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金沢市議会

2014年6月定例月議会   反対討論

                 日本共産党金沢市議会議員 森尾 嘉昭

 

 私は、日本共産党市議員団を代表して討論を行います。

まず、提出された議案の内、議案第6号金沢市税賦課徴収条例等の一部改正について反対であります。

 安倍内閣は、この4月から消費税の引き上げを実施し、さらに来年10月からは10%へと引き上げようとしています。こうした中、地方交付税の交付団体と不交付団体の間での税収格差を是正するとして、地方自治体独自の財源である法人市民税の法人税割の税率を引き下げました。そして、その財源をもとに、国税として地方法人税を創設し、地方へ配分する地方交付税の原資としました。

 本市の場合、消費税増税によって、地方消費税交付金は、今年度59億8400万円と前年度に比べ9億5400万円増額となっています。一方、法人市民税法人税割の税率が2.6%引き下げられ、今年度の影響は無いものの、来年度は一部影響があり、4億円の減額、2年後には14億円の減額となるものです。今年度の法人市民税法人税割りの総額は79億円ですから、その影響は小さくありません。

 国は、その影響を地方交付税で措置するとしていますが、地方独自の財源を減らし、国の交付税措置という国の権限を強化すると共に、消費税を地方財源の主要な財源にすえるという狙いと一体となったもので、認めることはできません。

 そして、軽自動車税の見直しがこの条例改正のもう一つの柱となっています。

 消費税増税によって、自動車業界からの要望を受け、自動車取得税を今年度から2%引き下げ、来年度からゼロにする一方、その財源の穴埋めとして軽自動車税を引き上げるとしたものです。

 市民生活と営業を支える軽自動車税が今年度から購入する車両を対象に自家用の場合7200円から1万800円と1.5倍となるものです。市民生活にとつて新たな増税となるもので重大です。一方、本市にとってみると軽自動車税の引き上げによって、年間8000万円の増収となります。一方、自動車取得税は、県税ですが、その2分の1が市町村に配分されます。したがって、今年度から2%引き下げられることによって、本市へは1億7500万円の減収となります。そして、来年度から自動車取得税がゼロとなるため、今年度予算として計上した2億1200万円がなくなってしまいます。したがって、減収分を軽自動車税の見直しによる増税分で補うことができません。全国の地方自治体から減収分の財源対策を求める要望が上がっているのも当然です。

 よって、わが党は、こうした内容を盛り込んだこの条例改正には反対であり、ます。

 なお、本市城北市民運動公園屋内プール建設工事と鞍月小学校校舎増築工事の請負契約に関わって、資材や人件費の高騰などを理由に入札不調などが起こっています。今後における入札において、公正、公平性が担保され、執行されるよう強く求めておきたいと思います。また、城北市民運動公園屋内プール建設に関わる事業と入札が続く事になるだけに透明性を確保し、市民の目線にたち、コンパクトな事業となるよう求めておきます。

 また、東京・銀座に金沢クラフトのギャラリー、レストランなどの機能を備えた新たな場を設置するとしています。その300㍍の場所には県がアンテナショップを開設するとして本市も約1300万円の財政負担を行い、この新たな場の設置には5億8千万円にのぼる予算が投ぜられ、さらに、毎年の負担が伴うものです。地元の伝統産業やクラフトに携わる方々などの意見や要望が十分に反映するよう強く求めておきたいと思います。

 次ぎに、請願・陳情についてです。

 請願第34号は、「農政改革」を見直し、食料自給率の向上を最優先した農政を求めるもので、農民運動石川連合会の代表から提出されたものです。

 国際的に食料不足が深刻化しているもとで、食料の増産は緊急の課題です。国産米や国産農産物の安定した供給は、国民共通の願いです。したがって、この請願には、賛成であります。

 請願第35号は、消費税増税に反対する意見書の提出を求めるもので、消費税廃止石川県各界連絡会の代表から提出されたものです。

 消費税が1989年4月に導入されてから2014年度までの26年間、消費税による税収は、282兆円です。一方、大企業向けの法人税の減税が行われ、その減収は、255兆円にのぼりました。結局、消費税の増収が大企業向けの法人税減税に回ったことになります。さらに、安倍政権は、法人税実効税率を5年間で20%台に引き下げるとしています。10%引き下げるためには5兆円の財源が必要ですが、その財源対策を示さないまま打ち出したものです。

