働省が提示した資料は一部の自治体を対象にした調査である」として、「国民健康保険料の納付率は、外国人が日本人を大幅に下回っていることが明らかとなったとは考えていない」と述べています。

 また、住民税についても、今年5月13日参議院行政監視委員会において、政府答弁において、「外国人に限った個人住民税の滞納額、滞納件数については、総務省では現時点で把握していない」と述べています。

 したがって、この意見書が述べている「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている」との記載は、根拠が明確ではありません。

 まずは、自民党本部や政府に対し状況をお聞きし対応されることをお願いしたいと思います。

 よって、根拠が明確でないこの意見書には反対です。

 なお、今年7月15日厚生労働大臣の記者会見について同省の広報室が明らかにしています。その記者会見において、次のような質問が記者からありました。

 「SNS上で外国人に関する根拠のない投稿が拡散されていても厚生労働省所管の政策に言及している投稿についてお伺いします。『外国人による国民健康保険料の未納が年間で4000億円』とする投稿が拡散されていますが。これは事実でしょうか」

これに対し、厚生労働大臣は次のように答えています。

 「令和4年度の国民健康保険料の未納額については、外国人に限らず全体で約1457億円であり、『外国人の未納額が年間4000億円』という情報は、当方の認識とは異なっています」との大臣からの発言です。

 間違った情報によって、なすべきことがゆがめられることはあってはなりません。  以上で反対討論を終わります。

 私は、日本共産党市議員団として、議会議案第17号外国人の国民健康保険料及び住民税に係る未納対策を求める意見書について質疑いたします。

 この意見書に記載のある以下三点について果たして根拠あるものなのかただしておきたいと思います。

 第1点は、この意見書の前半の文章に次のような記載があります。

 「外国人による国民健康保険料の納付率が日本人を含めた全体の納付率より大幅に低い旨の調査結果が厚生労働省によって示された」との記載です。

 いつ、どのような場所で、どんな内容として示されたのか。伺います。

 第2点は、この意見書は、先の文章に続き、次のような記載があります。

 「徴収されるべき住民税についても、出国した外国人等に係る未納が確認されている」 との記載があります。

 一体、どんなところで、どんな内容として確認されているのか。伺います。

 第3に、この意見書は、先に示した二つの記載に続き、次のような認識に立ち、外国人の国民健康保険料及び住民税に係る未納対策を求める意見書としています。

 「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている」

としています。

 果たして、こうした状況にあるのか。こうした認識に至った経緯について明らかにしていただきたいと思います。

答弁(自民党・上田雅大市議)

 まず初めに、この意見書に記述されている「外国人による国民健康保険料の納付率が日本人を含む全体の納付率より大幅に低い旨の調査結果が、厚生労働省により示された。」いつ、どんな内容として示されたのかとのお尋ねでありました。

 本年4月22日に行われた、自民党内の外国人材等に関する特別委員会及び在留外国人に係る医療ワーキンググループの合同会議において、厚生労働省より、外国人による国民健康保険料の納付率は、データのある約150自治体の平均が63%で、日本人を含む全体の平均の93%より低いという説明がなされたとお聞きをしております。

 次に、「徴収されるべき住民税についても、出国した外国人等に係る未納が確認されているところであり、とはどんな内容か、お示しいただきたい」とのお尋ねでありました。

 本市において、令和6年度の外国人に対する市税等について、執行停止、いわゆる未納の実績として、海外退去によるものが80件で、696万7000円であることを本市所管課に確認しております。

 最後に、「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている」との記述について説明をいただきたいとのお尋ねでございました。

 税の原則としまして、税は公平でなければならず、また、国民健康保険料についても、その負担は公平の確保が必要です。これは日本人だけに限らず、外国人をも含め、広く日本社会の構成員に当てはまるものでなければいけないものです。これらの制度、そして、その公平性を維持していくために、外国人に係る公租公課への未納対策が、今日の重要な社会的課題であると考えております。