 消費税1%引き上げると2.7兆円の増税です。この4月から消費税が5%から8%引き上げられたことによって、8兆円もの国民負担が押しつけられました。さらに、来年10月から消費税10%へと引きあげられると5.4兆円の増税となるものです。国民生活と地域経済にとって深刻な事態となるものです。よって、この請願は、10%への消費税大増税を中止するよう求めるもので、わが党は賛成であります。

 請願第36号は、海外で戦争する国にする集団的自衛権の行使容認に反対する意見書の提出を求めるもので、石川憲法会議の代表委員から提出されたものです。

 集団的自衛権の行使とは、日本の国を守る事でも国民の命を守ることでもありません。アフガニスタン戦争やイラク戦争のような戦争で自衛隊が「戦地」までいって、軍事支援などを行い戦争に参加することです。

 「アメリカの戦争のために日本の若者の血を流すというのが、その正体だ」とわが党の志位委員長が国会でその本質を指摘しました。憲法9条によって、これまで、自衛隊が海外に出かけていく際にも、「戦闘地域には行かない」「後方支援に限る」との二つの歯止めがされて来たが、集団的自衛権の行使となるとこの歯止めがなくなるとして厳しく批判しました。

 これまでの憲法解釈を与党間の話し合いや閣議決定だけで替えてしまうのは、まさに、憲法破壊のクーデターに等しい暴挙だとして国内外から厳しい批判の声が上がっています。

ある新聞のデスクメモに次のような記事が掲載されました。「ついに正体を現したのか。自民党は集団安全保障の武力行使に自衛隊が参加可能とすることを持ち出した。これを認めれば、もはや海外での武力行使は無制限に広がる可能性がある。解釈改憲どころか9条の削除に等しいのではないか。こんな事が、まかり通ればもはや法治国家とは言えない」と言うものです。

また、先日、金沢弁護士会が自民党県連と公明党県本部に対して反対の申し入れを行ったと報じられました。

 わが党は、海外で戦争する国にする集団的自衛権の行使容認に断固反対であり、広範な方々と共同して安倍政権の暴走をストップするためにたたかう決意です。

 陳情第65号は、駅西地区へふらっとバスの導入を求めるもので、駅西住民から提出されたものです。

 現在、ふらっとバスは市内中心部の4つのルートを走っており、年間約76万人、一日あたり、約2千人が利用しています。ワンコイン100円で、15分間隔で乗れるバスとして市民の足として重要な役割を果たしています。一ルートあたりの市の負担は、年間1千万円から2千万円であり、市内地域からの要望に答えその実現は、可能です。したがって、こうしたふらっとバスを駅西地区に導入を求めるこの陳情に、わが党は賛成であります。

 最後に、陳情第66号です。これは、水道料金の引き下げを求めるもので、市民本位の金沢市政をつくる会の代表から提出されたものです。

 本市で必要とされる水道用水は、末、犀川の施設で供給する自己水で充分まかなうことができます。にもかかわらず、自己水の単価の3.6倍も高い県水を膨大に受入、その7割の責任水量制によって、安くておいして自己水を川に流している状態となっており、自己水の能力の3割程度しか使っていません。

 安くておいしい自己水を基本とする水道行政に切り替えることが求められています。また、県知事は、県水を受水している住民からの強い声に押され、県水の責任水量制の見直しを表明しました。県水受水費の支出削減による財源を使い、本市水道料金の引き下げを行うことは可能であり、市民への還元を行うべきです。

この陳情が県水の単価、受水量、および、7割の責任水量の引き下げを石川県に求めること。そして、本市の水道料金を引き下げることを求める内容であり、わが党は、賛成であります。

以上各請願・陳情ともわが党は、賛成であり、審議されたそれぞれの常任委員会で否決との議決に反対するものです。

以上で討論を終わります。

2014年6月議会 議会議案第5号 討論

升 きよみ

 

 私は日本共産党市議員団を代表して、ただ今上程されました議会議案第5号 参議院選挙制度に関する意見書の討論を行います

憲法で保障された国民の権利である選挙における公平の原則からも、一票の格差解消に参議院の選挙制度の改革を求める声は、強いものがありました。特に2009年の最高裁判決以後、一層高まっております。判決は、参議院選挙で、1票の格差が5倍前後に達していることで、紛れもない違憲状態と判断されたことからも、益々選挙制度の改革がのぞまれています。

 ところがこの間、あの手この手で、真の民意の反映である選挙制度にすることをせず、現行制度の部分改良で終わる傾向があり、今回もまた、提案されている内容は、選挙区統合にあたっての人口割、地域の特性や面積要件を踏まえたとはいえ、選挙制度の抜本的な改革につながるものとなっておらず、選挙区再編などで、都市と地方の格差など、さらに強めるものです。

 我が党は憲法の求める「一票の価値」の平等を実現するため定数格差の抜本的是正を図ることを大前提に選挙制度のあるべき基本は多様な民意を議席に正確に反映することであって、得票数が議席に正確に反映される比例代表を中心とした制度であるべきと考えるものです。

 今の小選挙区制が民意を反映していないことは、過去6回の選挙を通じても明らかとなっています。

その是正のためにも比例代表制を中心とした制度とすべきことを主張し、また、参議院でも議論されてきました。

選挙制度は国民的権利の問題であり、その立場から論じるべきですが、本意見書は単純な人口割でなく、地域の特性や、独自性を踏まえた選挙制度の改革を求めていますが、比例代表を明確にしておらず、これではとても抜本的な改革にはならず、民意が反映されたものにはなりません。

 よって、我が党は、反対であることを表明し、討論を終わります。

2014年6月議会

「医療・介護総合法案の撤回を求める意見書(案)」提案理由

升 きよみ

 

 私は、日本共産党市議員団を代表して、只今上程されました議会議案第2号、医療・介護総合確保推進法の撤回を求める意見書案について提案理由を述べます。

社会保障を大きく変質させる、医療介護総合法が18日の参議院本会議で自民・公明両党の賛成で成立強行され、愈々その影響が、地方自治体と市民に大きく及ぼしてくることが鮮明となり、国民の怒りが広がってきております。

要支援者への訪問、通所の介護を保険給付から外して、市町村の事業に置き換えることは、サービスを量・質ともに低下させ、更に特養ホーム入所を要介護3以上にして、多数の人から入所の権利を奪いながら、それに代わる施設計画もなく、あらゆる面で制度の根幹を揺るがす歴史的な大改悪です。又、医療の面でも、病床の削減を県主導で推進することにし、従わない場合は、病院名の公表、補助金の除外など制裁措置をする等の仕組みづくりと、これまた国民皆保険の根幹を揺るがすもので、到底受け入れの出来ない法律です。

実際に本市における要支援はずしによる利用者は、サービス利用者の22%になっておりますが、介護利用者17,500人にとどまらず、高齢者、市民に及ぼす影響は大なるもので、これから、保険料は払っても、施設にも入所できず、サービスを受けることができず、地域には包括支援システムの構築の名で、共助・互助・自助と言って結局、介護や医療の公的責任を縮小、削減するものです。

法案審議の中で厚労省自身が策定した利用料の算定資料が根拠のないもので、制度の崩壊となるものと指摘される問題点や矛盾が明らかになったものの、なんら解決策を示さないまま法律制定が強行され、地方自治体に丸投げとなりましたが、今後矛盾は更に広がります。

社会保障の為と言って、消費税を増税したのに、社会保障拡充に回さず、法人税減税に走り出して、その財源を社会保障の削減で賄おうとしている安倍政権の進め方が、医療崩壊、介護難民の事態を一層進行させるこもので、本市にとっても深刻な事態になります。よって、この法を施行させないため、直ちに撤回を求めたく、みなさまに提案するものです。