以上です。

再質疑(本共産党・森尾嘉昭市議)

 この意見書が記載している内容は、適切なものなのか。という点が最大の問題点です。

 今、説明のあったように、自民党内での会合の席上で出された資料だと、いうことが答弁の中で示されました。では、国会の場では、どういうやり取りと答弁があったのか、という点を指摘しておきたいと思います。

 政府は、今年5月20日衆議院の質問主意書に対する答弁書の中で、「厚生労働省が提示した資料は一部の自治体を対象にした調査である」として、「国民健康保険料の納付率は、外国人が日本人を大幅に下回っていることが明らかとなったとは考えていない」と述べています。これが、政府の見解です。

 第2に、住民税についても、今年5月13日参議院行政監視委員会において、政府答弁において、「外国人に限った個人住民税の滞納額、滞納件数については、総務省では現時点で把握していない」こう述べています。

 では、答弁のあった、本市はどうでしょうか。金沢市総務局納税課によると令和6年度の外国人に対する市税等の執行停止実績について、海外退去によるものが、80件・696万7千円とのことです。これは、金額では執行停止全体の約4%です。

 では、なぜ、こうした事態が起こったのか。

 住民税は、前年度所得により確定し、納付書が送られます。しかし、納付書が送られた時、すでに転居しており、あらたな住所がわからないことが出てきます。そうした場合、やむを得ず、執行停止をせざるをえない現状があります。

 答弁者、こうした事態を認識し把握しているのでしょうか。外国人の住民税未納だけが特段問題だとする理由があるのでしょうか。改めて答弁をお願いいたします。

答弁(自民党・上田雅大市議)

 森尾議員に再度、答弁をいたします。今ほど自民党のワーキンググループによる説明をさせていただきましたが、令和7年5月19日の参議院予算委員会におきましても、厚生労働省より答弁がなされております。「被保険者の支え合いで成り立っております医療保険制度におきまして、外国人の方にも適切に保険料を納付していただくことが重要だというふうに考えております。」ご指摘の外国人の国民健康保険料納付率は、自治体のシステムにより、外国人の保険料の収納状況が把握可能な自治体、約150自治体に対し、1人集計した結果、納付率が63%というデータが出ております。引き続き、システム改修等が必要になって参りますが、全国的な実態調査の実施に向けて、調整を進めるとともに、保険料を適切に納付していただけるよう取り組んでいく必要があるというふうに考えておりますという答弁でございました。

 また住民税につきましては、今ほど80件、696万7000円という回答させていただきましたが、件数におきますと、約300件の執行停止件数があります。この80件の件数を%で計算しますと、約27%の執行停止の率があるということであります。実際に696万7000円の未納があるということでありますので、ここがやはり一番問題だということであります。税は公平な制度でございますので、未納というようなことはやはり問題すべき内容だというふうに考えておりまして、自民党として、意見書を今回、この議会で提出させていただくということで問題意識を強く持っております。

 以上です。

再々質疑(本共産党・森尾嘉昭市議)

 政府公式見解として、先ほど指摘しました質問主意書に対する答弁書が、直近での政府の見解です。

その中に、次のようなくだりが述べられています。

 「厚生労働省が提示した資料における調査については、いずれも一部の自治体を対象にした調査であるところだ。」こう述べた上で、「把握可能な自治体、こちらのところについてよくお聞き取りを行い、その結果を踏まえた分析を、速やかに進めていきたい。」という答弁を述べ、「現時点では、必ずしも国民健康保険料の納付率は外国人が日本人を大幅に下回っているっていうことが明らかになったとは考えていない。」これが、数字からも、政府が述べた答弁と現状となっています。