金沢市議会6月定例月議会 一般質問

升 きよみ

幾つかお尋ねします。

質問の第1点、

先ずは、市長に、公務員の倫理規程と政治倫理に関して伺います。

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近年、政府与党は「行政改革」の名で公務員バッシングをしながら人員削減を進め、一方、天下りや政官業癒着を強める施策をとってきております。我党は政官業の癒着を許さず、公務員制度の民主的改革に向けて努力しているところです。

ところで、市民の方々からよく「このごろ社会もおかしいが、範となすべき、公務員や政治家の倫理はどうなっているのか」と政治不信をいだかせる様な言葉がしょっちゅう寄せられます。そこに、今議会開会中の11日、職務中にて、市職員担当課長補佐の盗撮事件が生じた事、残念の極み。市長就任以来こうした職員不祥事は過去最多ではありませんか。全く市民に言い訳のつかない事態です。あらためて私は、公務員倫理法や政治倫理とは何ぞや、自らも堅持すべき立場から、その内容をひもといてみました。

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2014年6月

金沢市議会6月定例月議会 一般質問    

広田 みよ         

 質問の機会を得ましたので、日本共産党市議員団の1人として質問を行います。

6月hirota①就労支援事業

まずはじめに、就労支援事業についてです。

先月発表されました国の労働力調査によると、完全失業率は横ばい、正規雇用労働者は昨年の同時期と比較して58万人減少する一方で、非正規雇用労働者が100万人も増えています。有効求人倍率も多少あがったとは言え、正社員に対する倍率は1をはるかに下回り低いままです。非正規雇用は労働者全体の3分の1を超え、過去最高の水準で、特に若者の2人に1人、女性では3人に2人は非正規雇用という低賃金・不安定な状況です。正社員であっても異常な長時間労働を強いられるなど、労働者は心身ともに疲弊しています。石川や金沢も数字は違えど、深刻な状況です。

●市長は全国的なこのような現状で、本市の今の就職難や雇用環境の悪化の原因をどうとらえ、解決するためにはどのような対策が必要だと考えているか。お考えを伺います。 … 続きを読む →

2014年6月

金沢市議会6月定例月議会 一般質問

                 日本共産党金沢市議会議員 森尾 嘉昭

 私は、日本共産党市議員団として最初の質問を行います。

IMG_6694 安倍政権は、消費税増税、社会保障のあいつぐ改悪、TPP推進、教育分野の改悪など国民生活のあらゆる分野で暴走を続けています。その犠牲は地方経済と地方自治体に深刻な影響をもたらしています。それだけに、市政は、憲法を活かし、住民の福祉、くらしを守るという地方自治体の役割を発揮することが求められています。

 市長!あなたが就任してからの4年近くの市政について検証し、あるべき方向を示しながら市長の見解を伺うものです。

 第一は、消費税増税、社会保障改悪が進められる中、市民のくらし、福祉を最優先する対策が取られているのか伺います。

 まず、消費税増税の影響と本市水道料金の引き下げ実施についてです。 … 続きを読む →

2014年3月議会 反対討論

広田 美代

 ただ今上程されました、議案第6号「適正な教科書採択のため公正な教科書検定を求める意見書(案)」について、共産党市議員団を代表し、反対の立場で討論をいたします。

 今年1月の教科書検定基準改定により、文部科学相の諮問機関、教科用図書検定調査審議会は今月下旬にも、教科書検定で合否を判断する指針である審査要項を改定する予定です。この改定により、日本の侵略戦争の事実や平和の大切さを書いた教科書が、改悪教育基本法の「国を愛する態度を養う」に照らして「重大な欠陥」があるとして、検定で不合格になりかねません。 

 教科書検定については、「家永(いえなが)教科書裁判」などのたたかいと国民の世論と運動で、政治的・恣意的な検定をある程度やめさせ、事実に基づいて記述を修正する方向へと、一定の改善がされてきました。ところが今回の審査要項の改悪では、「愛国心」に沿った教科書かどうかという、一方的で恣意的な判断で合否を決めることが可能になります。この間の検定のあり方を大きく変えてしまうものです。