 この事実をしっかりと受けとめなければならないと考えています。

 そしてまた、今度の意見書が述べている「外国人に係るこれら公租公課の未納への対策は重要な社会的課題となっている。」いうことについて、答弁がありませんでした。

 一体、事実に基づいて、国保料のみの住民税の未納が、外国人に関わって、重要な社会問題になっている。一体、何を根拠に述べているのでしょうか。

 まともな資料と根拠がないまま、外国人をターゲットに、こうした意見書が作られることは全く根拠がないと考えています。意見書として成り立たない。この点について、再度答弁を求めたいと思います。

答弁(自民党・上田雅大市議)

 再度、森尾議員にお答えいたします。社会的問題となっているというふうなことに答弁が不足しているということでありましたが、財政負担、給付の公平性として、未納が増えますと、自治体の歳入が減少し、国保や福祉サービスの財源が圧迫され、納付している他の住民との負担の不均衡が生じる可能性があること。また、医療福祉の安定性からも、国保料の未納が広がると、被保険者負担の隔たりや給付抑制の圧力が高まり、地域医療や福祉サービスの質や持続可能性が損なわれるおそれなどがあることにより、今日の重要な社会的課題だと考えております。よって我が自民党会派といたしましても、意見書を提出させていただいてるところでございます。

 また再度繰り返しになりますが、納付につきましても、今、現状把握可能な自治体、約150自治体に対し、聞き取り集計した結果が、納付率が63%というデータが出ております。このデータは厚労省が発表しているデータでございますので、正確なデータだというふうに認識をしております。我が会派といたしましては、この内容で問題はないというふうに考えており、それぞれの見解の相違かと存じます。

 私は日本共産党市議員団を代表し、議会議案第16号「生活保護基準引き下げ訴訟判決をふまえた改善を求める意見書」について、提案理由の説明を行います。

 本年6月27日、最高裁判所は、2013年から2015年にかけて3度にわたり実施された、平均6.5%、最大10%、年間削減額にして670億円にも及ぶ、史上最大規模の生活保護費の引き下げについて、その違法性を認め、減額処分を取り消す判決を言い渡しました。この判決は、国の生活保護行政が、憲法13条の「個人の尊厳」、憲法25条および生活保護法3条が保障する「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を侵害し続けたことを厳しく断じる、きわめて画期的なものです。

 しかしながら、判決から2カ月以上が経過しても、国は原告に対して引き下げ分の補償を行わず、当時の判断について謝罪すらしていません。厚生労働大臣は、判決後の8月15日に反省の意を表明しましたが、「謝罪をするかどうかも含めて専門委員会の結論を踏まえたい」と述べ、いまだ謝罪には至っていません。専門委員会の結論を待つまでもなく、直ちに謝罪をすべきです。

 さらに厚生労働省が果たすべきは、最高裁判決を真摯に受け止め、勝訴した原告・弁護団と協議のうえ、差額保護費の遡及支給など、被害回復措置を速やかに実施することです。

 生活保護利用者は、基準の大幅な引き下げによる長期的な影響に加え、物価高騰や猛暑の影響で生活が一層困難となり、生存権と人権が侵害され続けています。全国で訴えを起こした原告1,027名のうち、2割を超える232名がすでに亡くなっており、ここ金沢でも原告4名のうち1名が亡くなられました。原告は、「一日対応が遅れれば、それだけ命が脅かされると認識してほしい」と強く訴えています。まさに本日午後、金沢市の控訴審判決が名古屋高裁金沢支部で言い渡されます。憲法25条に基づき、国民の生存権を守る「最後のとりで」として生活保護制度は機能すべきです。

 この意見書は、国に対し、被害の回復のため、原告および生活保護費引き下げの影響を受けたすべての生活保護利用者に対して速やかに謝罪を行い、減額された生活扶助費を遡って支給すること。また、同様の違法行為が二度と繰り返されないよう、生活保護行政の誤りについて検証を行い、再発防止に努めることを強く求めるものです。

 議員各位の賛同をお願いし、提案理由の説明といたします。

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