 教科書会社の関係者からは「何が『重大な欠陥』になるかわからず、『国を愛する態度』に反するといわれないように“安全”な記述をせざるをえなくなる」との声が出ています。「不合格にする」という脅しで教科書会社や執筆者を萎縮させ、日本のアジア侵略の記述を抑制させることは明らかです。

 自国を愛し、よりよい国にしようとすること自体は大切です。同時にどのような「愛国心」を持つか、あるいは持たないかは一人ひとりの自由です。国が「これが愛国心だ」と定めて押し付ければ、憲法19条が保障する「思想・良心の自由」を侵すことになります。「愛国心」を基準にして教科書の合否を決定することは、許されるものではありません。

 ことさら「愛国心」を強調する人々の中には、侵略戦争を「自存自衛のための戦争」「アジア解放の戦争」とする歴史教科書を、「愛国心」を目標に加えた改悪教育基本法にふさわしいものとして賛美し、侵略の事実を書いた多くの教科書を「自虐史観」だとしています。彼らのいう「愛国心」が、侵略戦争を美化し、子どもたちを戦前のように国家への忠誠に向かわせるものとなりかねません。

 教育基本法改定を提起した中央教育審議会の答申でさえ、「(愛国心が)国家至上主義的考えや全体主義的なものになってはならない」とのべていました。「愛国心」の名で侵略戦争美化を教科書に押し付けることは許されません。

 来年度の中学教科書検定から適用される新基準は、政府見解に基づいた記述を強要し、南京大虐殺の犠牲者数や日本軍「慰安婦」問題など侵略・加害の事実を書かせないことを意図したものです。

 日本の起こした戦争を侵略戦争として断罪することは戦後の国際秩序の土台でした。学校教育で日本の侵略と加害の事実を伝えることは、子どもたちに民主主義の道を歩む誇りと国際社会で通用する常識をはぐくむうえで欠かせません。歴史の真実を学ぶことは子どもたちの権利でもあります。よって戦後の国際社会の流れを覆す侵略美化と、偏った「愛国心」を押し付ける教科書検定を求めようとするこの意見書には反対ですし、大前提として「教育」と「政治」は独立して職務にあたることはいうまでもなく、各議員のみなさまにも反対することを呼びかけ討論を終えます。

2014年3月議会  反対討論 

                 

森尾 嘉昭 

 私は、日本共産党市議員団を代表して、ただ今上程されました議会議案第3号金沢市非常勤職員の報酬等に関する条例の一部を改正する条例について、反対討論を行います。

 今回の条例改正は、議会の広報に関し、必要な事項の協議又は調整を行うことを目的に設置される議会広報委員会に対して、費用弁償を支給するとして条例改正が提案されたものです。

 費用弁償は、本市では、議会本会議や、各常任委員会、議会運営委員会、法に基づく特別委員会へ出席するために適用されてきたものですが、全国的に、廃止や見直しが進められてきています。

 最近の調査でも、中核市42市の中で、本市のように日額4000円という定額支給となっているのは、本市を含めわずか、6市だけで、距離に応じた支給や公共交通機関を利用した実費等を計算根拠とするものが多く、費用弁償そのものを廃止した自治体も22市となっています。

 この間廃止した旭川市、福山市、尼崎市、郡山市、宇都宮市、西宮市、岐阜市では、社会情勢の変化、現状に即さない、市民からの陳情などから廃止となっています。本市でも、平成22年度包括外部監査結果報告書の中で、「費用弁償については、他都市の動向を踏まえ、見直しについて検討する必要がある」との指摘がありました。これを受け「議会のあり方検討委員会」において、議論が交わされましたが、見直しには至りませんでした。

 今回、地方自治法の改正によって、地方自治法第100条第12項の協議の場の規定が行われ、この「協議の場」について、新たなに、議会広報委員会を定めました。

 これを受けて、この条例改正は、地方自治法第100条第12項の協議の場についても、費用弁償を支給するとしています。

全国的に、この地方自治法第100条第12項の協議の場に対して、費用弁償を支給しているのは、809市の内、182市と2割程度となっています。

さらに、議会広報委員会が設置されている中核市の中で、費用弁償を支給しているのは、10市にすぎません。

今回の条例改正によって、費用弁償の支給対象を地方自治法第100条第12項の協議の場としていることから、今回の議会広報委員会にとどまらず、議会内の様々な協議の場がこの費用弁償の対象となりかねません。

よって、わが党は、今回の条例改正は、到底市民の理解を得ることはできないものとして反対を表明するものです。

 以上で討論を終わります。

意見書提案理由

升 きよみ

  私は只今上程されました議会議案第5号「消費税増税の中止を求める意見書」(案)を日本共産党市議員団より提出し、その提案理由を述べます。

 いよいよ4月から消費税率を8%に、さらに来年10月からは10%に引き上げることを計画通り実行しようとしています。政府広報でさかんに消費税増税が社会保障の充実と安定化の為とキャンペーンをし、増税を押し付けようとしていますが、国民は今度の予算でも、それは違うとはっきり知る事にました。そして、そうした状況における今日、増税を実施できる状況でしょうか。ここ数日、増税を前に庶民は生活防衛に奔走していますが、今後、賃上げは不明確、未だ進まず、負担増が、高齢者・生活弱者を襲ってきます。円安に原材料の高騰も中小業者の営業を苦悩に追い込み、更に個人消費を冷え込ませ、価格に税金分を転嫁できない中小業者の経営を圧迫させるもので、消費税増税により、倒産や廃業をふやすことは必至であり、先行きの不安が広がっております。

 今朝の新聞報道による世論調査でも、日本経済の先行きに不安を感じているとの回答が76.5%と発表されています。同時に消費税率の来年10月に10%に引き上げる事に66%の反対です。8%の引き上げになれば、家計の支出を抑える、抑えざるを得ない。何処を見ても、消費税増税の環境ではありません。これでどうして経済が潤いますか。安倍首相の「景気回復の実感を、全国津々浦々に広げる」との公約を実現できない事は明白です。 

 よって、国におかれては、住民の暮らしや中小企業の営業に深刻な打撃を与える消費税増税をやめ、今後予定される税率引き上げを中止するよう強く要望するものです。

日本経済を立て直すうえで大義ある立場を貫くよう、各位の御賛同をお願いし、提案理由とします。

2014年3月議会 討論

 

升 きよみ

私は日本共産党市議員団を代表して討論を行います。

我党は提出された議案の内、次の議案に反対です。

議案第1号及び第3号、第5号、第9号、第10号、第12号、第13号、第14号、第16号、第19号、第27号、第33号、第34号、第37号、第39号、第40号、第43号、第44号、第46号、及び第52号の各号20件です。

 その主な反対理由を述べます。

 政府は「景気は緩やかに回復しつつある」として、消費税増税を実施し、そして、片や社会保障の国民負担増を強いながら、96兆円近い大規模な予算を可決しました。

その予算は国民の暮らしと日本経済に大きな災いをもたらす予算と言わなければなりません。8兆円の消費税大増税をかぶせ、社会保障の切り捨てと併せ10兆円の負担増です。暮らしも経済も壊す、経済の大失政の引き金を引く予算と言えるものです。年金、医療、生活保護等社会保障の給付削減をはじめ、教育、農業、地方財政など暮らしの予算の軒並み削減をし、一方で大企業減税をはじめ、国土強靱化を看板に大型公共事業のばらまき、成長戦略具体化のための大企業もてなしで、消費税頼みと依然として巨額の借金重ねの予算と厳しい批判があります。

 本市の新年度予算も、こうした国と歩調を合わせ、経済の活性化に全力を注ぐ交流拠点都市をめざす重点戦略予算として、債務負担行為を含めて、大型公共事業を進めながら、新幹線開通に向け、都心軸沿線をはじめ、県外資本大手企業呼び込み型のものとなっております。

 これまでも大型公共投資を進めてきておりますが、更にそれを大きく上まわり312億円とし、その中味は、金沢港建設事業。これは、国の国際コンテナ戦略、港湾政策にもとづき、さらなる大型化、大型客船誘致を進める為の事業として、県市併せて253億円。その内の市費負担は43億円となるものです。さらに外環状道路海側幹線整備事業に合わせ大友・直江・大河端の区画整理事業、また、一部企業の誘致を前提にした金沢森本インター工業団地造成事業、県外大手セレクトショップ等企業呼び込みの核店舗誘致促進事業補助制度の創設、そして都市再生の名による官民共同による都市再開発事業等いずれも国際競争力の強化、国土強靱化に沿った大型開発といえるものです。

 今回、いよいよ都心軸活性化事業の本格化となる片町A地区再開発事業は、従来の再開発手法から一層、大手ゼネコンに有利な手法である事業提案方式、特定業務代行、選定にもとづくもので、まさに大手企業中心の都市開発といえるものです。

 次にいよいよ北陸新幹線開業を迎えます。国の金沢までの最終事業費606億円が計上されました。そして、県内事業費のうち、金沢市区内分42億7700万円が最終事業費負担金となります。我が党は従来より、新幹線建設費用については、本来、国やJR、鉄道建設整備支援機構等が財政負担をもって建設すべきと主張してきました。在来線を廃止して、その肩代わりを地方に押しつけ、地元負担金まで拠出させる進め方には問題があることを指摘してきたところです。本市予算が大手企業、一部企業優遇の大型公共事業には大盤振る舞いをしながら、一方市民には負担増を押しつけるものになっております。

 市民生活にもっとも重要なライフラインであるガス、水道、下水道等の公共料金に消費税増税が、5億8000万円に及ぶと明らかになったことに始まって、消費税にかかる使用料、手数料の43件の引き上げは、紛れもない市民の負担増となるものです。

 その上、国民健康保険特別会計予算に込められている、国保料の引き上げによる負担増は耐え難いものがあります。

 当局は、昨年度からの賦課方式の変更に伴い、急激な負担増を回避する激変緩和措置を実施したといいますが、実際には、たとえば65歳以上74歳未満の夫婦で所得100万円年収なら230万円相当の方では、年間6万4901円の引き上げとなるなど加入世帯の約4割の方々が負担増を余儀なくされる事態です。加えて、障害者控除や寡婦控除世帯では3年間にわたり引き上げになるもので、到底納得できるものではありません。それに賦課限度額の引き上げが行われるのですから市民にとっては大変です。

 後期高齢者医療制度は、高齢者を区別し、亡くなるまで負担を押し付けるもので、この制度は改めるよう求めてきました。又、介護保険制度については、本制度が発足して以降、保険料は中核市で4番目に高い水準にあることに象徴されておりますが、相次ぐ制度改訂がされ、制度上からも様々に問題があり、改善されていません。

 ところで、新年度予算では、戸籍住民台帳費として社会保障、税番号制度移行事業費やそのセキュリティ対策費が計上されました。

 政府は税金や保険料の負担や社会保障給付の記録を、国が一元管理する共通番号、マイナンバー法に基づき実施することにしております。2015年10月から番号、氏名、住所、生年月日、性別が記載されたカードが全国民に配られ16年には顔写真やICチップの入った個人番号カードが手元に届けられるというのが計画です。それにより、地方で住民税や固定資産税、国保料等沢山の分野の情報をコンピューターに入力して行政一般に利用するようになるのですが、重大な問題を有するものと各方面からいろいろ指摘されております。プライバシー侵害、なりすまし被害の危険性はもちろん、税金、保険料の徴収業務の統合などにより、無慈悲な滞納制裁の横行や社会保障の自己責任論がまかり通る等々です。データー管理はどうなるか等、一兆円市場と言われ、巨大な利権をもたらすことへの問題視もありますが、今日、個人の人権を脅かす策動を許さず、国民のプライバシー権を守る上で、実施すべきではないと考えています。

  なお、野町小学校と弥生小学校の統合校である泉小学校と泉中学校の一体整備を進める学校建設に向けての実施設計には、統合促進、一貫教育懸念から同意できません。又、公務士の削減や業務委託や職員定数等については、職員や労働環境の改善からも、とりわけ今日みなおしが必要と考えます。

 最後に、市立工業高校の授業料の月額9,000円徴収を行おうとする条例についてです。御承知の様に高校授業料の無償化を願う要求に応え、政府が実施していたものですが、それを後退させたことが最大の要因です。しかし、地方自治体の裁量で授業料徴収をしないとすることは可能であったと考えます。

 以上の見解を申し上げ、我が党は引き続き市民の暮らしと地域経済の振興をめざすために全力を挙げるものです。

 

 次に請願についてです。

 請願第30号は、TPP交渉の内容開示等を求めるものです。

 御承知の様に、昨年末までの合意を目指したTPP交渉は、各国の利害の対立から合意に至っておりません。その原因は徹底した秘密主義と多国籍企業の利益を最大化するために、関税と非関税障壁を撤廃しようとするというTPPの特質と各国の利益の矛盾にあるだけに、当然のなりゆきです。

 こうした中で、政府はこれまで再三にわたって国益を守ると言って言明し、農産品5品目の関税撤廃が除外できない場合は、交渉から離脱することを明記した決議を上げるなどしてきております。

 しかし、政府は交渉の際に結んだ契約を理由に、情報の公開を拒否していますが、このまま推移するなら、国民は交渉の内容や経過も判らず、結論だけが押し付けられる危険性があります。よって、今日、交渉内容を国民に開示すること、TPP交渉から撤退することを求めることを本市議会としても意見書を提出することは、この時期極めて重要と思います。

 又、請願第31号は、米の需給と価格に責任を持つ米政策の確立を求める請願であり、農民運動連合会から提出されたものです。

 農水省の新たな農業・農村政策は、米の生産コスト4割引き下げる事を前提に経営所得安定対策や水田活用交付金などの補助金をゼロベースで見直すことにするもので、具体的には、「10アール当たり15,000円の米の直接支払交付金を平成26年度から7,500円に、平成30年度から打ち切り、米価変動補てん交付金は、平成26年度で打ち切る等、到底容認できるものではありません。

 あらためて、政府は食料自給率向上を最優先して、米をはじめ、主要作物の需給と価格に責任をもって進めることを求めるものです。

 

請願第32号「特定秘密の保護に関する法律」の廃止撤廃を求める請願についてです。

 何処からみてもこの法律が日本国憲法の基本原理である国民主権、平和主義、基本的人権の尊重を根本から踏みにじり、日本をアメリカと共に、海外で戦争する国へと変える戦争法と言われるもので、問題の多いことが明白になりました。

 この法案審議が短期間の審議でもあり、憲法と相いれない内容であり、国民の各界各層からはもとより、国連機関や外国メディアなどに至るまで、強い批判が寄せられた事は、各位も御承知の通りです。

 ところが、安倍内閣と自民党・公明党がこうした国民の反対や批判を無視し、国会内の多数の力で審議を突然打ち切り、強行採決をした事に、国民の多くは成立後も怒りと不安を募らせております。とりわけ、今回提出された請願は市民の方々はもとより、石川県憲法会議や自由法曹団など、法曹界関係者の方々から、本特定秘密の保護に関する法律を施行せず、廃止撤廃することを国に求めているものです。あらためて、民意と議会制民主主義を全くないがしろにする様な法律は直ちに廃止することを議会として意思表明することは当然と考えます。

 

 次に、請願第33号「ブラック企業規制法の制定を求める請願」については、青年団体、日本民主青年同盟石川県委員会から提出されたものです。青年労働者の実態調査を掌握しながら、悪質な労働基準法違反や、離職率の高い企業名の公表等を盛り込んだブラック企業規制法の制定を国に求めるものです。

 

 次の請願第34号は、小・中学校の学校給食費の引き上げを見送ることを求める請願についてです。本請願に込められた願いは、若い子育て世代のくらしは、非常に厳しい実態であること。4月から消費税増税ともなると、子どもにかかる費用が一層かかってくるこういった時、義務教育無償化の原則から言っても、教育の一環である学校給食は、市費負担を行ってでも、給食費の値上げは見送るべきとの事を要望されているもので、議会は率直な市民の願いに応えることであると思います。

 よって、以上述べた請願陳情のいずれも賛成であり、委員会採択結果には反対であることを表明し、討論を終わります。

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